DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

高緯度だが極端には寒くない北欧 実は温帯もあり...

 今回は北欧の気候について書いて行きたいと思う。

目次

1. 北欧とは

 北欧とは北ヨーロッパのことであり、欧とは欧州(ヨーロッパ)のことを指す。そして、ヨーロッパは気候こそ温暖ではあるが緯度は日本と比較すると非常に高く、最寒月の平均気温が関東平野の南部と大差がないパリですら日本の北端である稚内よりも緯度が高い。

 そのため、ただでさえ緯度が高いヨーロッパの中でも北に位置している北欧の緯度は非常に高く、北極圏に突入している所さえあるほどである。しかし、ヨーロッパは先ほども書いたようにメキシコ湾海流の影響で同緯度の中では最も気温が高く、北欧と言えどもそこまで気温は低くならない。例えばシベリアで例えると北欧と同じ程度の緯度の場所にはヤクーツクやオイミャコン等の北半球で冬が最も寒い地域が属しており、呼吸をすることさえままならないほどであるが北欧の冬は北海道の冬と大差がないほどである。

 そして、北欧に属している国にはスウェーデン, デンマーク, ノルウェー, フィンランド, アイスランドが属しているが今回は島国であるアイスランドを除いた4国について書いて行きたいと思う。

2. スウェーデン (Sweden)

 初めにスウェーデンについて書いて行きたいと思う。

 スウェーデンは西にノルウェー, 北東にフィンランドと接している国であり、スウェーデン語が公用語となっている。そして、スウェーデンの面積は日本よりも若干広いものの人口は少なく、東京都の人口のほうが多いほどである。

 また、スウェーデンの首都はストックホルム(Stockholm)であり、これは比較的有名な都市である。ストックホルムは北緯59度20分, 東経18度3分で東部やや南寄りに位置している。このようにストックホルムは日本から見ると非常に北に位置しており、ロシアで例えるならばオホーツク海北端ぐらいが同緯度であり、オホーツク(Okhotsk)やマガダン(Magadan)がほぼ同緯度である。オホーツクやマガダンは海沿いの町であるが冬場になると極めて寒冷となり、最寒月の平均気温がマイナス20 ℃をも下回るほどの地であるがストックホルムは亜寒帯と温帯の境目程度の気温であり、緯度の割にはかなり温暖である。

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 ストックホルムの最寒月は2月のマイナス3 ℃であるがこれは亜寒帯と温帯のちょうど境目であり、亜寒帯と温帯を分けるボーダーは最寒月がマイナス3 ℃となっている。そのため、ストックホルムはギリギリ亜寒帯と言う状態となっており、更に現在地球温暖化が進行しているのでもう温帯となっている可能性が非常に高い。

 このような状況は函館がすでになっており、かつて函館は亜寒帯であったが気温の上昇により亜寒帯(Dfb)→西岸海洋性(Cfb)→温暖湿潤(Cfa)となっている。そのため、今度はストックホルムは亜寒帯から西岸海洋性気候になると思われるが最暖月の平均気温は低めであるので温暖湿潤気候になることは無いと考えられる(条件が22 ℃以上のため)。

3. デンマーク (Denmark)

 次にデンマークについて書いて行きたいと思う。

 デンマークはグリーンランドで有名な国であるが本土の面積は小さく、九州よりも若干大きい程度の島国であり、デンマーク語が公用語である。そして、デンマークは北欧の中では南に位置しており、アイルランド島よりも若干北に位置している程度である。そのため、デンマークの首都であるコペンハーゲン(Copenhagen)は亜寒帯ではなく温帯に属しており、最も寒い1月の平均気温でさえ0 ℃よりも高く、年平均気温は札幌市よりも高い。

 コペンハーゲンは北緯55度40.5分、東経12度34分に位置しており、北欧の中では緯度は低めではあるがそれでもシベリアの主要都市と同等程度の緯度である。

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 このデータは1961-1990年のデータであるため、現在の物とは異なり、気温は多少上昇はしていると考えられるが特にコペンハーゲンは気温的には気候のボーダーにはいないので西岸海洋性気候のままであると考えられる。そして、コペンハーゲンは南に位置しているのでストックホルムと比較すると気温は高めとなっているものの降水量には大差が無く、西岸海洋性らしく一年中似たり寄ったりの降水量となっている。

