DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

動物の漢字 実はイルカはあまり間違っていない

今回は動物の名称と漢字について書いて行きたいと思う。

動物の名前で「犬」と言う漢字は小学1年生で習うほど簡単な漢字であり知らない人はまずいないが他の動物ともなると話は変わってくる。

そして、漢字で書くと外見からは想像できないようなものもあり、例えばイルカを漢字で書くと...

 

1. 動物の漢字

 動物の漢字表記には様々なものがあり、例えば「犬」「猫」「猪」「狐」「馬」などがある。

そこで漢字には「偏と旁」があり、編は漢字の左側につくものであり、旁は漢字の右側につくものである。

ここで重要となってくるものは「偏」であり、動物の漢字にはある共通の偏が見られ、その辺とは「獣偏」である。

獣偏とは漢字の「猫」「猪」「狐」「狼」「狛(犬のこと)」などの哺乳類、いわゆる「獣」にカテゴライズられる動物を表す漢字に書かれ、獣以外には「狩」「猟」などの動物に関係してくるものや「犯」「狂」「狡」などのあまり良いイメージを持たれないものにも使われている。

ここで何故良いイメージでは無いものにも獣偏が使われるかというと古代の人々にとっては猛獣は現在と比較すると非常に恐ろしい存在であり、「恐ろしいもの=嫌なもの」のように思われたからだと推測できる。

 

このように「獣偏」は動物を表すものとしては非常に有名ではあるが他にも用いられているものもある。

その中で獣偏に次いで有名なものとしては「魚偏」があり、魚片はその名の通り、魚の漢字に用いられることが多く、例を挙げると「鰯(いわし)」「鯵(あじ)」「鮪(まぐろ)」「鮫(さめ)」などがある。

しかし、魚以外にも魚偏が使われる動物もおり、こちらも例を挙げると「鰐(わに)」「鯨(くじら)」「鯱(しゃち)」などが挙げられ、これらの動物は魚に似た形態を有している、または水の中に生息しているという理由から魚と認識されたからであると思われる。

ここで、これらの動物について簡単に解説していくと「鰐」は「川に生息している+強靭な顎(鰐の旁)を持っている」からこのような漢字となり、鯨は「海に生息している+巨大である(京は普通は首都(capital)の意で使われることが多いがこの京は巨大(large, 兆の1万倍)の意で使われている)」という意味であり、「鯱」は「海に生息している+虎のように獰猛である」という点に由来している。

 

そして、最後に虫偏について書いて行きたいと思う。

虫偏は主に「虫」と見なされている動物に使われることが多く、虫とは一般的に「獣, 鳥, 魚」では無い陸生生物の総称だと見なされていた。

そのため、虫偏が使われている動物はこの条件に当てはまっているものであり、「蟻」「蜂」「蚊」「蠅」のような昆虫や「蜘蛛」「蠍」のような昆虫以外の虫、そして面白い所では「蛸」「蟹(偏では無いが...)」のような水生の無脊椎動物や「蛇」「蜥蜴(とかげ)」などの爬虫類にもこの漢字が用いられている。

ここで、上記には虫は陸生生物のことと書き、「蛸」などは若干矛盾するようにも見えるが蛸も海に生息していなければ「虫」の条件に当てはまっており、この点は陸生生物限定という縛りを外したのではないかと考えられる。

更に「蛇」「蜥蜴」などの爬虫類にも「虫偏」が使われているがこの理由は爬虫類は獣でもなければ鳥でも無く、更に魚でもない陸生生物であり(鰐や亀は除く)、実際に「爬類」と言うように「虫」と言う漢字が使われている。

 

このように動物を示す漢字には法則が存在しているが昔の考えは今と違ってかなりいい加減な上に判明していることも少なかったので若干分かりずらい所もある。

 

 

 

2. 他の動物を含む漢字

ここまではその動物を表す漢字について書いてきたが今度は漢字の中に他の動物を含むものについて書いて行きたいと思う。

例えばイルカについてであるがイルカは普段は漢字で書くことは無く、漢字があるかどうかも分からないが実は漢字は存在している。

しかし、イルカは漢字一文字では表記されず、場所+ある動物によって表されており漢字で書くと「海豚」と表記される。

つまり、イルカは「海の豚」であり、一見豚とは外見も遠くてこれも昔の人の思い違いのようにも見えるが実はあながちそうでは無い。

その理由は豚とイルカは生物学的に分類するとどちらも「偶蹄目(鯨偶蹄目)」に分類される動物であり、偶蹄目には「ラクダ, イノシシ(豚), 牛, 河馬, 鹿, キリン」などが分類され、一見偶蹄目とは関係の無さそうなクジラ類も最近の研究により偶蹄目であると発覚しているために結果として豚とイルカは同じ目であるのである。

そのため、偶蹄目は最近では「鯨偶蹄目」と呼ばれるようになり、鹿やイノシシ, 牛は「鯨偶蹄目のシカ(イノシシ, ウシ)科」のように違和感がある分類をされているが別にクジラに生物学的に近づいたわけでは無く、元々近縁なだけである。

 

そして、先ほどシャチは「魚+虎」と書かれると書いたがシャチもクジラ類の一種であるので意外かもしれないが虎(食肉目)よりも豚(鯨偶蹄目)のほうに近縁な動物なのである(そもそも魚ではないので魚よりも虎のほうに圧倒的に近いが)。

更にカバも漢字表記で書くと「河馬」となり、こちらも馬と近縁な動物のようにも思えるが馬は「奇蹄目」であり、カバは「偶蹄目」であるために目単位で異なる。

つまり、イルカ, シャチ, カバで漢字表記の正しさ順に並べると意外にも

イルカ(海豚)>カバ(河馬)>シャチ(鯱)となり、鯱が河馬よりもおかしいと判断した理由は哺乳類であるのにもかかわらず「魚偏」がついているからである。

 

ちなみにフグは漢字で書くと「河豚」となり、こちらは単に外見が豚に似ているからこのように書かれただけであり、豚とフグは「脊椎動物」にまでさかのぼらないと共通点は無い。

 

河馬, 河豚, 海豚

結論から言うと一番正しいのは海豚(偶蹄目繋がり)であり、またイルカは大きいから「海」、フグは小さいから「河」のように覚えればよいです。

 

 

 

以上、動物の漢字についてでした。