DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

動物園のカバには肉を与えるべきなのか? 動物園の利点と欠点について

今回は動物の食性と動物園について話していきたいと思う。

今日までに肉食をする草食動物は数多く知られており、特にカバは肉食をすることが多いので初めに草食動物の肉食について書いた後に動物園とカバについて書いて行きたいと思う。

 

1. 草食動物の肉食

このような内容に関しては以前の記事で何度も書いたことがあり、非常に恐縮ではあるが今回も似たような内容について書いて行きたいと思う。

肉食動物は植物質のものから栄養を取ることは不可能であり、実際にライオンなどは草を食べたとしても栄養を得ることは不可能である。

けれどもその逆、つまり草食動物が肉食をする場合には栄養を取ることが可能であり、その理由は動物は動物から栄養を取ったほうが効率が良く、動物にとっての栄養価に関しては動物>植物となっているからである。

つまり、草食動物が肉を食べても栄養を取ることは可能であるのでシマウマに肉を与えても無駄にはならず、一応栄養にはなるものの草食動物は植物質のものから栄養を取ることのほうに特化しており、効率の良さでは植物>動物の順になっている。

それでも野生動物の世界では食物を十分に取れないことのほうが多いので草食動物が肉食を行うことは非常に多く、キリンが鳩を食べる、トナカイがネズミを食べる、ウシがヒヨコを食べる等の現象が極まれに起こっており、このような光景は昔からあるものである。

 

 

 

2. 実際の例

先ほどまでは草食動物の肉食に関して書いたが今回は実際に会った例について具体的に書いて行きたい。

 

2.1 キリン

キリンは体高が最も高い動物であり、生物学的にはウシと同じ偶蹄目に分類されており、偶蹄目は一部の例外を除くと基本的には草食で、胃が複数あると言う特徴を持っている。

キリンも例外なく胃が4つあり、この理由は草から栄養を効率よくとるためで複数の胃を利用して反芻と言う消化活動を行っているからであり、草を食べることに特化しているのである。

けれども偶蹄目の動物はすべて反芻するわけではなく、反芻する偶蹄類はウシ科(牛, 羊など)、シカ科、キリン科、ラクダ科の動物であり、イノシシ科やカバ科の動物は偶蹄目であるにも関わらず反芻をすることは無い。

反芻をするメリットとしては草から栄養を効率よくとることが出来ることであり、肉食動物のように狩りをする必要がないことである。

 

しかし、このように書くとキリンは草のみで栄養を取ることが可能のようにも思えるが実際には極まれに肉食を行うこともあり、とある動物園で鳩を捕食する光景が見られ、相当な話題になったことがかつてはあった。

この理由は単純にタンパク質が足りないからであり、実際に高タンパク質の餌を与え続けるとキリンが鳩や他の動物を食べるという現象は無くなり、キリンはたんぱく質が不足した時のみに肉食を行うことが分かった。

けれどもキリンは反芻する動物であり、反芻するということは胃に入れた食物を口の中に戻した後に他の胃に入れると言う活動であり、鳩の場合には一回胃に入れた後に再び口に戻したのかは疑問であり、もし戻したのなら想像はしたくない光景であることは容易にうかがえる。

そもそも反芻胃を持っているキリンが肉を食べるということ自体がおかしく、このことに関してはウシやトナカイにも言える話である。

では、反芻しない動物についてはどうなのかと言うと...

 

2.2 カバ

ここからは筆者が最も気に入っている動物であるカバについて書いて行きたいと思う。

カバはキリンと同じ偶蹄目に分類される動物ではあるが反芻をすることは無く、一度胃に入れた食物を再び口の中に戻すことは無い。

つまり、カバはキリンなど他の偶蹄類と比較すると草を食べることにはそれほど特化しておらず、野生の世界では肉を食べる光景が比較的多くみられている。

先ほど書いたキリンは動物園で鳩を食べたが野生の世界でキリンが肉を食べたという現象が見られたことは知る限りでは無く、野生動物界で肉食を行う草食動物に関してはカバが圧倒的に多い。

そもそもカバが草食であるということ自体が怪しく、かつて放送されていたどうぶつ奇想天外と言う番組でカバが肉を食べた映像が紹介されていた時に以下のようなやり取りがあった。

