DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

アフリカの広大な淡水湖 ヴィクトリア, タンガニーカ, マラウイ

 前々回ではアメリカの五大湖について書いてきたが今回はアフリカの巨大な淡水湖について書いて行きたいと思う。

目次

1. アフリカの大陸

1.1 アフリカ大陸の大きさと標高

 アフリカ大陸は世界六大陸の一つであり、六大陸の中ではユーラシア大陸に次いで二番目に広く、西に位置している南アメリカ大陸と比較してもその大きさは一目瞭然である。

 また、人口もユーラシア大陸に次いで二番目に多く、アフリカ大陸は面積, 人口共に世界で二番目の大陸であり、同時に人口密度も世界第二位である。

 しかし、ユーラシア大陸は他の大陸と比較してもずば抜けて大きいため、アフリカ大陸はユーラシア大陸の56%程度の面積しか有しておらず、人口に至ってはユーラシア大陸の20%にしかすぎない。

 そのため、アフリカ大陸は二番目ではあるもののユーラシア大陸と比較すると非常に小さく、人口に至ってはアフリカ大陸の人口を合計しても中国やインドを下回っているほどである。

 更にアフリカ大陸は標高差の小さな大陸としても知られており、標高の低い場所も非常に少ないが標高の高い場所も少なく、全体的に見ても平坦な大陸となっている。

 しかし、標高の高い場所が全く存在しないかと言うとそうでは無く、赤道付近に位置しているキリマンジャロ山(Mount Kilimanjaro)の標高は5,895 mとアフリカ大陸の中で最も高く、富士山と同じく山脈に属さない独立峰となっている。更にキリマンジャロ山は独立峰の中では最も標高の高い山であり、その高さは富士山の1.56倍にも及ぶ。

 このことより、アフリカ大陸は高い所は少ないものの最も標高の高い独立峰であるキリマンジャロが含まれており、これはエベレスト(チョモランマ)やアコンカグアみたいに山脈に属していないため、標高では負けているものの富士山のような景観を楽しめる点はエベレストには無いと言える。

 そして、アフリカの赤道付近にはキリマンジャロ以外にも広大な湖が多く、特に3つの湖は世界的に見てもトップクラスの面積を有しているがこのことに関しては後に詳しく書いていきたいと思う。

1.2 アフリカ大陸の気候

 アフリカ大陸は南北に長い大陸だが中心がほぼ赤道上にあるため、全体的に見ても温暖な気候であり、寒冷地と言われている冷帯と寒帯は存在しない(キリマンジャロのように標高の高い所では寒帯に相当する場所があるがこれは高山気候であるためここでは除く)。

 そのため、アフリカ大陸は世界で最も温暖な大陸となっており、特に北部に位置しているサハラ砂漠は世界で最も高温な地域の一つである。また、サハラ砂漠が非常に目立つものの他に砂漠が無いわけでは無く、南部にはサハラ砂漠と同じ亜熱帯性の砂漠であるカラハリ砂漠、南西海岸には寒流性の砂漠であるナミブ砂漠が広がっており、オーストラリア大陸と並び、世界で最も砂漠の多い大陸となっている。

 また、赤道付近は熱帯気候となっており、降水量は多くなっているがインドネシアやブラジルと比較すると降水量はやや少なめとなっており、実際にアフリカ大陸の熱帯は降水量の比較的少ないサバナが多くなっている。

 そして、アフリカ大陸の北端と南端は温帯となっており、主な気候は夏に降水量の少ない地中海性気候(Csa), 年中湿潤な温暖湿潤気候(Cfa), 夏の気温がそこまで高くならない西岸海洋性気候(Cfb)である。

 しかし、温帯と言っても冬の気温は東京と比較してもそこまで低くはならず、最寒月でも平均気温が10 ℃を超える亜熱帯性の気候となっているため、アフリカ大陸は全域が関東地方よりも温暖となっている。

 特に西岸海洋性気候に属している南アフリカのポート・エリザベス(Port Elizabeth)は夏場の気温はそこまで上がらないものの冬場の気温も高く、年較差の小さい西岸海洋性気候となっている(西岸海洋性気候は年較差の小さな気候であるがポート・エリザベスはとりわけ年較差が小さく、普通の西岸海洋性気候は亜熱帯にはならない)。

