DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

人口の多い「-istan」国パキスタン その人口は日本よりも多く...

 今回はパキスタンについて書いて行きたいと思う。

目次

1. パキスタン

1.1 パキスタンの独立

 パキスタン(Pakistan)はインドの西に位置している国家であり、正式名称はパキスタン・イスラム共和国である。そして、イスラム(Islam)と言う名称が入っているようにパキスタンはイスラム教の国家である。

 また、パキスタンは元々はインドの一部であったものの宗教の違いから障壁があったため、インドから分離独立をする形となった。更にインドの東側の地域も東パキスタンと言う形で独立したが国境が接していないため、東パキスタンはバングラデシュ(Bangladesh)と言う形で独立するようになった。

 このようにパキスタンとバングラデシュは元々インドの一部であったが文化の違いから独立するようになり、更にパキスタンとバングラデシュ(東パキスタン)は地理的に接していなかったため、別々の国家として歩むようになった。

1.2 パキスタンの名称と中央アジア

 パキスタンと言う名称に注目すると語尾がイスタン(-istan)で終わっていることが分かる。イスタンで終わる国家は中央アジアに多く、中央アジア4か国(キルギスタンを含むと5か国)とアフガニスタン、及びパキスタンの計6(7)か国の名称がイスタンで終わっている。

 このイスタンと言う名称はペルシャ語で「~の国家」と言う意味であり、パキスタンは国名を分けるとパク(Pak)+イスタン(istan)となる。そして、Pakとは清浄と言う意味のペルシャ語に由来するため、パキスタンとは清浄な国を意味している。

 ちなみに他のイスタン国は民族名に由来しており、アフガニスタンはアフガン人の国、トルクメニスタンはトルクメン人の国、タジキスタンはタジク人の国、キルギスタンはキルギス人の国、カザフスタンはカザフ人の国、ウズベキスタンはウズベク人の国を意味しており、それぞれの国の言語が話されている。

 そして、この中でアフガニスタンとパキスタン以外の国は全て中央アジアに属している国であり、1991年のソ連解体まではソビエト連邦に属していた国である。そのため、それ以前から独立国家であったパキスタンとアフガニスタンは中央アジアの国では無く、中央アジアの国とは歴史の経緯が異なっている。

 しかし、パキスタンもアフガニスタンも中央アジアの国と同じくイスラム教が信仰されており、文化的な共通点は見られる。

 このようにパキスタンとアフガニスタンは中央アジアの国では無いが宗教は共通しており、まったく関係のない国と言う訳ではない。

↓ トルクメニスタンの記事

www.rigelultragiant.com

1.3 人口の多い国

 パキスタンはあまり知られていないが人口の非常に多い国家であり、2017年時点で人口は2.13億人と2億人を超えており、この人口は中国, インド, アメリカ合衆国, インドネシアに次ぐ世界第五位の人口である。更にパキスタンの人口は現在も急上昇中であり、今後はインドネシアの人口を超えて世界第四位になる日も近いほどである。

 そのため、パキスタンはイスタンで終わる国家の中では最も人口の多い国であり、更に他のイスタン国家の人口はかなり少なめであるので「カザフスタン+トルクメニスタン+キルギスタン+タジキスタン+ウズベキスタン+アフガニスタン」の合計人口はパキスタンの半分程度にしか過ぎない。

 ちなみにパキスタン以外のイスタン国家の人口はウズベキスタンとアフガニスタンがそこそこ多く、次いでカザフスタンが多いが他の国家の人口は少なく、特にトルクメニスタンの人口はシンガポールと同等程度である。

 また、元東パキスタンであったバングラデシュの人口も日本よりも多く、元パキスタンの人口はアメリカ合衆国よりも多いほどである。

 しかし、バングラデシュは人口に反して面積は狭く、日本の国土面積を余裕で下回っているため、世界的に見ても人口密度の大きな国家となっている。けれどもパキスタンの面積はそこそこ広く、大体日本の国土面積の2倍程度もあり、この面積はイスタン国家の中ではカザフスタンに次ぐほどである。

 そのため、パキスタンの人口密度は日本よりも若干少ないものの今後は人口が急上昇するため、日本の人口密度を超える日もそう遠くは無く、これは元々同じ国家であったインドでも同じことが言える。

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 イスタン国家の人口はパキスタンが全体の3分の2程度も占めており、他の国家を圧倒しているが面積はカザフスタンが半分近くも占めている。そのため人口ではパキスタン、面積ではカザフスタンがイスタン国家の中では抜きんでていることが分かる。

2. パキスタンの気候

2.1 最大の都市、カラチ

 パキスタンの首都はイスラマバード(Islamabad)であるがイスラマバードはそこまで人口の多い都市では無く、上位5位以内にも入っていない。そのため、パキスタンで最も人口の多い都市は首都のイスラマバードではなく、カラチ(Karachi)と言う都市である。

