象の復讐は恐ろしいが密猟の解明につながることもある

 本日から気候・地理に関する話から動物の奇妙な生態について書いていきます。

1. 復讐する動物

 復讐とは以下のような意味を持っています。

かたきうちをする。仕返しをする。報復。

 参照 goo 辞書

 URL https://dictionary.goo.ne.jp/jn/191698/meaning/m0u/

 

 そして、復讐という概念は怒り、恨みという2つの感情を伴うため、人間固有の概念のように思われます。しかし、この概念を持つ動物は人間以外にも見られ、知能が発達した動物にも見られます。

 例えばカラスは復讐することがそこそこ知られており、実際にカラスに石を投げつけた後に糞を落とされた、石を上から落としてきたという話もあります。

 また、身近な動物としてはカラスのみが復讐する動物であるが他にも水牛、象、シャチなどが復讐する動物としてあげられ、これらの動物は大きさもかなり大きいため、復讐されたときの被害はかなり大きくなります。

 このように動物の中にも復讐するものもおり、実際にこの中で最も恐ろしい動物は象であります。何故なら、象はシャチのように海にいるわけでも無く、カラスのように弱くも無く、水牛よりも遙かに強いからです。

 

2. 象の復讐は非常に恐ろしく、密猟者も怯える

2.1 実際にあった事件

 象は温厚なイメージが強い動物であるが実際には非常に恐ろしい側面も持っており、年間でかなりの人数が象に殺されています。そして、実話かどうかは不明確ではありますが筆者が11年間も気にしているニュースがあり、今回はその内容について考察していきます。

 そのニュースとは2007年の7月にインドのとある村で起きた殺人事件であり、被害者の遺体は原型を留めなかったほど悲惨な事件でした。そして、その犯人は象であり、野生動物の専門家は象による復讐であると判断しています。

 では、その事件に関しての記事を貼り付けます。

 

大紀元日本7月17日】 象の記憶力がとても優れ、数年経ても、同類を殺害した人間を正確に認識できるとの説がある。インド東北部の北バングラデシュ地区で、象が群れで数週間前に母親象を殺した村人を包囲し、踏み殺した事件が発生した。事件発生後、象殺しに参加した村民は象の復讐を恐れるあまり、夜も眠れないという。
 インドの西バングラデシュ州の北バングラデシュ地区の警察は7月15日、象の群れが53歳のジェシさんを包囲・攻撃し、踏み殺した事件を公表した。当時、聴覚に支障があるジェシさんは、象の群れが近づき、包囲されたことに気付かず、最後に、踏まれて死亡したという。
 現地の野生動物保護の専門家によると、ジェシさんは一部の村人と一緒に、数週間前に現地の象を襲撃し、母親象1頭を殺し、象牙と尾、爪、生殖器などを切り落とした。今回、ジェシさんを殺したのは、同じ象の群れによる報復の可能性が高いという。
 専門家は、「襲撃された象はずっと復讐のチャンスを待ち続けたかもしれない。当日、ジェシさんが1人でいるのを発見したため、群れで追いかけ、攻撃した。象たちは鼻でジェシさんを持ち上げ、空中から投げ落とした後、足で踏んだりしたジェシさんの遺体は原型を留めなかった」と明らかにした。
 象が大変優れた記憶力の持ち主との説は、以前からあった。数年経過しても、同類を殺害した人を見分けられるという。
 警察のスポークスマン、アダフ氏によると、2002年、同地区で、村人が小象に石を投げ、殺した出来事があった。まもなく、象の群れがこの村を攻撃し、13人が象に踏まれて、死亡した
 また、アダフ氏は、「今回のジェシさん死亡事件発生後、ほかの村人は象の復讐を恐れるあまり、夜も眠れなくなり、警察に保護を求めている」と明かした。

 

 引用元 象の恨みは恐ろしい?象殺しの村人に復讐=インド

 URL https://www.epochtimes.jp/jp/2007/07/html/d17973.html

 

 この事件はインドで起きた事件ではあるが中国を経由して日本に伝わっています。つまり、この事件は「インド→中国→日本」の順に経由しており、信憑性があるか疑わしいがここでは本当にあった事件として考察します。

 この事件を考察する上で初めに登場人物から書いていきます。

2.2 登場人物

ジェシさん

殺人被害者。享年53歳, 聴覚に支障がある。

数週間前に一部の村人と一緒に母親象を殺し、象牙, 尾,  爪, 生殖器官を切り落とした。そして、象を殺した数週間後に象に襲撃され、最終的に原型を留めないほどの殺され方をした。

 

象殺しに参加した村人

ジェシさんと一緒に象の群れを襲撃し、母親象を殺した。そして、ジェシさんが殺される所を何故か明確に説明している事件後、象の復讐におびえて夜も眠れなくなり、結果として警察に保護を求める。

 

