DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

1京キロメートル離れた所にある恒星はどの恒星だろうか?

今回は恒星の距離について書いてきたいと思う。

恒星までの距離は様々ではあるが一番近い恒星でも4.24光年も離れており、その距離は㎞に換算すると40兆㎞にも及ぶ。

 

1. キロメートルと光年

地球の直径は12,756 ㎞, 太陽は1,392,000 ㎞, そして地球と太陽までの距離は149,600,000㎞と一応ではあるがキロメートルで表しても想像はつく。

しかし、恒星間の距離ともなるとキロメートルで表すととんでもない距離となり、例えばシリウスまでの距離は81.3兆キロほどとなるので想像がつかなくなる。

そして、普段の生活では億でもそうそう使うことも無く、兆ともなると尚更であるため㎞で表すことはあまり良いとは言えない。

そこで天文学的にはキロメートルではなく光年という単位を用いることが多く、光年とは光が1年間に進む距離のことである。

光は1秒間に299,792,458 mも進むことが可能であり、1年は60×60×24×365秒、即ち31,536,000秒であるので1光年は299,792,458 mに31,536,000をかけた数値となる。

その数値は9,454,254,955,488,000 mにも及び、これを分かりやすく書くと9.454兆キロ程度となるが実際には1年は365日ではなく365.25日であるので9,460,730,472,580,800 mとなり、これが光年の定義となっている。

※さらに正確に言うと1年は365.24日に近いがこれ以上細かく言うと定義が非常に面倒なことになるので1年を365.25日としていると思われる。

 

ここまでが光年についての話であったが実際に他の恒星までの距離について書いて行きたいと思う。

例えば最も近い恒星系であるリギル・ケンタウルスまでの距離は4.37光年であるので㎞に換算すると41.34339217...兆キロメートルとなり、シリウスまでの距離は8.6光年であるので81.36228206...兆キロメートルとなる。

更にこれらの恒星はキロメートルで書くととてつもなく遠いがそれでも太陽系外の恒星の中ではトップクラスに近く、これ以上に遠い恒星は数百数千超キロメートルも離れている。

ちなみに肉眼で見える恒星で100兆キロメートルよりも近いものはリギル・ケンタウルス系、シリウス系、そしてエリダヌス座ε星の3つしか無く、近いことで有名なプロキオンでさえ100兆キロメートルは離れている。

では、地球から遠く、絶対等級が非常に強い恒星の距離ともなると...

 

 

 

2. 数千兆キロメートルの世界

恒星までの距離は非常に遠く、太陽と最も近いものでも41.3兆キロメートルも離れている。

では、地球から数百兆キロメートル単位で離れている恒星までの距離はどのようになっているのだろうか?

地球から数十兆キロメートルの恒星は先ほど挙げた3つの恒星のみ肉眼で観測することが可能ではあったが数百超キロメートルともなると非常に範囲が広がり、数百兆キロメートル単位の恒星は1等星以上の恒星だけでもプロキオン, アルタイル, ベガ, フォーマルハウト, ポルックス, アルクトゥルス, カペラ,  アルデバラン, レグルスの9恒星も含まれている。

 

ここで㎞に換算すると切りの良い恒星について考えていきたいと思う。

初めに地球から1000兆キロメートル先にある恒星、即ち105.7光年ほどの距離にある明るい恒星について書いて行きたいと思う。

地球から見て1000兆キロメートルほどの距離にある明るい恒星には以下のような恒星が挙げられる。

おおぐま座η星 1.86等 103.94光年 (983.3483253...兆キロメートル)

ふたご座γ星  1.93等 109.31光年 (1034.152448...兆キロメートル)

 

