DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

日本で最も南に位置している都道府県は沖縄ではない!? 更に南だけではなく...

 8日ぶりになりましたが久しぶりに記事を書いて行きたいと思います。

目次

1. 日本で唯一太陽が北に昇る都道府県

1.1 北半球で太陽が北に昇るには

 太陽は北半球では南に昇る、つまり南中することが普通であるがその理由は太陽が直角に当たる所がその緯度よりも南であるからである。

 例えば夏至の時は北回帰線(北緯23.4°)上で太陽が直角に昇るため、北回帰線より北に位置していれば太陽は南の方向に見え、反対に北回帰線よりも南に位置している場合は太陽は北に見えるようになる。

f:id:DS930810:20181222172639j:plain

  つまり、夏至の日に北緯23.4°よりも南に位置していれば例え北半球でも太陽は北中するようになり、反対に冬至(南緯23.4°の地点で太陽が直角に昇る)の日には南緯23.4°よりも北に位置していれば南半球でも太陽が南に見えるようになる。

 このことより、北緯0°~23.4°の間の地点では太陽が南中する時間のほうが長いものの長いものの夏至に近づくにつれて太陽が北中するようになる。そして、このような地点に位置している国としてはフィリピン, マレーシア, インドシナ半島の国々(ラオス, タイ)などがあり、これらの国はいずれも熱帯に属しているが中には香港のように亜熱帯の地域も存在している。

 しかし、日本の場合は99.9%以上の地域が北回帰線よりも北に位置しているため、太陽が北中することとは無縁であり、このような現象は日本国内では見られないように思われがちであるが実は日本でもほんのわずかであるが北回帰線よりも南に位置している地域があるため、そこでは太陽が北中するのを見ることが出来る。

1.2 日本の最南端

 日本で最も南に位置している場所と言えば沖縄県のイメージが強く、確かに沖縄県は本州と比較すると明らかに気候が異なっている。本州の気候と言えば温帯であり、この気候の特徴としては夏場の気温がかなり高くなるが冬場になるとそこそこ気温が下がることである。

 しかし、沖縄県では本州のように寒い冬が存在しておらず、冬場になってもせいぜい東京の春や秋程度の気温にしかならない。このような気候のことを亜熱帯と言い、亜熱帯は熱帯と比べると冬の気温がそこそこ下がるようにはなるが温帯ほどには下がらず、ちょうど温帯と熱帯の中間的な性質を持っている気候である。

f:id:DS930810:20181222174719j:plain

横浜_那覇_気温比較

 上図は温帯である横浜と亜熱帯である那覇の気温の比較であるが那覇は最寒月1月でさえ平均気温が横浜の5月よりも若干低い程度であり、横浜と比較すると冬の気温がかなり高いことが分かる。

 更に那覇は亜熱帯の中でも熱帯に近い気候であるため、那覇よりも南の地域には熱帯気候に属している場所も存在しており、例えば石垣島は熱帯に属している。そのため、石垣島は北回帰線よりも南に位置しているイメージがあるが実は石垣島の緯度は北緯24°20'04"と北回帰線よりかは若干北に位置しているため、夏至の日でも太陽が南の方向に地面から89°の角度で輝いているため、ギリギリ南中することとなる。

 では、更に南に行けば北回帰線よりも南に行けそうであるが沖縄県で最も南に位置している島は波照間(はてるま)島であり、波照間島は北緯24°3'33"とやはり南回帰線よりも若干北に位置しているため、波照間島まで行っても北中する太陽を見ることは不可能である。

 つまり、沖縄県では北回帰線よりも南に位置している場所は存在していないので沖縄県全域で北中する太陽を見ることは不可能である。

 けれども日本全域に拡大すると北中する太陽を見ることは不可能ではなく、実は日本で北中する太陽を見ることが可能である都道府県はただ一つだけある。

2. 日本で最も南に位置している都道府県

2.1 唯一北回帰線を下回る島, ○○○島

 沖縄県は最北端が最も南に位置している都道府県ではあるが最南端に関しては日本で二番目である。そして先ほども書いたように沖縄県は最南端でも北回帰線をギリギリ上回っているため、北中する太陽を見ることは不可能である。

