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筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

世界最大の淡水湖群 アメリカ五大湖 後編

 今回の記事は前回の続きである。

↓ 前回の記事

 

目次

2. 五大湖一覧

2.4 最も浅い湖、エリー湖

2.4.1 エリー湖の大きさ

 エリー湖は面積で言うと五大湖の中で四番目であるが水深が他の湖と比較すると非常に浅いため、貯水量は他の湖と比較しても非常に少なく、最も面積の小さいオンタリオ湖の半分も無いほどである。

 エリー湖の面積は25,667 ㎢とスペリオル湖, ヒューロン湖, ミシガン湖と比較するとかなり狭く、バイカル湖よりも狭いもののそれでも十分広く、ヨーロッパで最も大きな湖であるラドガ湖よりも広い。

 しかし、水深は非常に浅く、平均水深が19 m, 最大水深でも64 mしか無いため、貯水量も480 ㎦と他の湖と比較しても非常に少なく、最も貯水量の多いスペリオル湖の4%しかないほどである。

 このようにエリー湖は非常に水深の浅い湖であるがこれでも世界的に見てみるとトップレベルの貯水量を有しており、この貯水量は琵琶湖の17.5倍ほどもある。

2.4.2 エリー湖の気候

 エリー湖は五大湖の中で最も南に位置している湖であるため、気候は最も穏やかである。エリー湖の湖畔で最も大きな都市はクリーブランド(Cleveland)であり、クリーブランドはエリー湖の中南部に位置している。

 そして、クリーブランドの最寒月の平均気温はマイナス2.2 ℃であり、マイナス3 ℃を上回っているため冷帯では無く温帯に属しており、更に細分化すると温暖湿潤気候となる。温暖湿潤気候は温帯の中でも夏場の気温が高い気候であり、本州, 四国,九州のほぼ全域がこの気候となっている。

 そのため、クリーブランドは夏の気温が非常に高くなり、最暖月の平均気温は23.1 ℃とかなり高く、最高気温の平均は28.1 ℃にも及ぶほどである。

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 クリーブランドの平均気温は掲載されていなかったため、今回は雨温図は省略する。クリーブランドは最寒月の最低気温がマイナス5.7 ℃とかなり低くなるものの最高気温はプラスになるため、日平均気温はマイナス3 ℃を若干上回っている。

 そして、最暖月でも最低気温は17.9 ℃しか無いため、熱帯夜になることはめったに無いが最高気温はかなり上がり、日本の夏場と変わらないほどである。

 そのため、クリーブランドは年較差の大きな気候であり、日本と比較するとかなり過酷ではあるがそれでも五大湖周辺部の中では最も穏やかな気候であり、スペリオル湖と比較するとそれは一目瞭然である。

 ちなみに余談ではあるがエリー湖とヒューロン湖の間にはロンドンと言う名前の都市があり(しかもオンタリオ州)、人口も40万人近くとかなり多い。

2.5 最も狭いオンタリオ湖

2.5.1 オンタリオ湖の大きさ

 最後に最も狭いオンタリオ湖について書いて行きたいと思う。オンタリオ湖は五大湖の中で最も狭い湖であるが深さはミシガン湖と謙遜が無いため、貯水量はエリー湖を上回っている。

 そして、オンタリオ湖の面積は19,000 ㎢と五大湖の中では最小であるがこれでもカザフスタンの西淡東塩のバルハシ湖やヨーロッパ最大のラドガ湖よりかは広く、この大きさでも最小である五大湖がどれほど大きいかが伺える。

 また、オンタリオ湖の平均水深は86 m, 最大水深は244 mと比較的深いため、貯水量も1,640 ㎦と多めであり、これは先ほども書いたようにエリー湖の三倍以上もある。