母親象

ジェシさん一行に数週間前に殺され、象牙, 尾,  爪, 生殖器官を切り落とされた。象の生態から群れのリーダーの可能性が高い。

 

ジェシさんを殺した象の群れ

殺人事件の犯人(犯象?)。数週間前に殺された母親象の敵と言わんばかりにジェシさんを惨殺し、他の村人を夜も眠れなくするほどにおびえさせる。

 

バングラデシュ地区の警察

象による殺人事件を公表した。

 

野生動物保護の専門家

ジェシさんが数週間前に行った悪行を詳しく説明した。また、象の犯行を復讐によるものだと断定した。

 

アダフ氏

警察のスポークスマン。この事件の5年前に起きた象によるテロ事件について話した。また、他の村人の状況を明かした。

 

 と意外にも多くの人物がこの事件に関与しており、内容は短いですがある程度の情報からこの事件の概要を考察できそうなのでここからは事件について考察していきます。

2.3 事件の起きた状況と時間列

 この事件の発端は殺人事件の数週間前に起きた象襲撃から始まります。この事件の数週間前にジェシさん一行が象の群れを襲撃し、母親象を殺した後に象牙、尾、爪、生殖器官などを切り落としました。

 ここで、早速突っ込みたいことが数多く出てきました。その内容とは

  • 何故母親象と分かったのか
  • 村の装備でどうやって一方的に象を襲撃できたのか
  • 象牙より後に切り落としたものは何に使われたのか

ということです。インドの村の装備では明らかに象に勝つことは不可能であり、明らかに返り討ちに遭います。そのため、村人たちは非常に念入りに計画を立て、更に母親象と分かったことから象についてある程度の知識も習得していた可能性も考えられます(そしたら象が復讐することを知らないことが謎となるが)。

 また、象を襲撃するからには武器も外部から入手していた可能性も考えられ、象牙以降に切り落としたものもその外部(の組織?)と何らかの関係があったのでは無いかと考えられます。

 つまり、この村人たちはあまり良くない組織(犯罪組織)とつながっていた可能性が十分考えられ、おそらくではあるが象の研究に関するものでは無いかと考えられます。

 

 そして、この数週間後、象たちはジェシさんが一人でいたのを発見したために襲撃し、最終的に原型を留めないほどに踏み潰しました。

 また、気になる点が2つあります。

  • 殺される所を詳しく語ったため、目撃していた
  • 夜も眠れないと明かしたことから事件発生から警察が来るまで一晩が過ぎている

 つまり、この気になる点も踏まえて時系列を書くと以下のようになると推測できます。

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象襲撃事件までに起きたことの推測

 このようにこの村人たちは犯罪組織と関係を持っており、その組織に象の生体組織を提供するために象を計画的に襲撃したと考えられます。そして、その数週間後に象がジェシさんを殺害したため、警察に通報しようとしたが犯罪組織との関係がばれることを恐れ、黙った。しかし、復讐が怖いため夜も眠れなくなり結果として翌日に警察に通報し、事件の内容をすべて語った。

 このように書くとこれらの村人が犯罪者のように見えるが気になったため、インドの法律について調べました。そしたらこのような記事を発見したため引用文を載せます。

野生動物保護法がインドでは定められていて、密猟を厳しく禁止しています。最高で7年の懲役刑も定められています。

   引用元 認定NPO法人 トラ・ゾウ保護基金

   URL https://www.jtef.jp/showcase_suggest_04_120928.html

 

 つまり、ジェシさん一行が行った行為はれっきとした犯罪であり、今回象襲撃事件が発覚したため、ジェシさんは容疑者死亡、その他の村人は野生動物保護法違反の容疑で逮捕され、最高で懲役7年の刑がなされたと考えられます。そして、この村人と関与したと考えられる組織も同時に逮捕された可能性も考えられ、この事件は12年前のものなのでもう釈放されたと考えられますがいずれにせよこの村人たちには明るい未来など無く、象は数年経ても覚えているみたいなのでもしかしたら象に復讐された可能性も十分考えられます。

 

 つまり、今回の象の復讐は象の密猟の解明につながり、結果として密猟者(村人)の犯行を解明できたため、良いものにつながりましたが象の行った行為もれっきとした殺人であるため、象もまた悪に手を染めたともいえます(殺人が正当化されることは無いため)。

 このように今回は密漁を取り締まれた(と思われる)結果となったが事件は警察が公表したため、ジェシさんの事件は殺人事件にカウントされたかが疑問に残ります。もし数えられた場合は象は殺人犯となり、事故とされた場合は殺人の隠蔽を警察が行ったこととなるため、警察が悪となります。

 そのためたとえ村人が悪いとしても筆者は殺人とカウントすべきであり、象は悲劇の犯罪者のように扱われるべきだと考えています(こうでもしないと警察が悪いため)。

 また、今回はこの事件について書いてきましたが次回は他の象による復讐について書いていきます。