DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

海と接していない国 内陸国

  今回は内陸国と二重内陸国について書いて行きたいと思う。

目次

1. 内陸国とは

 初めに内陸国について書いて行きたいと思う。内陸国とは陸の国境に囲まれており、国境が海に接していない国のことである。そして、世界には意外なほど多くの内陸国があり、ユーラシア, アフリカ, 南アメリカの三大陸に存在する。内陸国は日本のように陸の国境が無い国にとってはあまりなじみが無く、ある意味では日本とは真逆の国と言っても過言では無いが日本よりも面積の大きな内陸国もいくつかある。

 では、内陸国に関しての問題を出していきたいと思う。

下図の国で内陸国に相当する国はどこであるか?

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答えはD, E, F, G, Iであり、と接していない国が内陸国である。そして、ここでは湖があるが湖は海でないので湖と接しているが海と接していないE, F, G, Iは内陸国に相当する。そのため、湖の面積がいくら広大であったとしても海と接していなければ内陸国に当てはまり、もしも湖が海として見なされると内陸国は無くなると言っても過言ではない。

 この例として当てはまる国にはトルクメニスタン, カザフスタン等があり、これらの国は湖であるカスピ海とは接しているが海とは接していないので内陸国として定義される。そして、これらの国はいずれも中央アジアの国であり、中央アジアの国は全てが内陸国に当てはまる。

 更に内陸国の中にはかつては内陸では無かったものの内陸国になってしまった国もあり、その例としてはボリビアが当てはまる。ボリビアはかつては太平洋に接していたがチリに太平洋に接した場所をチリに渡すこととなり、結果として内陸国になった(ちなみに面積は今でもボリビアのほうが広い)。

2. 広い内陸国

 ここからは広い内陸国の面積について書いて行きたいと思う。先ほども書いたように内陸国の中には日本の面積よりも広いものもあり、中には面積において世界トップ10に入るような国もある。

 では、その世界で最も広い内陸国はどの国なのか?

答えはカザフスタンであり、カザフスタンは日本の国土面積の7.2倍ほどもあり、世界で9番目に広い国である(カザフスタンよりも広い国は広い順にロシア連邦, カナダ, アメリカ合衆国, 中華人民共和国, ブラジル, オーストラリア, インド, アルゼンチンである)。そして、その次に広い国はモンゴルであり、こちらは世界で19番目に面積が広い。

 そして、モンゴル以降はチャド, ニジェール, マリ, エチオピア, ボリビアの順になっており、これらの国の面積は100万平方キロメートル以上と非常に広大である。更に日本よりも広い内陸国はザンビア, アフガニスタン, 中央アフリカ共和国, 南スーダン, ボツアナ, トルクメニスタン, ウズベキスタン, ジンバブエ, パラグアイがあり、計16か国が日本の国土面積よりも広大な内陸国となっている。ちなみにこれらの国で日本よりも人口の多い国は無く、更に内陸国全体で見ても日本よりも人口の多い国は存在しない。

 また、余談ではあるが内陸国で最も広いカザフスタンと二番目に広いモンゴルの首都であるアスタナとウランバートルは気温の低い首都のツートップであり(ウランバートルが最も寒い首都, 次いでアスタナ)、これは内陸にあるが故の気候であると同時に緯度も高いからである。

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 3. 二重内陸国

 最後に二重内陸国について書いて行きたいと思う。二重内陸国とは内陸国ばかりに国境が囲まれている国であり、国境を超えた先も内陸国であるため、海にたどり着くには二度も国境を超えなければならない。二重内陸国は内陸国のクイズで出したE国に相当し、E国は内陸国であるD, F, I, G国に囲まれているため二重内陸国に相当する。

 そして、内陸国は比較的多くあるが二重内陸国は世界的に見ても非常に珍しく、わずか二か国しか存在しない。その国とはウズベキスタンとリヒテンシュタイン公国であり、これ以外の内陸国は何かしら海と接した国と国境を接している。そのため、二重内陸国に相当する国はこの二つだけであるが実を言うと本格的な二重内陸国と言えそうなのはウズベキスタンだけと言える。

 その理由はリヒテンシュタイン公国の面積が160平方キロメートルと極めて小さく、更に首都のファドゥーツ(Vaduz)は最も近い海からわずか300キロメートル程度しか離れておらず、気候も海洋性である西岸海洋性気候(Cfb)を示しているため、内陸的な要素がないからである。

 その一方でウズベキスタンは面積が日本よりも広く、更に首都のタシュケント(Toshkent)は最も近い海からも1,800 kmも離れており、気候も内陸的な気候をしている。タシュケントの気候は地中海性気候であるが普通の地中海性気候と比較すると年較差が大きく、夏場の気温は日本の夏程度にまで上がるが冬場の気温は東北地方と同等にまで下がる。更に日本の気候と決定的に違うことは日較差の大きさであり、タシュケントの歴代の最高気温は日本のどの地域よりも高く、逆に最低気温もマイナス30℃近くにまで下がったこともあり、これらは内陸の気候を意味している。 加えて降水量も少なく、日本の大半の地域は1,000 mmを超えているがタシュケントは500 mmを切っている(地中海沿岸も降水量は少ないが年較差は小さく、明らかにタシュケントとは異なる)。

 また、ウズベキスタンはどの地域も海からの距離が遠く、最も海から近い場所でも1,000 km以上離れている。

 このよう二重内陸国は二つあるがリヒテンシュタイン公国は国の面積自体が非常に狭く、更に海からの距離もそこまで遠くないため(一応ではあるが日本で最も海から遠い佐久市の倍以上は遠い)、内陸国と言えるかは疑問に思うため、実質的な二重内陸国はウズベキスタンただ一つと言っても過言ではない。

 ちなみに三重以上の内陸国は存在しない。

 以上、内陸国と二重内陸国についてでした。