 このようにアフリカ大陸は寒い所が高山を除いて存在せず、その理由は最も高緯度の場所でも東京都を若干上回る程度の緯度しかないからである。

1.3 アフリカの湖

 アフリカ大陸の中心部である赤道付近には独立峰の中で最高峰のキリマンジャロ以外にも三つの巨大な淡水湖が存在しており、大きい順にヴィクトリア湖(Lake Victoria), タンガニーカ湖(Lake Tanganyika), マラウイ湖(Lake Malawi)となっている。

 そして、これらの湖は世界的に見ても非常に広大であり、特にアフリカ最大の湖であるヴィクトリア湖は世界で三番目に広く、淡水湖の中ではスペリオル湖に次いで二番目に広いぐらいである。更にスペリオル湖は五大湖の湖であるため独立しておらず、独立している淡水湖の中ではヴィクトリア湖が世界最大の湖となっている。

 また、タンガニーカ湖は非常に水深の深い細長い湖であり、この形状や水深の深さはシベリアのバイカル湖に非常によくにしているため、筆者はタンガニーカ湖のことを「アフリカのバイカル湖」と称している。

 実際にタンガニーカ湖は面積, 水深, 貯水量ともにバイカル湖に酷似しており、面積はバイカル湖を若干上回っているが水深はバイカル湖のほうが深いため、貯水量はバイカル湖のほうが少し多くなっている。

 そして、マラウイ湖はヴィクトリア湖やタンガニーカ湖と比較するとそこまで目立たないもののこの湖もタンガニーカ湖に匹敵するほどの面積を有しており、更にタンガニーカ湖ほどでは無いが非常に深い湖であるため、貯水量も非常に多くなっている。

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 アフリカの湖の面積や貯水量は上表のようになっており、ヴィクトリア湖は面積こそタンガニーカ湖の倍以上もあるが水深が浅いため、超水量の面ではマラウイ湖の3分の1程度しか無く、タンガニーカ湖は水深が非常に深いため、貯水量は極めて多く、アフリカ最大となっている。

 このようにアフリカ大陸の赤道付近には非常に広大な湖があり、特に上位3位の湖は世界的に見てもトップクラスであるがこれらの湖については次章で詳しく書いて行きたいと思う。

2. アフリカ三大湖

2.1 世界第三の湖 ヴィクトリア

2.1.1 広大なヴィクトリア湖とサハラ砂漠

 ヴィクトリア湖は世界で三番目に広大な湖であり、独立した淡水湖の中では世界最大の大きさとなっている。そして、ヴィクトリア湖よりも広大な湖であるカスピ海やスペリオル湖は寒冷地に位置しており(カスピ海は北側が寒冷地)、冬季は湖が凍結するがヴィクトリア湖は赤道直下に位置しているため、年中高温である。

 そのため、ヴィクトリア湖は熱帯に位置している湖の中では最も広大であり、面積は東北地方とほぼ同等である。

 しかし、ヴィクトリア湖は水深が浅いため、貯水量に関しては面積ほどは多くなく、琵琶湖の100倍程度とそこまで多くは無く、面積が半分以下のタンガニーカ湖やマラウイ湖の貯水量を軽々と下回っている。

 けれども琵琶湖の100倍もあるため、貯水量は決して少ないわけでは無く、水深も琵琶湖とほぼ同じであるため、面積, 貯水量の両面において琵琶湖の100倍となっている。

 ちなみにヴィクトリア湖はほぼ中央に赤道が通っており、更に湖の形状が正方形に近いため、赤道によって湖がほぼ半分に分割されている形となっている。

 また、ヴィクトリア湖はナイル川の源泉である白ナイル川の源泉となっており、赤道直下のヴィクトリア湖から北緯30°当たりのエジプトまでの長い距離を流れる形となっている。そのため、ヴィクトリア湖は火星の直径とほぼ同等の長さを誇るナイル川を通して、サハラ砂漠に多くの水をもたらしており、砂漠の生活に大いに貢献している形となっている。そのため、ナイル川はエジプトでは賜物と呼ばれている。