 そのため、オンタリオ湖は面積こそ最小ではあるものの貯水量は意外なほど多くなっており、琵琶湖の60倍近くもの貯水量となっている。

 しかし、オンタリオ湖の最大の特徴は水面の海抜の低さであり、他の湖は100 mを優に超えているがオンタリオ湖の水面は海抜74 mとかなり低くなっており、他の湖と比較するとかなり低地にあることが分かる(まあ、海抜がマイナス28 mのカスピ海と比較するとかなり高いが)。

2.5.2 オンタリオ湖の気候

 オンタリオ湖の湖畔にも非常に有名な都市はあり、それはカナダのトロント(Toronto)である。トロントはカナダ最大の都市であり、首都のオタワと比較してもかなり穏やかな気候である。

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 トロントの気候は札幌とよく似ており、カナダの中ではヴァンクーヴァーほどでは無いが非常に温暖な気候となっている。そのため、トロントの人口は国内で最大となっており、カナダで最も主要な都市の一つである。

 更にトロントはオンタリオ湖の南部では無く西端に位置しているため、トロントよりも南の地域では気候は更に温暖で気候は温帯となっている(トロントは一応冷帯)。

 このようにオンタリオ湖周辺部もエリー湖と同様に温暖な気候であり、これはオンタリオ湖が五大湖の中でも南部に位置しているからである。

 しかし、これでも東北地方よりかは寒冷であるため、総合的に見ても五大湖の気候は日本と比較してもかなり寒いと言える。

3. 五大湖のまとめ

 ここまでは五大湖を個別に書いてきたがここからは五大湖のまとめに入っていきたいと思う。

 五大湖は緯度的に見てみると北海道から南樺太当たりに位置しているため、日本と比較すると寒冷であり、特にスペリオル湖の気候はかなり厳しいものとなっている。

 しかし、これでもカナダの北部と比較すると温暖であり、カナダの北部にはウィニペグ, グレートスレーブ, グレートベア等の極寒で広大な湖が広がっており、これらの湖は半年以上も凍結するような過酷な気候となっている。

 そして、五大湖のデータは以下の様になっている。

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 五大湖の中でもスペリオル湖は貯水量が非常に多く、この理由は面積が広い以外にも平均水深が非常に深いことも理由に入っている。そのため、スペリオル湖の貯水量は他の湖の合計よりも多く、更に残りはヒューロンとミシガンが大半を占めている。

 そして、貯水量、及び面積の割合は以下の円グラフのようになっており、スペリオル湖の割合がかなり多くなっている。

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 スペリオル湖は貯水量, 面積共に一番であるが特に貯水量の割合が大きく、面積は全体の3分の1程度であるが貯水量は半分以上である53.2 %も占めており、スペリオル湖の貯水量の大きさがいかに大きいかが分かる。

 また、エリー湖は面積こそ10 %以上であるが貯水量は2.1 %に過ぎず、エリー湖の水深が非常に浅いことが分かる。更にヒューロン湖もエリー湖ほどでは無いが水深が浅いため、面積に対する貯水量がかなり低くなっていることが分かる。

 ちなみにミシガン湖とオンタリオ湖の水深は平均的であるため、貯水量と面積の大きさに大差はない。

 このように五大湖はどの湖も非常に広大であるが水深は大きく異なるため、湖によって貯水量には大差があることが分かる。

 また、気候も多様ではあるが緯度が高い上に内陸に位置しているため、本州と比較するとどの湖も寒いことが分かる。

 以上、アメリカの五大湖についてでした。

 

参考文献

湖のデータ

Lake Erie Wikipedia (エリー湖のデータ)

https://en.wikipedia.org/wiki/Lake_Erie

Lake Ontario Wikipedia (オンタリオ湖のデータ)

https://en.wikipedia.org/wiki/Lake_Ontario

都市のデータ

Cleveland Wikipedia 2.3 Climate (クリーブランドの気温, 降水量)

https://en.wikipedia.org/wiki/Cleveland

Toronto Wikipedia 2.2 Climate (トロントの雨温図)

https://en.wikipedia.org/wiki/Toronto

 

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