ナレーター「何と、あのカバがシマウマの肉を食べているのです!」

出演者「えっ!?」

ナレーター「いったい何故」

ナレーター「実はカバは草食かと思われているがブタやイノシシの仲間雑食で極まれに肉を食べると言われているのです」

出演者一同「えー!!!」

この内容は2004か2005年あたりに放送されていた物であり、このことより

  • カバが肉を食べることはほとんど知られていない(出演者が驚いたことより)
  • カバは雑食であると明言されている

ということが分かり、つい最近に筆者がカバが肉を食べることを何人かの知り合いに聞いたときに知っている人は一人もおらず、カバが肉を食べるという現象は世間には認知されていないことが分かった(かく言う筆者もこの番組を見ていなければ知ることは決してなかったと思われ、その理由は今の今までにカバが肉を食べることを放送した番組がどうぶつ奇想天外以外に無かったためである)。

ちなみにこの番組が放送されたときは今から13年ほど前であったためにカバが豚やイノシシと近縁と言われているが実際にはそこまで近縁ではなく、カバはクジラと近縁であることが分かっている。

 

以上のことよりカバが肉を食べるという現象は世間には全くと言ってもいいほどに知られていないがカバが肉を食べるという現象は現地人の間ではかなり有名となっており、このことからカバは昔から肉を食べていたのではないかと考えられる。

実際に今日までにカバが肉を食べると言う現象はかなりの所(と言ってもカバの生息域であるアフリカだけだが)で見られており、食べる動物の種類も非常に多様であることからカバは草食寄りの雑食であり、肉も常食としているのではないかと考えられる。

ここまでは野生のカバについて書いてきたが次章では動物園のカバについて書いて行きたいと思う。

 

 

 

2.3 カバに肉を与えるべきなのか

先ほどまでは野生動物のカバについて書いてきたがここからは動物園について少しだけ意見を述べていきたいと思う。

動物園は日本はおろか世界中に存在しており、様々な動物を見ることが出来る。

そして、動物園には野生界ではないような利点もあり、それと同時に欠点も数多くみられる。

利点としては

  • 餌に困ることが無い
  • 他の野生動物と戦うことも無い

などがあり、同時に存在する欠点としては

  • 餌が限定される
  • 自由が少ない
  • 環境が本来の場所とは違う

などである。

 

先ほども書いたように野生動物の世界では他との動物との抗争があったり餌が不足することも日常茶飯事であるため野生動物の寿命は本来生きられる年数と比較すると極めて短く、安全が生まれた時から全く保証されていない。

けれども動物園の場合だと餌は飼育員が自動的に与えるために困ることは無く、更に他の動物との抗争に巻き込まれることも無い上に病気をした際には治療も受けられるために生まれてから死ぬまで安全が保障されているため、寿命も本来生きられる年数まで生きることが可能となる。

 

しかし、安全は保障されてはいるものの当然利点だけでは無く欠点もあり、動物園の環境は当然ではあるがどこでも同じであり、環境をその動物のために変えるならば特別な設備が必要となるため必然的に自由が無くなる。

例えばカバが生息しているアフリカの気候は熱帯雨林気候(Af)やサバナ気候(Aw)であり、日本の気候である温暖湿潤気候(Cfa)はこれらの気候と比較すると夏場は良いものの冬場となると寒すぎるためにカバにとっては当然悪いものとなる。

更にカバ以外にも様々な動物が生息しており、熱帯に生息するものもいれば寒帯に生息するものもいるため温帯である日本で暮らしていくためにはかなりの配慮が必要となるため、これが動物の自由を奪うことにもなる。

 

また、環境以外にも餌の問題があり、野生動物の場合だと好きな餌を取ることが出来るが動物園の場合だと限定され、こちらも本来食べる餌が食べられなくなるという欠点がある。

カバの場合はかつては完全な草食だと思われていたが近年肉を食べることが分かってきており、しかもそれが定期的なものであるとも考えられている。

つまり、このことが本当であるならばカバは肉を食べなければならず、動物園でも少しだけ肉も与えるべきであると思われるが実際には動物園のカバに肉が与えられることは無い。

このままであると野生のカバと動物園のカバとの間に餌の差が出てしまい、動物園のカバにも肉を与えなければならないことになるが実際には動物園のカバは肉が無くても特に問題なく生きている。

つまり、動物園のカバには肉を与えなくても良いという考え方もでき、このままでもいいような気もするが個人的には肉も与えるべきではないかと思う。

確かに表面上では肉が無くても問題が無いようにも見えるが実際には肉が無いことでカバにストレスがかかっている可能性もあり、そのため本来のカバと同じように肉も与えるべきだと思えるがそこまで多く与える必要はなく、一週間に一回程度で良いと思う。

 

何はともあれ動物園の動物には本来の生態系と同じようにしていくべきではあるが気候の問題上それは難しいのでせめて餌のほうだけは本来あるべきものを与えるほうが良いと思う。

 

 

 

以上、動物園と野生の違いについてでした。