 このようにヴィクトリア湖は砂漠の生活において非常に重要となっているため、アフリカに無くてはならない湖となっている。

2.1.2 ヴィクトリア湖の気候

 ヴィクトリア湖は赤道直下に位置しているため、年中を通して気温の高い熱帯となっている。しかし、ヴィクトリア湖は標高が1,134 mとかなり高い位置にあるため、極端に気温が高くなることは無く、ヴィクトリア湖の北の湖畔に位置しているウガンダの首都、カンパラ(Kampala)では年中を通して気温が23 ℃程度となっている。

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 カンパラは赤道直下らしく年較差が0に近くなっており、最暖月である2月と最寒月である7月との気温差(年較差)がわずか1.7 ℃しかない。そして、最寒月の平均気温が18 ℃以上であり、更に最小降水月の降水量が60 mmを上回っているため、熱帯雨林気候(Af)に分類されている。

 しかし、標高が1,000 mを超えているため赤道直下の割には気温が低く、東京の夏のような気温になることも無い。更に熱帯雨林気候と書いたが熱帯雨林気候としては降水量も少なく、年降水量は東京や横浜のほうが多くなっている。そのため、熱帯雨林気候ではあるもののそこまで熱帯らしくも雨らしくもなっておらず、この原因は標高の高さに起因している。

 このようにヴィクトリア湖の周辺部は標高が高いため、赤道直下と言えどもそこまで気温が高くなることは無く、東京(温暖湿潤気候)の夏のほうが熱いぐらいである。そのため、カンパラでは30 ℃を超える日もそこまで多くは無く、歴代の最高気温も36 ℃と極端に高いわけでは無い。

2.2 アフリカのバイカル、タンガニーカ

2.2.1 細長く深い熱帯の湖

 次にアフリカで二番目に広大なタンガニーカ湖について書いて行きたいと思う。タンガニーカ湖は名前から想像できるようにタンザニアに位置している湖であり、タンザニア以外にはブルンジ, ザンビア, コンゴ民主共和国(旧ザイール)にまたがって位置している。

 そして、タンガニーカ湖は非常に水深が深いため、アフリカで最も貯水量の多い湖であり、その貯水量はカスピ海, バイカル湖に次ぐほどである。また、タンガニーカ湖は正方形型のヴィクトリア湖とは違い、細長い形状となっており、この形状はバイカル湖にかなり似ている。

 このようにタンガニーカ湖は形状や水深,、その他の要因でもバイカル湖と非常によく似た湖であり、アフリカのバイカル湖と言っても過言では無い湖である。

 では、ここからはタンガニーカ湖とバイカル湖のデータを示し、二つの湖がどれほど似ているかについて書いて行きたいと思う。

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 タンガニーカ湖とバイカル湖は上表からも分かるようによく似た面積, 貯水量となっており、面積はタンガニーカ湖のほうが若干広いものの平均水深はバイカル湖のほうが幾分か深いため、貯水量はバイカル湖のほうが多い。

 そして、最大水深はバイカル湖が世界で最も深く、次いでタンガニーカ湖となっており、両方とも1 kmを優に超えるほど深くなっている。また、三番目に最大水深が大きいカスピ海の最大水深も1 kmを若干超えており、この3つの湖のみが最大水深が1 kmを超えている湖である。

 更に、バイカル湖とタンガニーカ湖は世界で最も昔からある湖であり、バイカル湖のほうが若干古い湖である。つまり、バイカル湖は世界で最も古く、タンガニーカ湖がその次に古い湖である。

 そして、意外かもしれないが三番目に古い湖は琵琶湖であり、琵琶湖はこの広大で深い湖以外では最も古い湖である。

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 上図は古い湖上位3位までの湖の貯水量であり、琵琶湖の貯水量は非常に小さいものの古さでは上位2位の湖と謙遜が無いほどである。

2.2.2 タンガニーカ湖の気候

 タンガニーカ湖はバイカル湖と非常によく似た湖であるが全く異なっている点もある。それは気候であり、バイカル湖の周辺部は年平均気温が0 ℃前後の極寒となっており、年較差の大きな高緯度の大陸性のものとなっているがタンガニーカ湖は赤道直下の年中気温の高い熱帯性のものとなっている。

