DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

αβγ星がほぼ同じ明るさの星座 その差は0.04等しかない

星座の中には最も明るめの恒星の等級が同程度のものが2つある星座も存在する。

例えばみずがめ座のα星であるサダルメリクとβ星のサダルスウドの等級は2.94等, 及び2.91等であり、明るさの差はわずか0.03等しかない。

しかし、中にはαβγ星の3星が同等の明るさの星座もあり...

 

1. ほぼ2等級の星が3つ存在する星座

全88星座の中にはα星β星γ星の3つの恒星が同等の明るさのものがあり、その星座とは大銀河で有名な星座である。

言うまでも無いがその星座とはアンドロメダ座のことであり、この星座にはアンドロメダ大銀河が含まれている。

けれども今回話したい内容は大銀河のことではなく単独の恒星のことである。

そして、この恒星とはアンドロメダ座の主星アルフェラツ, β星ミラク, γ星アルマクのことであり、これらの恒星の明るさはほぼ同等である。

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主星のアルフェラツは地球から見た明るさが2.06等の連星系であり、ミラクは2.08等の恒星、そしてアルマクは2.10等の連星系であり、単独の恒星に限定すると一番明るい恒星はミラクである。

そして、アルフェラツのスペクトル型はB8型であり、このスペクトル型はリゲルと同じであるので比較的青白く見えるのに対しミラクはM0型であるため赤色に見え、アルマクもK0型であるので黄色く見える。

ここまではアンドロメダ座の恒星について簡単に書いてきたが次章では個別に書いて行きたいと思う。

 

 

 

2. アンドロメダ座の恒星

アンドロメダ座には3つの恒星が同じぐらいの明るさとなっており、このような星座は他には見られない。

 

2.1 アルフェラツ

アルフェラツはアンドロメダ座のα星であり、アンドロメダ座の中で最も明るい恒星であるが先ほども書いたようにミラクやアルマクと大差があるわけでは無く、ほぼ同じ明るさである。

また、アルフェラツは実はアンドロメダ座の恒星であると同時にペガスス座の恒星でもあり、ぺガスス座ではδ星として扱われていた。

そして、ぺガスス座の恒星で最も明るい恒星はε星のエニフであり、この恒星の明るさは2.39等であるため、アルフェラツの明るさを大きく下回っているためにアルフェラツはぺガスス座でも最輝星である。

しかし、二つの星座をまたがっていると紛らわしくなる上に中途半端でもあるので現在ではアルフェラツはぺガスス座の恒星としては扱われておらず、「アンドロメダ座α星」としてだけ扱われているのである。

そのため、ぺガスス座にはδ星は存在していない。

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上の画像はぺガススの四角形の恒星であり、色は恒星の表面温度を示しており、数字は恒星の等級を示している。

そして、これらの恒星の表面温度はシェアトを除くと比較的高くなっているがアルゲニブの表面温度はマルカブやアルフェラツと比較するとかなり高く、2万Kをも超えている。

また、シェアトの表面温度は極めて低く、アルデバランよりも低いM型星であり、全天で最も赤い恒星の一つとなっている。

更に地球から見た明るさではアルフェラツが最も明るいが絶対等級の面では最も暗く、逆にアルゲニブはこの中では唯一の3等星ではあるが地球からの距離が遠いので絶対等級に関しては最も強い。

 

実はこのような経緯を持つ恒星はアルフェラツだけではなくおうし座のβ星エルナトもこのような経緯を持っており、エルナトの場合はおうし座のβ星であると同時にぎょしゃ座のγ星でもあったがこちらも「おうし座β星」のほうが優先されたため、ぎょしゃ座にはγ星が無いのである。

 

ここまではアルフェラツの経緯について書いてきたが今度はアルフェラツの恒星の仕手のステータスについて書いて行きたいと思う。

アルフェラツは地球からの距離が97光年と比較的近く、等級は2.06等であるので絶対等級はマイナス0.307等と100光年以内の恒星の中ではアルデバラン, レグルス, ガクルックス, ディフダ(くじら座β星)に次いで明るい。

しかし、アルフェラツは連星系であるので単独の恒星の明るさとなるとこれよりも0.1等ほど落ち、結果としてアルクトゥルス, アリオトに譲る形となる。

そして、アルフェラツの主星は非常に珍しい「水銀・マンガン星」と言われるタイプの恒星であると同時に「りょうけん座α型変光星」と言われるタイプの恒星であり、「水銀・マンガン星」としては地球から見て最も明るい恒星であり、「りょうけん座α型変光星」としては先ほど書いたアリオトに次ぐ明るさである。

ちなみに表面温度はリゲルと同等程度であるが直径がリゲルと比較すると非常に小さいために絶対等級もリゲルと比較すると非常に暗いものとなっている。

 

 

2.2 ミラク

ミラクはアンドロメダ座で二番目に明るい恒星であるがその明るさは最も明るいアルフェラツと比較してもほぼ同等であり、更にこの恒星には明るい伴星が無いので単独の明るさとなるとミラクが最も明るい恒星となる、

そして、ミラクはアルフェラツとは裏腹に高齢の恒星であるため表面温度は非常に低く、アンタレスやベテルギウスと大差がないほどである。

しかし、ミラクは高齢の恒星ということで非常に巨大な直径を有しているが単なる巨星(場合によっては輝巨星)であるのでアンタレスなどと比較するとかなり小さく、そして光度も弱い。

けれども太陽と比較すると非常に大きな直径と光度を有していることには間違いが無く、直径は1億キロメートルを軽々と驚愕しており、絶対等級もマイナス1.84等と200光年以内の恒星ではエリダヌス座のアケルナルに次ぐほどの明るさである。

そして、この恒星は197光年とアルフェラツの倍程度も離れているが地球からの明るさはほぼ同じなので実際の明るさはアルフェラツの4倍ほどあることが分かる。

しかし、質量に関してはアルフェラツとほぼ同等であると考えられており、この理由は単純に恒星は高齢化すると光度が急激に増すからである。

また、この恒星は先ほど書いたシェアトという恒星と比較すると絶対等級が強くなっており、この理由は先ほども書いたように質量が大きいためであるがγ星のアルマクと比較すると...

 

 

2.3 アルマク

最後にγ星のアルマクについて書いて行きたいと思う。

アルマクはアンドロメダ座で3番目に明るい恒星であり、その明るさは2.10等とγ星としては非常に明るい。

そして、アルマクの表面温度は太陽よりも低いがミラクと比較すると高く、オレンジ色と言うよりは黄色として観測することが出来る。

更にこの恒星は地球からの距離は393光年とミラクのさらに二倍ほども離れており、単純に考えると実際の明るさはミラクの4倍、アルフェラツの16倍も明るいこととなる。

なのでこの恒星の絶対等級はマイナス3.30等と相当明るい部類に入っており、この明るさは弱い超巨星程度の明るさでもある。

 

また、この恒星は二重星としても有名であり、明るい恒星はK0型の輝巨星, 暗い恒星は主系列星の三重星であると推測されており、明るい恒星と暗い恒星はたまたま同じ方向に見える見かけの二重星であるのではないかと考えられている。

そして、今回話したい恒星は明るい恒星のほうであり、明るい恒星単独では2.26等で観測することが出来るために絶対等級はマイナス3.14等であり、この恒星は巨星よりも明るい輝巨星に分類されている。

勿論、輝巨星ということは単なる巨星であるミラクと比較すると絶対等級も強く、更に地球から見た明るさもかなり明るい部類に入っているので二重星を観測するにはかなりうってつけの恒星でもある。

 

 

 

以上、アンドロメダ座の恒星についてでした。