DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

北海道で最も寒い都市はどこなのか? 実は北端では無く...

 今回は北海道で最も寒い都市について書いてきたいと思う。

目次

1. 寒冷地とその寒さ

1.1 寒冷地

 寒冷地とは冬場になると気温が著しく下がる地域のことであり、冬場になると気温が極端に下がる冷帯や夏でも気温の上がらない寒帯を合わせて指している。

 しかし、寒帯の中には年較差の非常に小さい所もあり、例えば南米で最も南に位置しているフエゴ島は夏こそ気温が上がらないものの冬の気温もそこまで下がることは無く、最寒月だけで見てみると冷帯では無く温帯に当てはまっている。

 そのため、フエゴ島などの年較差の小さな寒帯は寒冷地と言うかと言うとそうでは無く、単に夏の気温が上がらないだけの地域と言える。

 その一方で冷帯は冬の気温が非常に低くなることが条件となっているため、確実に寒冷地に当てはまり、このことから寒帯よりも冷帯のほうがむしろ寒冷地の条件に合致していると言える。

 そして、日本の寒冷地には北海道があり、北海道以外には草津町, 奥日光などが寒冷地である。これらの地域は最寒月の平均気温がマイナス3 ℃を下回っている冷帯であり、冬場の気温が温帯の東京都は明らかに異なっている。

 しかし、長野市や越後湯沢, 水上のように最寒月の平均気温がマイナス3 ℃を下回っていないものの氷点下である気候は温帯ではあるが氷点下であるため、寒冷地と言うかは微妙であり、正直どちらとも言えない状況となっている。

 このように、寒冷地の判断は冷帯の条件であるマイナス3 ℃か氷点下である0 ℃未満のどちらかは明白には分からず、長野市が寒冷地かどうかは迷う所であるが今回紹介する北海道の都市は一部を除いて間違いなく寒冷地に分類されるほどである。

1.2 最寒の地

 世界中には極端に寒い所が存在している。例えば世界一寒い首都はウランバートル、世界一寒い都市はヤクーツク、そして、世界一寒い居住地はオイミャコンである。

 そして、日本で言うと日本一寒い県庁所在地は札幌市であり、札幌市は日本で唯一の冷帯の県庁所在地である。また、日本で最も寒い都市は○○(ここでは表記しない)であり、最も寒い居住地は陸別町であるが日本の寒極は○○や陸別よりも最寒月の平均気温が高い旭川であり、その歴代の最低気温はマイナス41 ℃と日本とは思えないほど低い。

 この温度がどれほど低いかと言うと極東のハバロフスクの歴代の最低気温よりも低く、ハバロフスクは1月の最低気温の平均値がマイナス24 ℃になるほど冷え込み、普段の寒さは旭川とは比較にならないほどである。

 しかし、ハバロフスクは歴代の最低気温はそこまで低くはならず、先ほども書いたように旭川よりも1 ℃ほど高く、イルクーツクやノヴォシビルスクのような最寒月の平均気温が高い地域のほうが余裕で低いほどである。

 このように最寒月の平均気温が低くても最低気温の記録も低いかと言うとそうでは無く、ハバロフスクよりもはるかに温暖なモスクワのほうが低いぐらいである。

 けれどもヤクーツククラスともなると両方とも極端に低くなり、ヤクーツクの1月の最低気温の平均値は旭川の最低気温の記録よりも低く、更にヤクーツクの最低気温の記録はマイナス64.4 ℃ととてつもなく低い。当然この気温は都市の中では最寒であり、これよりも低い記録はオイミャコンやヴェルホヤンスクのような更なる寒冷地程度しかないほどである。

 そのため、極端に寒い所を除けば最低気温の記録と最寒月の平均気温はそこまで比例するわけでは無い。

2. 北海道の都市の寒さ

 北海道は日本で最も北に位置している都道府県であり、同時に日本で最も広い都道府県でもある。そして、北海道は他の都道府県と比較すると極めて異端であり、地方一つがまるまる都道府県をなしている。