 そのため、タンガニーカ湖は年較差の小さな気候となっており、この年較差の小ささはヴィクトリア湖と似ている。

 そして、実際にバイカル湖の周辺都市とタンガニーカ湖の周辺都市を比較していきたいと思う。

 バイカル湖の周辺部で最も発展している都市はイルクーツク(Irkutsk)であり、イルクーツクは今までの記事でも多く取り上げてきた都市である。それに対してタンガニーカ湖周辺で最も発展している都市はブルンジの首都であるブジュンブラ(Bujumbura)であり、こちらは今回初めて紹介する都市である。

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 ブジュンブラとイルクーツクは季節によって降水量に大きな変化がある点が共通しており、最小降水月や最大降水月はイルクーツクのほうが多くなっているが年合計降水量はブジュンブラのほうが多い。

 そして、ブジュンブラは赤道付近に位置しているため、年較差はほぼ無いがイルクーツクは高緯度の内陸に位置しているため、年較差が大きく、そして冬季の気温は非常に低くなっている。

 このようにバイカル湖周辺部(イルクーツク)とタンガニーカ湖周辺(ブジュンブラ)では気候が大きく異なっており、バイカル湖は冬季の長い期間凍結するがタンガニーカ湖は決して凍結することは無く、水温も高めである。

 そして、ブジュンブラだけに注目してみるとブジュンブラは緯度の割には降水量が少なく、これはアフリカ大陸の赤道付近の特徴とも言える。実際にアフリカ大陸には熱帯雨林気候の分布が少なく、サバナ気候(Aw)の割合が多くなっており、ブジュンブラもサバナ気候に分類されている。

 また、ブジュンブラはカンパラと同様に標高が高いため、緯度の割には気温が低くなっている。

2.3 マラウイ湖

 ここからはマラウイ湖について書いて行きたいと思うがこれ以上書くと記事が長くなりすぎる上に気候も大差が無いため、気候については省略していきたいと思う。

 マラウイ湖はアフリカ大陸で三番目に広い湖であり、面積はタンガニーカ湖と大差が無く、29,600 ㎢もある。この面積は世界で9番目に広く、タンガニーカ湖の後はバイカル湖, グレートベア湖となっており、これらの湖は寒冷地に位置している湖である。

 当然、マラウイ湖は寒冷地では無く低緯度に位置している湖であるがタンガニーカ湖などと比較すると若干高緯度側に位置しているため、気温も低めとなっている。

 そして、マラウイ湖はタンガニーカ湖ほどでは無いが非常に深い湖であり、その深さは平均でも292 mとかなりのものとなっており、最大水深に至っては796 mと非常に深いため、貯水量はヴィクトリア湖の三倍以上である8,400 ㎦となっている。

 この貯水量は世界で5番目であり、マラウイ湖がいかに深く、そして広大な湖であるかが分かる。

 また、マラウイとはアフリカに位置している国名であり、マラウイ湖の周辺部はヴィクトリア湖やタンガニーカ湖と同様に標高が高くなっているがマラウイ自体は内陸国では無く、東側はインド洋に接している。

 このようにアフリカには非常に広大な湖が三つもあり、ヴィクトリア湖は浅めではあるものの他の2つの湖は非常に深く、膨大な量の水を有していることが分かる。

 以上、アフリカの湖についてでした。

 

参考文献

Lake Victoria Wikipedia (ヴィクトリア湖のデータ)

https://en.wikipedia.org/wiki/Lake_Victoria

Lake Tanganyika Wikipedia (タンガニーカのデータ)

https://en.wikipedia.org/wiki/Lake_Tanganyika

Lake Baikal Wikipedia (バイカル湖のデータ)

https://en.wikipedia.org/wiki/Lake_Baikal

Lake Malawi Wikipedia (マラウイ湖のデータ)

https://en.wikipedia.org/wiki/Lake_Malawi

 

雨温図, 気温

Kampala Wikipedia 3.1 Climate (カンパラの雨温図)

https://en.wikipedia.org/wiki/Kampala

Bujumbura Wikpedia 2.2 Climate (ブジュンブラの降水量, 気温)

https://en.wikipedia.org/wiki/Bujumbura

Irkutsk Wikipedia 3.1 Climate (イルクーツクの降水量, 気温)

https://en.wikipedia.org/wiki/Irkutsk

 

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