DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

世界最大の州アジア 後編

 先日はアジアの概要と都市について書いてきたがここからはアジアの各地域について書いて行きたいと思う。

目次

1 2. 前編

www.rigelultragiant.com

3. アジアの六地域

3.1 東南アジア

 初めに最も温暖な東南アジアから書いて行きたいと思う。東南アジアはアジアの中では最も南に位置している地域であり、同時にアジアの中で唯一南半球にも属している地域でもある。

 東南アジアにはインドネシア, フィリピン, ベトナム, ラオス, カンボジア, マレーシア, シンガポール, ブルネイ, タイ, ミャンマー, 東ティモールの11か国が属しており、主にインドシナ半島や赤道付近の島に属している。この中でインドネシアが最も人口が多く、中国, インド, アメリカ合衆国に次ぐ世界第四位であり、日本の人口の2倍近くもの人口を有している。また、インドネシアは本州よりも大きな島を領土にしているため、面積も非常に広く、世界第15位である。

 このインドネシアの島とはスマトラ島, ニューギニア島, ボルネオ島のことであり、スマトラ島は全土がインドネシアの領土となっている。このように東南アジアには世界最大級の島が3つも位置しており、大きな島が多いことが特徴となっている。

 また、東南アジアは赤道付近に位置しているため、ほぼ全域が熱帯に属しており、ジャングルと言われる熱帯雨林が発達していることも特徴である。ジャングルと聞くと熱帯の大森林をイメージするがジャングルと言う名称は東南アジアの熱帯雨林のことを指しており、アマゾンの大森林はセルバと呼ばれており、ジャングルではない。そのため、「アマゾンのジャングル」と言う言い方は間違っており、正確には「アマゾンのセルバ」である。

 このように東南アジアは典型的な熱帯雨林気候となっており、海とも近いので降水量も多く、高温湿潤な気候となっている。

f:id:DS930810:20180902204337j:plain

 ジャカルタは年がら年中気温が高い典型的な赤道付近の熱帯気候を示しており、温度による季節は実質ないと言える。そして、降水量は多いもののモンスーンの関係上、8月にやや降水量が少なくなっており、気候的には熱帯モンスーン気候(Am)に属している。そのため、ジャカルタでは降水量による季節は存在しており、モンスーンが吹く地域や地形によっては赤道付近でも降水量が季節によって差が出ることはある。

 このように東南アジアは赤道に近いため、高山を除くとジャカルタのような気候となっているが緯度が高くなると若干ではあるが冬になると気温が下がり、季節が出てくるがそれでも日本と比較すると明白では無く、四季があるとは言えない状態である。

3.2 南アジア

 次に東南アジアに次いで温暖な南アジアについて書いて行きたいと思う。南アジアは東南アジアの北西部に位置しており、東南アジアと比較すると緯度は高めではあるがそれでも日本と比較すると緯度は低く、そして、温暖である。

 南アジアにはインド, パキスタン, バングラデシュ, スリランカ, ネパール, ブータン, モルディブの7か国が属しており、この中でもインド, パキスタン, バングラデシュの人口は日本の人口以上である。特にその中でもインドは南アジア最大の国であると同時に人口が10億を超えており、この人口は中国に次いで二位である。更にインドは人口が急上昇しており、今度は中国の人口を追い抜き、世界一人口の多い国になることはほぼ間違いなく、その時期もそこまで遠くないと言われているほどである。

 更にインドは面積も広く、その面積は329万㎢とロシア, カナダ, アメリカ合衆国, 中国, ブラジル, オーストラリアに次いで世界で7番目に広く、面積の広い国としては珍しく、人口密度も大きな国である。

 そして、南アジアの気候の特徴としてはスリランカのような低緯度の国では熱帯的な気候をしているが緯度が高くなると亜熱帯性の気候となっていき、南アジアの西部では降水量が極端に少ない砂漠気候もあるほどである。

 その原因は高緯度側に移ると亜熱帯高圧帯の領域に達し、亜熱帯高圧帯が年中差し掛かる地域は降水量が一年中少ない亜熱帯砂漠と化すからである。また、亜熱帯高圧帯は南アジアの西部が中心となっているがインドでもその影響は大きく、更にインドではモンスーンの影響も大きいため、インドの降水量は季節によって極端に変動する。

f:id:DS930810:20180902211057j:plain

 デリーは季節による気温の変化はあり、亜熱帯気候であるが最暖月の平均気温が33.4 ℃と異常に高く、この気温は亜熱帯砂漠かその周辺部でしか見られない気候である。デリーの緯度は北緯28°36'36"であり、この緯度はほぼ亜熱帯高圧帯の直下に当たる緯度であるため、デリーのこの高温にも納得がいく。しかし、デリーは亜熱帯高圧帯以外にもモンスーンの影響があり、6月から9月にかけて降水量が多くなり、特に7月と8月の降水量が多くなるため、明白な雨季と乾季に分かれる。