 そのため、北海道の面積は他の都道府県と比較するとずば抜けており、現に二番目に広大な岩手県の5倍以上にも及ぶ。更に面積の広い都道府県は東北地方のような気温の低い地域に集中しており、おそらくではあるが気温の低い所は開拓がしずらいために分割する意味が無く、結果として面積が大きくなったのではないかと推測できる。

 実際に世界で最も面積の広い国家はロシア, 二番目がカナダであり、これらの国はどちらも気温が極めて低くなる極寒の国である。

 そして、このような経緯があるため、北海道の面積は非常に広く、反対に人口密度は日本で最も少なくなっている。しかし、全体が過疎化しているかと言うとそうでは無く、札幌のような大都市もある。

 では、ここからは北海道の都市の気温のデータについて書いて行きたいとおもう。北海道には人口が10万人以上の都市が9つ存在しており、人口の多い順に札幌, 旭川, 函館, 苫小牧, 釧路, 帯広, 小樽, 北見, 江別の順になっており、今回はこれらの都市を中心に書いて行く。

f:id:DS930810:20181015004623j:plain

 北海道の都市の気候区はほとんどがDfbに属しており、Dfb気候は以下の条件を満たした気候区である。

  • 最寒月の平均気温がマイナス38~3 ℃ (冷帯の条件+冬季極寒型Ddではない)
  • 最暖月の平均気温が10~22 ℃ (aではない+寒帯ではない)
  • 平均気温が10 ℃以上の月が4~11カ月 (cではない)
  • 乾燥限界を超えている (乾燥帯ではない)
  • 降水量に偏りがない (s, w型ではない)

 この気候はシベリアの主要都市に良く見られる気候であるがシベリアの所要都市は冬場の気温が北海道とは比較にならないほど冷え込むため、同じ気候でも環境は全く異なる。

 また、Dfaは上条件の最暖月の平均気温が22 ℃以上のものであり、Cfaはそれに加えて最寒月の平均気温がマイナス3~18 ℃の時に当てはまる。

 そして、北海道の主要都市の中で函館だけが温帯に当てはまっているが函館は一昔前まではDfb気候であったものの地球温暖化の影響で冬場の気温が上がり、Cfb気候になった後、更に夏場の気温が上がったため、Cfa気候になった経緯がある。そのため、函館は地球温暖化のあおりを最も受けた都市と言っても過言では無く、実を言うと札幌もひと昔前まではDfb気候であった。

f:id:DS930810:20181015005641j:plain

 函館は上図の様な経緯で気候区が二回も変わり、近い将来札幌も温帯化する可能性が非常に高い。

 そして、話がかなりずれてしまったが最も気温の低い都市は年平均気温, 最寒月平均気温の両面でも北見であり、北見こそが日本で最も寒い都市である。

 北見は最寒月の平均気温がマイナス8.5 ℃にしかならず、更に年平均気温も6.1 ℃とこの気温は浜松市の最寒月の平均気温と同じ程度である。更に北見の最寒月の最低気温の平均はマイナス14.7 ℃と日本とは思えないほど極寒であり、北見の冬場の夜でペットボトルを開けると間違いなく凍結すると考えられる。

 しかし、これでも日本で最も寒い居住地である陸別町と比較すると高く、陸別町では最寒月の最低気温の平均がマイナス20 ℃を下回り、これはシベリアの主要都市と大差がないほどである。

 また、歴代の最低気温のほうに着目すると旭川が一番となっており、次いで帯広が二番となっている。そして、どちらの気温も極端に低く、特に旭川に至っては都市だけには留まらず、全市町村の歴代の最低気温よりも最低気温が低く、日本一の記録を有しているほどである。

 このように日本で最も寒い都市は北見であるが最低気温に関しては旭川や帯広のほうが低く、先ほども書いたように必ずしも最寒月の平均気温と歴代の最低気温が比例するとは限らないのである。

 以上、北海道で最も寒い都市についてでした。

 

参考文献

北海道 Wkipedia 5.1 都市のジャンプ先 (北海道の主要都市の気温)

https://ja.wikipedia.org/wiki/北海道

 

関連記事

www.rigelultragiant.com

www.rigelultragiant.com