DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

実はサルとは遠い動物 ナマケモノ

今回は動物の分類について書いて行きたいと思う。

動物は進化していく過程で枝分かれを繰り返していき、現在では多様な生物が数多くいるが中には初期のほうに枝分かれしたのにもかかわらず外見が非常によく似た生物もいる。

そして、今回はその中の一つであるナマケモノについて書いて行きたいと思う。

 

1. 動物の進化

動物は現在では非常に多様であり、その中でも脊椎動物は全動物の中でも最も高度な生物と言える。

脊椎動物は初めに魚類が分かれ、その後は両生類が分かれたのちに爬虫類と哺乳類が分かれることになった。

ここで、鳥類が書かれていないと思われるが鳥類は以前の記事でも書いたように恐竜の子孫であるので厳密には魚類, 両生類, 爬虫類, 哺乳類とは同等の立場ではなく爬虫類の一種にしかすぎない。

f:id:DS930810:20180313093251j:plain

この図は以前用いたものであるがこのように鳥類は爬虫類の中に入っているだけに過ぎず、恒温動物であるためよく鳥類が哺乳類に進化したと勘違いされがちだが実際には上記のように哺乳類とは関係が無い生物群であり、単純に恒温動物である理由は平行進化をしたに過ぎない。

 

 

ここまでは脊椎動物について大まかな説明をしたが今度は哺乳類の説明に入っていきたいと思う。

哺乳類は古代に爬虫類と分岐をし、現在では非常の大きな勢力を築くまでになった。

f:id:DS930810:20180313093616j:plain

この図も以前用いた図であるが哺乳類は初めに原獣類, 後獣類, 真獣下網の3種類に分類し、現在生息している哺乳類の大半は一番下の真獣下網に分類されており、上2つの生物の数は非常に限られている。

例えば原獣類にはカモノハシが分類されており、カモノハシは見ての通り他の哺乳動物とは一線はおろか数線をもかくしている。

この理由は単純に初期に分岐をしたことが理由であり、カモノハシは哺乳動物の中でも爬虫類に最も近い動物と言っても過言ではなく、実際に卵を産む非常に珍しい哺乳動物である。

また、後獣類にはカンガルーなどが属しており、カンガルーは有袋類に分類されている。

 

このように初期に分岐した哺乳類はかなり特異な動物が多く、犬や猫などと比較するとかなり変わった生物となっているがここからは普段見慣れている哺乳類が属している真獣下網について書いて行きたいと思う。

真獣下網は初期に3つに分岐したものの一つであるがこれも更に3つに分岐し、それぞれ異節類, アフリカ獣類, そして北方真獣類の3つに分岐することとなる。

ここで最も見慣れた動物が分類されている所は北方真獣類であり、北方真獣類には犬や猫の他に牛や馬, コウモリなどが属しており、更に霊長類もここに属している。

そして、最近の記事でも書いたが象はここには属しておらずアフリカ獣類に属しているので牛は象よりも霊長類に近いことになる。

 

また、クジラは牛と同じ目に分類されているので当然北方真獣類に属しているがクジラと同じ海洋性哺乳類であるジュゴンは北方真獣類ではなくアフリカ獣類に属しているので生物学的には全く近縁ではなく、やはりクジラもジュゴンよりも霊長類のほうに近縁なのである。

このように一見見るとクジラとジュゴンは近縁のようにも見えるが実際には関連性の薄い動物が海に適応しただけである。

けれども海洋性の哺乳動物は「目」で見てみると少なく、ネコ目, 鯨偶蹄目, そしてジュゴン目の3目しか存在していない。

そして、このことは他の動物にも言え...

 

 

 

2. 霊長類はナマケモノよりもクジラに近い

ここまでは以前紹介した記事をリピートする形となったがここからは本題に入っていきたいと思う。

先ほども書いたように霊長類は北方真獣類に分類される動物であり、ここには霊長類以外にも犬や猫が属するネコ目(食肉目), クジラや牛が属する鯨偶蹄目, 馬やサイが属する奇蹄目などが属しており、大体目にする動物はここに属していると言っても過言ではない。

そして、ナマケモノは外見だけ見ると霊長類に似ており、一見ここに属しているようにも思えるが実際にはここには属しておらず、異節類に属している。

異節類真獣下網から分岐した動物群の1つであり、大半の動物が属している北方真獣類, 象やジュゴンなどが属しているアフリカ獣類とは姉妹群の関係になっている。

つまり、ナマケモノは霊長類どころか北方真獣類にすら属しておらず、このことより霊長類は北方真獣類に属していないナマケモノよりも属している犬や猫, 牛や鹿, そして鯨のほうに生物学的には近縁であるということになる。

以上のことよりナマケモノは霊長類とは生物学的には遠い動物であることが分かったものの実際には何に近縁なのだろうか?

答えはアリクイに近縁であり、実際にアリクイはナマケモノと最も近縁な動物である。

一見見るとあまり想像はつかないがここでナマケモノの分類について書いて行きたいと思う。

ナマケモノは「哺乳網異節上目有毛目ナマケモノ亜目」の属している動物であり、この有毛目にはナマケモノとアリクイのみが属しており、この目にはナマケモノ系統が2科, アリクイ系統が2科、計4科の動物が所属している。

 

以上のことよりナマケモノはアリクイと近縁な動物であり、外見だけ見ると霊長類に見えなくも無いがよくよく見てみると霊長類には見られないかぎ爪が見られ、このことより霊長類とは似ていないという見方もできる。

まあ、さすがに霊長類がクジラのほうに近縁であるとは想像はできないが...

ちなみにナマケモノは哺乳類の中では非常に珍しい変温動物であり、この理由は極限まで代謝を減らすことにより、体温を上げる必要がないからであると考えられている。

実際にナマケモノは一日の食事量が10 g程度とも言われており、この食事量は他の哺乳類と比較すると異常と言えるほどに少なく、この点でも霊長類とは似ても似つかないとも言える。

 

 

 

以上、ナマケモノについてでした。