 カラチはパキスタンの南西部に位置している都市であり、緯度的に見てみると石垣島と同等か少し高いぐらいである。

 そして、カラチの人口は1,500万人程度と非常に多く、日本国内にはカラチほど人口の多い都市は無いほどである。

 このようにカラチの人口は非常に多いので気候もよさそうに見えるが実はそこまでよい気候と言う訳でもなく、降水量はかなり少なめである。

 カラチは北緯24°51'36"と低緯度側に位置しているので亜熱帯高圧帯の影響を受けるようになり、降水量は年間217.4 mmとかなり少なめである。そして、カラチの雨季は夏にあるので乾燥限界の式は冬季少雨型となる。そのため乾燥限界が上がり、結果としてカラチは砂漠気候(BWh)に分類されている。

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 カラチは砂漠気候としては降水量が多く、雨季の時期の降水量は砂漠気候とは思えないほど多くなる。しかし、カラチは蒸発量が非常に多く、乾燥限界は800 mmにも達しているため、年降水量が400 mmを下回ると砂漠気候に分類されるほどである。

 更にカラチは乾季の降水量が非常に少ないので結果として余裕で砂漠気候に分類されるようになる。

 また、亜熱帯高圧帯の影響を受ける砂漠であるため、夏場の気温は非常に高くなっており、更に最寒月でも18 ℃を若干上回っている熱帯性の気候を示しているため、年平均気温も26.0 ℃と非常に高くなっている。

2.2 雨季の降水が非常に多い乾燥帯 ラホール

 次にラホール(Lahore)について書いて行きたいと思う。ラホールはカラチに次ぐ人口を有する都市であり、その人口はカラチほどでは無いが1,000万人を超えている。

 また、北緯31°32'59"とカラチと比較すると高緯度側に位置しているため、カラチと比べると冷涼な気候をしており、冬場になると若干気温の下がる亜熱帯的な気候をしている。

 そして、カラチと比較すると降水量も多く、年間600 mm以上もの降水があるため、比較的湿潤な気候をしている。

 しかし、夏場になると気温が非常に高くなり、特に最暖月に至ってはカラチの気温をも超えているため、年平均気温は実を言うとカラチと大差がないほどである。そのため、ラホールの蒸発量も非常に多く、600 mm以上の降水を有しているにもかかわらずラホールは乾燥帯に属しているほどである。

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 ラホールの雨季の降水量は多く、特に7月の降水量は200 mm以上と非常に多いことが分かる。更に他の月の降水量も10~12月にかけては少ないもののそこまで少ないわけでは無いので年降水量も628.8 mmと比較的多くなっている。

 しかし、ラホールは夏場の気温が非常に高く、特に最暖月である6月は最高気温が40 ℃越えが当たり前の状態となり、年平均気温も24.3 ℃とかなり高めとなっている。

 そのため、乾燥限界も766 mmと非常に大きくなっているため、ラホールは乾燥帯に分類されており、その中では比較的降水量の多いステップ気候(BSh)に分類されている。

 このようにラホールは降水量こそ多いものの乾燥限界が非常に高いために乾燥帯に分類されており、乾燥帯の中では最も降水量の多い部類に入っている。

2.3 首都、イスラマバード

 イスラマバードはパキスタンの首都であるが人口はそこまで多くは無く、ラホールの10分の1にも満たないほどである。

 そして、イスラマバードは北緯33°43'に位置しているため、パキスタンの中では高緯度に位置している。更にカラチやラホールとは違い降水量が1,000 mmを超えているため乾燥帯では無く、温帯に属している。

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 イスラマバードはカラチやラホールと同様に夏場に雨季があり、冬場に乾季のある気候であるが降水量は全体的に見ても多く、特に夏の降水量は非常に多くなっている。そのため、年降水量も1,000 mmを超えており、かなり湿潤であるが明白な雨季の無い日本と比べると少なめである。

 そして、気温のほうもカラチやラホールと比較すると低めであり、冬場になると10 ℃を少し上回る程度にまで下がるようになる。また最暖月の平均気温は30 ℃こそ超えているもののラホールと比較すると低く、年平均気温も21.3 ℃と日本と比べると高めではあるがそこまで高くは無い。

 ちなみに最小降水月が冬にあり、夏の最大降水月の10分の1にも降水量が満たないため、温帯冬季少雨気候(Cwa)に分類されている。

  このようにパキスタンは平均気温が高めであるため乾燥限界が非常に高くなっている。そのため、そこそこの降水量があっても乾燥帯に分類されることが多く、結果として乾燥した地域が多いことが分かる。また、雨季と乾季が明白に分かれており、夏場の降水量が冬場と比較すると多くなっている。

 以上、パキスタンについてでした。

 

参考文献

Karachi Wikipedia 3.1 Climate (カラチの雨温図)

https://en.wikipedia.org/wiki/Karachi

Lahore Wikipedia 3.1 Climate (ラホールの雨温図)

https://en.wikipedia.org/wiki/Lahore

Islamabad Wikipedia 3.1 Climate (イスラマバードの雨温図)

https://en.wikipedia.org/wiki/Islamabad