目次
1. 元素記号の文字
元素記号は1文字、または2文字で表記されており、例えば水素の場合はH, ヘリウムはHeのように表記される。
そして、現在名称がある元素は118種類あり、最も小さい水素の原子番号1, 最も大きなオガネソン(Oganeson)の原子番号は118となっている。
このように元素は数多くあるが含まれている文字には大きな偏りがあり、実は含まれない文字も存在するほどである。
では、ここからは何が多いかについて調べていきたいと思う。
2. 元素記号に含まれる文字
ここからは元素記号に含まれるアルファベットの内、何が多いかについて調べていきたいと思うが全て書くとごちゃごちゃするため、10個おきに書いて行きたいと思う。
2.1 1~10
初めは1~10まで書いて行きたいと思う。
小さい順に書くとH, He, Li, Be, B, C, N, O, F, Neとなる。
そのため、B:2, C:1, E:3, F:1, H:2, I:1, L:1, N:2, O:1となり、ここまではEが最も多い。
では、その次も同様に書いて行きたいと思う。
2.2 11~20
11~20まではNa, Mg, Al, Si, P, S, Cl, Ar, K, Caとなるため、アルファベットの数はA:4, C:2, G:1, I:1, K:1, L:2, M:1, N:1, P:1, R:1, S:2,となり、Aが最も多い4つである。
2.3 21~30
21~30まではSc, Ti, V, Cr, Mn, Fe, Co, Ni, Cu, Znとなるため、アルファベットの数はC:4, E:1, F:1, I:2, M:1, N:3, O:1, R:1, S:1, T:1, U:1, V:1, Z:1となり、ここではCが最も多く、Nも多い。
2.4 31~40
31~40まではGa, Ge, As, Se, Br, Kr, Rb, Sr, Y, Zrとなるため、アルファベットの数はA:2, B:2, E:2, G:2, K:1, R:5, S:3, Y:1, Z:1となり、ここではRの数が非常に多い。
2.5 41~50
41~50まではNb, Mo, Tc, Ru, Rh, Pd, Ag, Cd, In, Snとなり、1文字の元素は見られない。そして、アルファベットの数はA:1, B:1, C:2, D:2, G:1, H:1, I:1, M:1, N:3, O:1, P:1, R:2, S:1, T:1, U:1となり、見られそうで見られなかったDがここで初登場する形となり、あらゆる文字が含まれている所が特徴とも言える。
2.6 51~60
51~60まではSb, Te, I, Xe, Cs, Ba, La, Ce, Pr, Ndとなり、アルファベットの数はA:2, B:2, C:2, D:1, E:3, I:1, L:1, N:1, P:1, R:1, S:2, T:1, X:1である。
ここで着目しておきたい点はXが含まれている点であり、実を言うとXはこれ以降は一切出てくることは無く、キセノン(Xe)のみに含まれる程度である。
2.7 61~70
61~70まではPm, Sm, Eu, Gd, Tb, Dy, Ho, Er, Tm, Ybとなり、アルファベットの数はB:2, D:2, E:2, G:1, H:1, M:3, O:1, P:1, R:1, S:1, T:2, U:1, Y:2である。
そして、ここではYの数が多い。
2.8 71~80
71~80まではLu, Hf, Ta, W, Re, Os, Ir, Pt, Au, Hgとなり、アルファベットの数はA:2, E:1, F:1, G:1, H:2, I:1, L:1, O:1, P:1, R:2, S:1, T:2, U:2, W:1である。
そして、ここにはWがあり、これはタングステンのことであるがこれ以降Wが出てくることは無く、Wは二文字の元素には含まれることの無い文字である。
2.9 81~90
81~90まではTl, Pb, Bi, Po, At, Rn, Fr, Ra, Ac, Thとなり、アルファベットの数はA:3, B:2, C:1, F:1, H:1, I:1, L:1, N:1, O:1, P:2, R:3, T:3である。
ここでは多くの文字が出てくるがその中でもA, R, Tの割合がかなり多くなっている。
2.10 91~100
91~100まではPa, U, Np, Pu, Am, Cm, Bk, Cf, Es, Fmとなり、アルファベットの数はA:2, B:1, C:2, E:1, F:2, K:1, M:3, N:1, P:3, S:1, U:2である。
ここでは原子番号92番のウラン(U)が登場するがウランは一文字の元素の中では最も原子番号が大きく、93以降には1文字の元素は含まれなくなる。
2.11 101~110
101~110まではMd, No, Lr, Rf, Db, Sg, Bh, Hs, Mt, Dsとなり、アルファベットの数はB:2, D:3, F:1, G:1, H:2, L:1, M:2, N:1, O:1, R:2, S:3, T:1である。
ここでは多そうで少ないDが3つも含まれていることが特徴であり、Sも3つ含まれている。
2.12 111~118
111~118まではRg, Cn, Nh, Fl, Mc, Lv, Ts, Ogとなり、アルファベットの数はC:2, F:1, G:2, H:1, L:2, M:1, N:2, O:1, R:1, S:1, T:1, V:1である。
そして、ここではリヴァモリウム(Livermorium)が含まれており、今までは「V」がつく元素はヴァナジウムのみであったがリヴァモリウムが加わることでVは唯一ではなくなった。
3. では何が最も多いのか?
ここからは結果を集計していきたいと思う。
2で挙げた結果をまとめていくと以下の表のようになる。
このような結果となるがアルファベット数は26と非常に多いので表を見ることはまず不可能ではあるため、手書きで書いて行きたいと思う。
その結果はA:16, B:14, C:16, D:8, E:13, F:8, G:9, H:10, I:8, J:0, K:3, L:9, M:12, N:15, O:8, P:10, Q:0, R:19, S:16, T:12, U:7, V:2, W:1, X:1, Y:3, Z:2のようになっており、「J」と「Q」を含むものは存在せず、K, V, W, X, Y, Zの数も少ない傾向となっている。
逆に10個以上ある文字はA, B, C, E, H, M, N, P, R, S, Tとなっており、この中では「R」が最も多い19個であり、これは全文字数222文字の中の8.56 %に相当するほどである。
また、「A」「C」「S」も16個とかなり多く、総合的に見てみると多く用いられる文字ほど多い傾向にあるとも言える。
更に母音に着目すると「A」が最も多く、次いでEが多く、残り3つはそこまで多くないので母音が多く含まれているわけでは無い。
このように元素記号には「R」が最も多く含まれており、全体の8.56%に相当するが逆に「J」「Q」は一つも含まれず、良く用いられる文字のほうが多く含まれる傾向があるとも言える。
以上、元素記号に含まれるアルファベットについてでした。