 そのため、デリーは非常に極端な気候をしており、居住するにはかなり過酷ではあるもののこれでも世界第四の都市であり、過酷な環境とは裏腹に非常に発展している都市である。

3.3 西アジア

 次は西アジアについて書いて行きたいと思う。西アジアは中東ともいわれている地域であり、全体的に見ると非常に乾燥した地域であるがトルコのような北部は比較的湿潤であり、過ごしやすい温帯となっている。そのため、最も人口が多い都市も高緯度側に位置しているトルコのイスタンブールである。

 また、西アジアにはアフガニスタン, サウジアラビア, イラク, アラブ首長国連邦, カタール, バーレーン, クウェート, オマーン, イエメン, イラン, レバノン, シリア, ヨルダン, パレスチナ, イスラエル, トルコの16か国が属しており、場合によってキプロスなども含めることもあるが文化的に見るとヨーロッパよりなのでここでは以上の16か国をアジアとして見なす。ここで気づいたと思われるが西アジアに属している国は非常に多く、地域別に分けると最も多くの国が所属している地域である。

 そして、西アジアはイメージ通り乾燥している地域が多く、特に南部に位置しているアラビア半島はほぼ全域が砂漠と化している。これはパキスタン辺りにも影響を及ぼす亜熱帯高圧帯が原因であり、この高圧帯はアラビア半島の北部を中心にかかっており、西アジアはモンスーンの影響も特にない地域であるため、亜熱帯部はおろかアラビア半島南部の熱帯領域まで乾燥しているほどである。

 そのため、西アジアは世界的に見ても降水量が少ない地域であり、サハラ砂漠も同じ原因で乾燥をしている。

f:id:DS930810:20180902213401j:plain

 上図はサウジアラビアの首都、リヤドの雨温図である。リヤドは冬になるとそこそこ気温が下がるものの夏は長く、そして気温も尋常ではないほど高い。それがどれほどかと言うと30 ℃以上の月が5か月間もあり、特に最も気温の高い7月は日平均気温でさえ36.8 ℃に達するほどである。そのため暑い時は極端に暑く、年平均気温も26.8 ℃と熱帯と変わらないほどである。

 また、降水量も非常に少なく、3月や4月はそこそこの降水はあるものの決して多い量ではなく、年降水量も103.9 mmしか無く、非常に乾燥していることが分かる。

 これは典型的な亜熱帯砂漠の気候であり、リヤドは最低気温がそこそこ下がるため、夏場の気温がいくら高くても亜熱帯と言える気候であるがこれ以上低緯度側になると冬の気温も高くなるため熱帯的な気候となるが普通の熱帯とは違い、乾燥が激しいため普通の熱帯と比較するとかなり過酷である。

 このように、西アジアは亜熱帯高圧帯の影響が極めて大きいため、世界で最も暑く、そして過酷な気候となっているがトルコ辺りまで緯度が高くなると湿潤となり、わりかし過ごしやすい気候となる。

3.4 中央アジア

 中央アジアは世界で最も内陸に位置している地域であり、中央アジアに属しているカザフスタン, ウズベキスタン, トルクメニスタン, キルギス, タジキスタンの5か国は全て内陸国であり、特にウズベキスタンは内陸国ばかりに囲まれている二重内陸国となっている。そして、これらの国は一切海とは接していないもののトルクメニスタンとカザフスタンは世界最大の湖であるカスピ海とは接している。

 そして、これらの国はいずれも旧ソ連に所属していた国であり、ソ連が解体されたときに独立したがいずれの国にも「~イスタン(-istan)」と付いている (キルギスはかつてはキルギスタン(Kyrgyzstan)と呼ばれていた。しかし、カザフスタン(Kazakhstan)は何故かistanとはなっておらずstanになっているが)。これらのイスタンとはペルシャ語で国を意味しており、例えばトルクメニスタン(Turkmenistan)はトルクメン人(Turkmen)の国を意味している。