 しかし、日本で最も最南端が南に位置している都道府県では最南端が北回帰線を下回っているため、北中する太陽を夏至に近い間だけ見ることが可能である。

 では、その都道府県とはどこかと言うと意外ではあるが東京都であり、東京都は日本で唯一最南端が北回帰線を下回っている場所が存在している。

 しかし、東京都は日本で最も人口の多い都道府県ではあるが面積に関しては香川県, 大阪府に次いで狭く、全く広大なイメージは無い。けれども東京都は本土以外にも伊豆半島, 小笠原諸島なども含んでいるため、範囲に関しては北海道をはるかに上回っており、見方によっては日本で最も広大な都道府県と言える。

 そして、東京都で最も南に位置している島である沖ノ鳥島は東京都で最も南に位置している島であると同時に日本で最も南に位置している島であり、日本で唯一北回帰線を下回っている島である。

 沖ノ鳥島の緯度は20°25'32"とかなり低い位置にあり、北回帰線よりも南に位置しているため、夏至に近くなると太陽が直角に照り付けるようになり、その後は太陽が再び直角に照り付ける等になるまで北中する太陽を見ることが出来る。

 また、沖ノ鳥島は東京都庁から1,738 kmも離れており、この距離は驚くべきことに満州のハルビンや極東ロシアのハバロフスクよりも若干遠いほどである。

 つまり、東京都の範囲は東京-ハバロフスクよりも広く、東京都が範囲に関しては日本一の都道府県であることが伺える。

 以上のことから東京都は非常に広大であり、最南端の島も含んでいることが分かったが実を言うと沖ノ鳥島は最南端であるだけではなく、東京都の中では最西端の島でもある。沖ノ鳥島の経度は東経136°4'52"と意外なほど西に位置しており、この経度は三重県の名張市と同じぐらいである。

 ここまでは日本で唯一北回帰線よりも南に位置している島について書いてきたが次に最東端に関しても書いて行きたいと思う。

2.2 東だけど南の島

 日本で最も最南端がある都道府県は東京都であるが実は最南端だけではなく最東端も東京都に含まれている。東京都の最東端, つまり日本の最東端は南鳥島であり、この島は非常に紛らわしい名称をしている。

 何故なら最東端であるにもかかわらず名称が「南」鳥島だからであり、一見すると最南端のイメージが強いが先ほども書いたように最南端は「沖ノ」鳥島である。

 しかし、南鳥島もかなり南に位置している島であることには変わりはなく、緯度的に見てみると石垣島とほぼ同じであり、沖縄県最南端の島である波照間島よりもほんのわずかだけ北に位置しているだけである。

 そのため、南鳥島は最東端の島であると同時に最南端に近い島でもあるため、名称に関してもそこまでおかしいわけでは無い。

 そして、ここまでは南鳥島の名称に関して書いてきたがここからは南鳥島がどれほど東に位置しているかについて書いて行きたいと思う。南鳥島の経度は東経153°58'50"と明石市と比較すると1時間以上も早く日の出を迎え、こちらは東京都庁舎から1,867 kmと沖ノ鳥島よりも更に離れている。

 更に南鳥島よりも東に位置しているアジアの領土はロシア領しか無いため、純粋なアジアの土地としては最も東に位置しており、小さい島でありながらアジアの最東端を担う重要な島と言える(南鳥島よりも東に位置しているアジアの土地にはカムチャツカ半島, サハ共和国の東側, チュクチ自治管区などがあるがこれらの土地はいずれもロシア領であるため、アジアではあるものの純粋なアジアとは言えない)。

 以上のことより、東京都は日本で最も南に位置している都道府県であると同時に最も東に位置している都道府県であるとも言え、日本で群を抜いて広大な都道府県と言える。

 以上、日本で最も南に位置している都道府県, 東京都についてでした。

 

参考文献

那覇市 Wikipedia 2.2 気候 (那覇の気温)

https://ja.wikipedia.org/wiki/那覇市

横浜市 Wikipedia 2.2 気候 (横浜の気温)

https://ja.wikipedia.org/wiki/横浜市

 

関連記事

www.rigelultragiant.com