4. ノルウェー (Norway)

 次にノルウェーについて書いて行きたいと思う。

 ノルウェーはスカンジナビア半島の西側に位置している国であり、北欧の中では最も西に位置している国であり、ノルウェー語が公用語となっている。そして、面積は日本の面積とほぼ同等であり、どちらが広いかが明白になっていないほどであるが人口はやはり少なく、日本の25分の1程度しかいない。

 そして、ノルウェーは北極圏にかかっている国であり、北のほうでは夏の気温が低いため、首都のオスロ(Oslo)はノルウェーの中では最も南の地域に位置している。しかし、最も南と言っても緯度は59度56分と60度に非常に近く、ノルウェーの緯度の高さがうかがえる(経度は東経10度45分)。けれどもヨーロッパの国であるため、気温はそこまで低くは無く、オスロの最寒月の平均気温はマイナス4.3 ℃と札幌と大差がないほどである。

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 オスロは最寒月の平均気温はマイナス4.3 ℃とストックホルムよりも低く、札幌と同等か少し低い程度である。しかし、年平均気温も5.9 ℃と札幌と比較しても低く、この理由は札幌とは異なり、暑い夏が存在しないからである。このため、オスロは亜寒帯ではあるが年較差の小さい亜寒帯であり、最寒月の平均気温が氷点下40 ℃近くになるヤクーツクよりも最暖月の平均気温は低い(ヤクーツクの最暖月の平均気温は18.6 ℃)。

 また、降水量はストックホルムやコペンハーゲンと比べると多く、年間合計降水量も750 mm程度あるが季節ごとの偏りは小さめである。

5. フィンランド (Finland)

 最後にフィンランドについて書いて行きたいと思う。

 フィンランドは北欧の中では最も東に位置しており、東側はロシアに接している。そして、フィンランドの面積は日本の面積よりも若干狭く、人口は他の北欧の国と同様にかなり少なく、北海道の人口よりも少ない。また、公用語はフィンランド語以外にもスウェーデン語が話されている。

 また、フィンランドと言えば湖の数の多さが特徴であり、世界地図を見れば分かると思うがとにかく湖が多い。

 そして、フィンランドの首都はヘルシンキ(Helsinki)であり、比較的耳にすることの多い名前である。ヘルシンキはオスロと同様にフィンランド内では最南端に近い所に位置しているが緯度は60度10分と60度以上もあり、北欧の首都の中ではアイスランドのレイキャビクに次ぐほどの高緯度に属している(東経は24度56分)。

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 ヘルシンキはオスロと似たような気候をしているがオスロと比較すると若干年較差が大きくなっており、最寒月の平均気温はマイナス4.7 ℃と若干低くなっているが最暖月の平均気温は17.8 ℃と高めになっている。また、年平均気温は5.9 ℃とオスロと同じであり、気候的にはオスロとほぼ同等である。

 そして、降水量は2~5月にかけては若干低くなるがやはり大きな偏りは無く、北欧の中では多いほうではあるもののオスロと比較すると100 mm程度低い。

 このように北欧は亜寒帯に属している(コペンハーゲンは除く)がシベリアやカナダのように極端に冷え込むわけでは無く、冬場の気温もそこまで低くはならない。また、シベリアでは冬場の降水量が極端に少なくなるが北欧の場合は比較的バランスが良く、降水量自体もシベリアと比較すると多めである。

 以上、北欧の気候についてでした。

 

参考文献

ストックホルム Wikipedia 5 気候 (ストックホルムの雨温図)

https://ja.wikipedia.org/wiki/ストックホルム

Copenhagen Wikipedia 3.3 Climate (コペンハーゲンの雨温図)

https://en.wikipedia.org/wiki/Copenhagen

オスロ Wikipedia 5 気候 (オスロの雨温図)

https://ja.wikipedia.org/wiki/オスロ

ヘルシンキ Wikipedia 3.2 気候 (ヘルシンキの雨温図)

https://ja.wikipedia.org/wiki/ヘルシンキ