 また、これらの国にも西アジアと同じように砂漠が広がっているが成因は西アジアの砂漠とは大きく異なり、海からの距離が遠いことに起因している。中央アジアの国は先ほども書いたように全てが内陸国に位置している関係で海からの距離が遠く、そのため十分な水分を得ることが出来ないため乾燥している。そのため、亜熱帯高圧帯の影響を受けない、または小さくても乾燥するようになり、更に緯度が高いため冬の寒さのほうがむしろ目立つほどである。

 このことより、中央アジアの国は全体として寒冷な国が多く、特にカザフスタンの北部はシベリアとそこまで気温が変わらないほど寒い。そして、気温が低いということは水分の蒸発量も少ないことを意味している。そのため、アラビアほどは乾燥はしておらず、比較的湿潤な地域も多い。

 例えば中央アジア最大の都市であり、同時にウズベキスタンの首都であるタシュケントは降水量こそ少なめであるが年平均気温はさいたま市程度とそこまで高くは無く、更に乾燥限界の緩い夏季少雨型であるため、乾燥限界を余裕で上回っている。

f:id:DS930810:20180902220636j:plain

 タシュケントは年平均気温こそ関東中部と大差は無いが日較差や月較差は大きく、7月の最高気温は平均でも35 ℃を超えるほどである。反対に冬の気温は低く、一月の最低気温は平均でマイナス1.5 ℃とさいたま市程度であるが歴代の最低気温はマイナス30 ℃近くにまで下がったこともあるほどである。

 このように気温が極端な理由はタシケントが海から1,800 kmも離れた位置にあるからであり、内陸ほど気温差が大きくなるからである。

 そして、中央アジアの気候はタシケントと同じように気温差が激しくなっているが北部と南部では気候が大きく異なり、南部のトルクメニスタンでは気温は高めであり、更に砂漠が多いものの北部のカザフスタンでは気温がかなり低く、草原が広がっている。

3.5 東アジア

 東アジアは日本が属している地域であり、日本, 中国, 韓国, 北朝鮮, モンゴル, 台湾(中華民国)の6か国が属している。そして、国数としては少ないほうではあるが世界一人口の多い中国や人口の多い国である日本を含んでいるため、人口はかなり多い地域である。

 その一方で面積は広大だが人口が少なく、人口密度が世界一少ないモンゴルもここに属しているため、一概に人口の多い地域とは言えず、人口の偏りの大きな地域でもある。

 このことは東アジアは多様な気候があるからであり、中国東岸や日本の大半が属している温暖湿潤気候、中国内陸部やモンゴル南部の砂漠、そして、中国北東部や北海道が属している亜寒帯等がある。

 そのため、比較的過ごしやすい温暖湿潤気候である地域に多くの人口が集中しており、反対に砂漠や亜寒帯では人口が希薄となっている。特に中国北東部は非常に過酷な気候となっており、中国最北端では最寒月の平均気温がマイナス30 ℃程度にまで下がるほどである。

 以上のことより、東アジアは統一的な気候をなしてはいないものの温暖湿潤気候に人口が集中しているため、温暖湿潤気候であるさいたま市の気候を載せていきたいと思う。

f:id:DS930810:20180902225146j:plain

 さいたま市の年平均気温は14.8 ℃とタシュケントとほぼ同じであり、若干年較差は小さいものの降水量はさいたま市のほうが3倍程度も多く、冬場になると少なくなるものの乾季と言えるほどでは無く、年中湿潤に分類される。さいたま市の気候は温暖湿潤気候の典型的な例とも言え、この気候はモンスーンの影響下である中緯度地域に良く見られる気候である。

 しかし、先ほども書いたように東アジアの気候は統一されておらず、モンゴル内部は極寒と乾燥の地であるため、中央アジアやシベリアに近い気候となっている。

3.6 北アジア

 最後に北アジアについて書いて行きたいと思う。北アジアはアジアの中では最も北部に位置する地域であり、とてつもなく気温が低い。そしてアジアと付いてはいるもののアジアの国は一つも所属しておらず、ヨーロッパの国であるロシアただ一国が北アジアに属している。そのため、北アジアと言う分類が使われることはほぼ無いと言っても過言ではなく、極東を含むもののシベリアと言う言い方のほうが圧倒的にメジャーである。

