寒暖差の激しすぎる都市とかなり小さい都市はどれほど気温差が異なるのか?

 半年前まではてなブログを2年近く続けていましたがアクセス数が低迷したため、一回前記事を削除した上で名前をBaikalakeに変えて本日から再び書き始めるようにしました。

 今までは世界の気候、天体、動物の分類や生態等についての記事を書いてきましたが今回も前回の反省を踏まえて似たような記事を書いていきたいと思います(当然質を向上させることを前提で)。

 そして、本日は非常に寒暖差の激しい都市とそうではない都市の比較を行いたいと思います。

1. 気温の年較差

 一般的に内陸にある地域ほど寒暖差が激しくなり、海に近い地域ほど寒暖差が小さくなる傾向があります。しかし、海に近いといっても大陸の東側に位置している場合は冬になると大陸の影響を受けるため、寒暖差が激しくなります。

 例えば中国の上海は東側には東シナ海が広がっており、名前の通り海のすぐ近くに位置していますが冬の気温が暖かいかというとそうではありません。上海は北緯31度代と鹿児島とほぼ同じ緯度に位置しており、一見すると鹿児島ぐらいの気温のようにも思えます。

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上海と鹿児島の位置関係

 しかし、実際には上海の方が気温が低く、夏場である7,8月の平均気温はほぼ同じである(鹿児島:7月28.1 ℃, 8月28.5 ℃上海:7月28.6 ℃, 8月28.1 ℃)が1月の気温は鹿児島の方が高めであります。

 では、どれほど違うかというと鹿児島は8.5 ℃と10 ℃近くもあるが上海は4.8 ℃と意外なほど低く、過去には氷点下15 ℃をも下回ったことがあります。その理由は上海と鹿児島の間に位置している東シナ海暖流が流れているからであり、上海の場合は大陸内陸からの冷気を直に浴びることとなるが鹿児島の場合は幾分か緩和されたものとなります。

 そのため、大陸東岸は内陸の影響で冬場の気温は低くなるが西岸の場合は海洋からの影響を受けるため、冬場でも気温はあまり下がらず、大陸の西岸に位置しているヨーロッパは同緯度に位置しているアジア(シベリア、モンゴル、満州等)と比較しても遙かに暖かいです。例えばフランスの首都であるパリは世界一寒い首都ウランバートル(モンゴル)よりも北に位置しているにもかかわらず、真冬の気温は上海とほぼ同じであり、これは西岸を流れている暖流の影響を受けているからです(夏場は緯度の高いパリの方が遙かに気温は低い)。

 このように内陸や大陸東岸では年較差の大きい過酷な気候となるが西岸では年較差の小さい気候となります。

 

2. 年平均気温はほぼ同じであるが年較差は真逆の2都市

 ここからは年平均気温はほぼ同じであるが真夏、真冬の気温が全く異なる2都市について書いていきたいと思います。まずはじめに年較差が小さい都市、つまり夏涼しく冬暖かい都市から書いていきます。

 この条件に当てはまる都市はアメリカのサンフランシスコ(San Francisco)であり、サンフランシスコはアメリカ合衆国の西岸に位置しており、緯度的にいうと仙台あたりのところにあります。

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サンフランシスコと日本の位置関係

 サンフランシスコは前述したように大陸西岸にあるため冬場でも気温が低くならず、最も寒い1月でさえ平均気温が10.7 ℃と鹿児島よりも気温が高いです。加えてサンフランシスコは西岸に寒流が流れているため、夏場の気温は緯度の割には信じられないほど低く、最も暖かい9月でさえ平均気温は17.1 ℃しかありません。これは日本で最も夏が涼しい釧路よりも低いほどであり、サンフランシスコの夏は肌寒いぐらいです。

 このようにサンフランシスコは年中日本でいう春のような気候となっており、年平均気温も14.1 ℃と寒くもなく暑くもなく非常に過ごしやすいといえます。

 

 ここまでは年較差の小さな都市の代表であるサンフランシスコについて書いてきましたがここからは反対に夏暑く冬寒い過酷な都市、トルファン(吐魯番, Turpan)について書いていきます。トルファンウイグル自治区(中国)に位置しており、以下の場所に位置しています。

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トルファンと日本の位置関係

 トルファンは地図を見ても分かるように海からの距離が非常に遠く、年降水量も15 mmほどしかありません。そして、意外なほど高緯度に位置しており、北海道と同じぐらい北に位置しています。

 そのため、一見すると夏の気温はそこまで高くないように見えますがそれは大きな間違いであり、最も暖かい7月の平均最高気温は39.6 ℃と熊谷や多治見でさえかすんで見えるほどで、現に熊谷の最高気温の記録、即ち日本の歴代最高気温の41.1 ℃を超える日も特に珍しくはありません。

 しかし、冬場の気温は一転してかなり低くなり、最も寒い月である1月の平均最低気温は-12.1 ℃とマイナス10 ℃をも下回り、最高気温の平均でさえ-2.3 ℃と0 ℃にも届きません。

 つまり、トルファンアラブのような夏北海道(の中でも寒い部類に入る旭川等)のような冬を一地点で味わうことのできる場所となっています。ではなぜトルファンの気温が両極端かというと内陸にあることは勿論のこと標高の極めて低い盆地に位置しているからでもあり、トルファン標高-154 mの盆地内に位置しています。この標高は世界で二番目に標高の低い土地であり、トルファンがいかに標高の低いところに位置しているかが分かります(一位は死海)。

 このようにトルファンはとてつもなく暑い夏と極寒の冬のダブルパンチとなっていますが年平均気温は14.4 ℃とサンフランシスコと大差はなく、年平均気温だけで見るとサンフランシスコと同じような気候となっています。

 今回の内容は以上でありますが次回はサンフランシスコとトルファンの年間の気温を詳しく書いていきたいと思います。