これら2つの恒星が1000兆キロメートルに最も近い明るめな恒星と言え、地球から見てもかなり目立つ位置にある。

f:id:DS930810:20180310144733j:plain

おおぐま座η星は北斗七星の端の部分に輝いている恒星であり、地球見た明るさは1.86等であるので比較的目立つ。

更にこの恒星は質量が近隣の恒星の中では非常に重く、太陽の6倍程度もあるが誕生してから1000万年程度しか経っていないので可視光は質量の割にはかなり小さい。

 

f:id:DS930810:20180310145145j:plain

また、ふたご座γ星(アルヘナ)はオリオン座のベテルギウスとふたご座のポルックスの間に輝いている比較的目立つ恒星であり、こちらもベテルギウスとポルックスを目印にするとかなり簡単に見つかる恒星である。

 

 

ここまでは1000兆キロメートル前後の恒星について書いたが今度は数千兆キロメートル先にある恒星について簡単に書いて行きたいと思う。

地球から見て2番目に明るいカノープスまでの距離は309.16光年であり、この距離はキロメートルに換算すると2924.879433...兆キロメートルと遠く、更に遠いリゲルともなると8163.47511...兆キロメートルと非常に遠い距離であるがこれでも1京キロメートルよりかは近い。

では、1京キロメートル丁度に近い恒星は何なのだろうか?

 

 

 

3. 1京キロメートル先の恒星

先ほどまでは兆単位の恒星について書いてきたがここからは更に上位の単位である「京」について書いて行きたいと思う。

京は兆の万倍の単位のことであり、この単位を用いることは無いと言っても過言ではない。

しかし、天文学の世界では光年をキロメートルに換算する時にこれほど大きな単位が出てくることもあり、実際に1等星の中にも1京キロメートルよりも遠い恒星もある。

その恒星とはデネブのことであり、デネブは地球から1411光年、即ち1.33490907...京キロメートルも離れている。

そして、デネブ以上に遠い恒星もあり、当然これらの恒星の距離は京単位も離れているがここからは距離を単純に話すのではなくなるべく「1京キロメートル」に近い恒星について書いて行きたいと思う。

1京キロメートルは光年に換算すると大体1,057光年であり、この距離に最も近い明るい恒星はほ座γ星(1117光年)である。

この恒星は地球からの距離が1.056763594...京キロメートルも離れており、明るい恒星の中では最も1京キロメートルに近い恒星であるが更にここからは1京キロメートルに近づけていきたいと思う。

 

地球から見て1京キロメートルに最も近い恒星はやぎ座ε星であり、この恒星は地球から1055.6光年、即ち0.9986747087...京キロと極めて1京キロに近い恒星である。

けれどもこの恒星は決して明るい恒星ではなく、地球から見た明るさは4.51等と肉眼で観測することは困難な恒星である。

f:id:DS930810:20180310151402j:plain

やぎ座ε星はδ星のデネブ・アルゲディとζ星の間にある恒星であるがこの図では正直どこにあるかが分からないのでこの恒星は光の少ない所でも見つけることは困難である。

しかし、この恒星にはカストラと言う名称がついているので古代の人々はこの恒星がある程度明るく見えたのだろうか?

 

ちなみにこの恒星はやぎ座の中で肉眼で観測できる恒星の中では最も絶対等級が強く、更に表面温度も最も高い恒星である。

その規模はどれほどかというと主系列星にも関わらず可視光だけの絶対等級でマイナス3等を若干超えており(マイナス3.04等)、この明るさはみずがめ座の主星である超巨星サダルメリクとほぼ同等である。

更にこの恒星は質量が太陽の8倍を若干超えているので今後、やぎ座で肉眼可視恒星の中で唯一超新星を起こす可能性があると考えられる。

しかし、いくらやぎ座の中で最も明るいと言ってもリゲルやデネブと違い極端ではないので1京キロも離れると非常に暗くなるのである。

 

以上のことより1京キロ兆度ぐらいにある恒星は目立つ恒星ではなく、目立つ恒星の中で1京キロメートルに最も近い恒星はほ座γ星である。

 

 

 

以上、1京キロメートル離れた恒星についてでした。