 そして、北アジアの特徴は何といっても寒さであり、北アジアには熱帯はおろか温帯も一切ないほどであり、最寒月の平均気温がほぼ全域でマイナス10 ℃を下回っているほどである。また、全体的に寒い地域であるがそれでも地域によって気温差が大きく、最寒月の平均気温は最も温暖なナホトカでもマイナス9.3 ℃にまで下がり、最も寒冷なオイミャコンではマイナス46.4 ℃にまで下がる(ナホトカが最も温暖かどうかの確証は無いが最も温暖な地域の一つであることには確証がある)。

 このように北アジアは全域が冷帯(一部気温の極端に低い乾燥帯もあるが)、または寒帯に属しているため、北半球一過酷な地域と言っても過言ではなく、人口密度も極めて少なくなっている。

 しかし、冷帯では夏になると気温がある程度上がるため樹木が生育可能であり、北アジアは世界的に見ても有数の森林地帯となっている。この森林地帯は北方林と呼ばれ、針葉樹が中心となっており、夏場の気温が高くなるため生育が可能となっている。そして、この森林地帯にはタイガと言う名称もあり、これは元々はシベリアの森林のことを指したが近年では北方林と同じ意味として使われるようになったため、カナダや北欧の針葉樹林帯もタイガと呼ばれるようになった。

 更に北アジアには大都市はいくつかあり、ウラジオストク, ハバロフスク, イルクーツク, クラスノヤルスク, ノヴォシビルスク, オムスク, チェリャビンスク等の都市の人口はかなり多い。その中でもノヴォシビルスクは北アジア最大の都市であり、人口は160万人近くとかなり多いが気候は過酷である。

f:id:DS930810:20180902223527j:plain

 ノヴォシビルスクは他のアジアの地域と比較すると非常に気温が低く、年平均気温も1.7 ℃程度と低めであるがこれでも他の北アジアの地域と比較すると温暖なほうであり、北部に行くと年平均気温がマイナスの地域も普通に出てくるほどである。

 特に北アジア最寒の地域であるサハ共和国では最寒月の平均気温がマイナス38 ℃を下回るDd気候も多く、更に年平均気温もマイナス7 ℃以下の地域が大半を占めている。例えばサハ共和国の首都であるヤクーツクは最寒月の平均気温がマイナス38.6 ℃、年平均気温がマイナス8.8 ℃とノヴォシビルスクとも比較にならないほど低く、世界一冬の寒い都市であり、唯一のDd気候の都市でもある。そして、同じサハ共和国に位置するオイミャコンやヴェルホヤンスクはヤクーツクとも比較にならないほど寒く、最寒月の平均気温はそれぞれマイナス46.4 ℃, マイナス45.4 ℃となっており、年平均気温もマイナス15.5 ℃, マイナス14.5 ℃と極めて低く、北半球の寒極(一番寒い気温が観測された地点)でもある。

 このようにアジアの中でも北アジアは極端に気温が低く、同じアジアでも中東や東南アジアのような気温の高い地域とは気温差が一目瞭然であり、アジアには多くの気候があることが分かる。

 以上、アジアについてでした。

 

参考文献

Jakarta Wikipedia 3.2 Climate (ジャカルタの雨温図)

https://en.wikipedia.org/wiki/Jakarta

Delhi Wikipedia 3.1 Climate (デリーの雨温図)

https://en.wikipedia.org/wiki/Delhi

Riyadh Wikipedia 2.1 Climate (リヤドの雨温図)

https://en.wikipedia.org/wiki/Riyadh

Tashkent Wikipedia 3.2 Climate (タシュケントの雨温図)

https://en.wikipedia.org/wiki/Tashkent

Saitama, Saitama Wikipedia 3 Climate (さいたま市の雨温図)

https://en.wikipedia.org/wiki/Saitama,_Saitama

Novosibirsk Wikipedia 5.2 Climate (ノヴォシビルスクの雨温図)

https://en.wikipedia.org/wiki/Novosibirsk

 

関連記事

ユーラシア

www.rigelultragiant.com

www.rigelultragiant.com

西アジア

www.rigelultragiant.com

 中央アジア

www.rigelultragiant.com

www.rigelultragiant.com

www.rigelultragiant.com

 東アジア

www.rigelultragiant.com

www.rigelultragiant.com

www.rigelultragiant.com

www.rigelultragiant.com

www.rigelultragiant.com

北アジア

www.rigelultragiant.com

www.rigelultragiant.com

www.rigelultragiant.com

www.rigelultragiant.com