DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

日本の最東端と最南端 名前は紛らわしいが南が東である

 今回は日本の最東端と最南端とについて書いて行きたいと思う。

目次

1. 日本の最東端

 初めに日本の最東端から書いて行きたいと思う。

 日本で最も東に位置している所は南鳥島であり、名前だけ見てみると南と付いているので南のほうに位置しているようにも見えるがこれは半分は当たっている。南鳥島の緯度は24.3度程度と日本の中では最も南にある島の一つであり、この緯度は石垣島と大体同じであるが最も南に位置しているわけでは無い。

 そして、南鳥島という名称は当然「鳥島」という島が存在することを意味しており、確かに鳥島と言う島は伊豆諸島にある。しかし、伊豆諸島ということはそこまで南に位置していると言う訳でもなく、鳥島の座標は北緯30.5度, 東経140.3度と大体鹿児島県よりも若干緯度が低い程度であり、東経に関しては千葉県程度である。

 このように見てみると鳥島と南鳥島は名前だけ見てみるとすぐ近くにあるように見えるが南北方向でも緯度が6.2度もずれており、これは690 kmにも及ぶ。690 kmと言うと東京-大阪間の直線距離である400 kmよりも290 kmも長く、もはやこれでは南と言う次元ではないほど遠いが東西方向ともなると更に開きは大きくなる。

 南鳥島は緯度が24.3度とかなり低いが先ほども書いたようにこの島は日本の最東端にある島であるので東経は日本のどの地域よりも大きく、ほぼ東経154度の位置にある。これは関東地方の銚子市から1,000 km以上も離れた所にあり、いわば南鳥島は孤島のような状態となっている。

 また、この島の面積はかなり狭く、1.5 ㎢ほどしか無く、更に標高も9 mとかなり低いものの意外なことに何もない島ではなく小さいものの生態系も形成されているほどであり、植生も見られるが定住者はおらず、観測用の施設があるぐらいである。

 そして、南鳥島は緯度が24.3度と低めであるので日本では珍しいサバナ気候に属しており、この気候は夏場には降水量が多いが冬場になると亜熱帯高気圧の影響で降水量が少なくなる気候であり、最寒月の平均気温が18℃以上である熱帯気候である。

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 南鳥島の雨温図は本州はおろか那覇市とも大きく異なり、普通日本の気候は温暖湿潤気候で年間を通して降水が豊富であるが南鳥島の場合は分かりずらいがサバナ気候となっており、年合計降水量も東京都などと比較すると少なめであり、これは少なからず中緯度高圧帯の影響を受けていることが分かる。

 また、平均気温も日本のものとは大きく異なり、最寒月でさえ21.6℃もあり、南鳥島の気候が熱帯であることが分かる。那覇市の最寒月の平均気温は17.0℃とギリギリ熱帯ではなく亜熱帯ではあるが南鳥島の場合は普通に熱帯ではあるが年較差が若干みられるので一応季節という概念は存在する。

 そのため南鳥島は赤道直下の熱帯と言うよりは亜熱帯に近い熱帯であり、このような気候は同等の緯度の都市である石垣島のものと近い(石垣島の降水量には大差がないので熱帯雨林気候の属しているが)。

 ここまでは、日本の最東端に位置している南鳥島について書いてきたが次章では最南端である沖ノ鳥島について書いて行きたいと思う。

2. 日本の最南端

 日本で最も南に位置している場所は沖ノ鳥島であり、この島は南鳥島と比較すると狭いと言う次元ではなく、生物がとても住めるような島ではない。

 そして、肝心の緯度は北緯20.4度程度と北回帰線をも下回るほど低く、実を言うと日本で唯一北回帰線を下回っている島である。また、北回帰線を下回っているということは夏至の近くになると太陽が直角に南中することも意味しており、太陽が南中した後に再び南中をするまでの間は太陽が北中することになる。

 太陽が南中と北中の両方をする範囲は南回帰線と北回帰線の間の地域であり、この間の地域は熱帯に属している。そのため、沖ノ鳥島の気候も熱帯に属しているが島の面積自体があまりにも小さいために観測所は無く、そのため沖ノ鳥島の雨温図は存在しない。

 そして、ここまでは沖ノ鳥島の緯度と気候について書いてきたがここからは経度について書いて行きたいと思う。南鳥島は南と言う名称がついている通り、緯度もかなり低かったが沖ノ鳥島の経度のほうはどうなっているのだろうか?

 答えは意外なほど西に位置しており、その東経は136度と本州で言うと大体三重県ぐらいの位置となる。

 しかし、沖ノ鳥島はどの都道府県に属しているかというと東京都に属しており、他にも伊豆諸島, 小笠原諸島, そして南鳥島も東京都に属している。一般的に日本では陸地から離れている島は東京都の土地ということになるのである意味では東京都こそが日本で最も範囲の広い都道府県とも言える。なので東京都は日本の中では沖縄県以外で唯一熱帯がある都道府県でもあり、東京都には熱帯と温暖湿潤気候の両方が存在しており、特にサバナ気候は東京都特有の気候である。

 そして、沖ノ鳥島は標高が非常に低く、最も高いところでも1 mしかないので地球温暖化による海面上昇が発生したら間違いなく水没することとなり、もし水没したならば日本の排他的経済水域の多くが失われることになるので死活問題となっている。

 つまり、日本にとっては沖ノ鳥島は非常に重要な島であり、この島が消失するということは日本の経済にも大打撃を与える危険性もある。

 以上が日本の最東端と最北端について書いてきたがここで最西端と最北端について簡潔に書いて行きたいと思う。

 日本の最西端は択捉島(ロシアと領土問題になっているがここでは日本の島と見なす)であるがこの島の面積は南鳥島や沖ノ鳥島とは違い、かなり広く東京都の面積よりも広い。そして、その面積はというと3,200 ㎢近くもあり、日本の4大島に次ぐほどであるので多くは無いが定住者もいる。

 また、日本で最西端の島は沖縄県の与那国島であり、こちらの面積はそこまでは大きくないが南鳥島と比較すると広く、定住者も若干ではあるがいるほどである。

 しかし、今回の記事では定住者のいない端の島について書いてきたのでここではあまり詳しくは書かない。

 以上、日本の最東端と最南端についてでした

 

参考文献

南鳥島の雨温図

https://ja.wikipedia.org/wiki/南鳥島