DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

亜熱帯=乾燥していない砂漠 

今回は砂漠と亜熱帯の関係性について書いて行きたいと思う。

亜熱帯と砂漠は一見関係が無さそうに見えるが実際には意外な関係性があり、両者はほぼ同じ緯度に位置している。

けれども両者では降水量は全く異なり、この理由はとあるものが大きく関係しているからである。

 

1. 砂漠の発生要因

砂漠は降水がほとんどない地域であり、緯度的には回帰線から30度の間ぐらいに位置し、この理由はとある高気圧が原因となっている。

その高気圧とは中緯度高圧帯(亜熱帯高圧帯)と呼ばれるものであり、主に回帰線と緯度30度の間に滞在しており、北半球、南半球の2カ所に存在している。

そして、この中緯度高圧帯の発生要因は赤道直下に太陽が強烈に照り付けることが原因となっており、このことについて簡潔に書いて行きたいと思う。

赤道直下では太陽が年がら年中照り付けており、結果として海水温が上昇し、海水が蒸発することで低気圧を形成する。

この低気圧は赤道直下に多くの雨をもたらすことになり、そのため赤道直下では年がら年中高温多湿である熱帯雨林気候(Af)となっており、この時発生した雨雲はより高緯度側に移動する。

そして、高緯度側に雨雲が移動する際に水分は段々と雨として降り注ぐために空気は乾燥していき、回帰線付近に来ると乾燥した空気が下降をすることで下降気流が発生する。

その時に生じる下降気流こそが中緯度高圧帯であり、この地域では高気圧が年がら年中滞在しているために雨が降らず砂漠となるのである。

 

この緯度(回帰線~30度)に位置している場所として有名なところはサハラ砂漠やアラビア半島であり、これらの地域は代表的な砂漠地帯となっている。

そして、中緯度高圧帯の影響は回帰線から30度だけではなくそれよりも南の位置にも影響を及ぼしており、乾燥帯(B気候)の真下にはサバナ気候(Aw)が広がっているがこの気候の冬場は雨がほとんど降らない状態になっている。

この理由はまさに中緯度高圧帯が原因であり、サバナ気候は冬場のみが砂漠のような状態であると言っても過言ではなく、赤道付近に存在している熱帯雨林が生育することは決してない。

このように砂漠は中緯度高圧帯が原因で発生するが砂漠の発生要因はそれだけではなく、ゴビ砂漠のように緯度が30度よりもずっと高緯度の砂漠も存在する。

 

ゴビ砂漠の緯度は40度よりも高く、ここまで緯度が高い地域には中緯度高圧帯の影響は及ばず、一見砂漠になった理由が分からないがこちらは山脈が原因で砂漠化している。

その山脈とはヒマラヤ山脈であり、ご存知の通りヒマラヤ山脈は世界で最も高い山脈であるのでこの山脈を超えると空気に水分がほとんどなくなり、最終的にこの乾燥した空気がゴビ砂漠のある地域に行くことにより、乾燥するのである。

 

以上のことより大半の砂漠は中緯度高圧帯により形成するがゴビ砂漠のように山脈が原因で形成するものもあり、砂漠の要因は単純に高気圧だけではないことが分かる。

 

 

 

2. 亜熱帯と砂漠

先ほどまでは砂漠について書いたが今度は亜熱帯について書いて行きたいと思う。

亜熱帯とは熱帯には及ばないものの温帯よりかは暖かい地域のことを指し、日本では沖縄県が有名である。

亜熱帯の特徴としては夏場の温度は熱帯並みに上がるものの冬場になると最寒月の気温が18℃を下回り、熱帯よりかは涼しくなるが東京都のような温帯と比較すると気温は高く、雪が降ることはまず無いのである。

このように亜熱帯は四季がある熱帯のような印象があるが実はケッペンの分類には亜寒帯と言う区分はあるが亜熱帯と言う区分は無く、沖縄県は東京都と同じ温帯に分類されている。

ケッペンの分類は5段階に分けられており、赤道から近い順に書くと熱帯(A)、乾燥帯(B)、温帯(C)、亜寒帯(D)、寒帯(E)のようになっている。

先ほど亜熱帯は熱帯よりかは涼しいが温帯よりかは暖かいと書いたがケッペンの区分で見ると乾燥帯がちょうどこの部分に当てはまっており、実際に亜熱帯と乾燥帯(ゴビ砂漠を除く)の緯度はほぼ同じである。

つまり、沖縄県は本来なら砂漠となるわけであるが実際には砂漠ではなく、雨は普通に降っている。

では、何故沖縄県は砂漠となっていないかと言うと大陸東岸に位置している場合にはモンスーンと呼ばれる季節風が吹き、降水が発生するからである。

降水が発生すると乾燥限界よりも降水量が多くなり、沖縄県の場合だと最寒月の気温が18℃を下回るために温帯に分類され、このような地域では温暖湿潤気候(Cfa)や温帯夏雨気候(Cw)に分類されていることが多い。

 

逆に大陸の西岸に位置している場合はモンスーンの影響を受けないために湿潤となる要素が無くなり、結果として乾燥帯となるのである。

乾燥帯の気温は極端であり、昼間になると50℃を超えることがあるが冬の夜になると0℃程度まで下がり、一見冬の夜も寒そうに見えるが実際には東京都の冬の夜のほうが気温は低くなる。

その理由は先ほども書いたように乾燥帯の緯度は沖縄県程度しかなく、太陽が高角側で照り付けているためそこまで気温が下がらないことに起因しており、高緯度のゴビ砂漠の冬の夜はマイナス40℃程度にまで下がる。

 

このように亜熱帯と砂漠は同じ緯度にあるが降水量は大きく異なり、モンスーンの影響を受けたら亜熱帯、受けなかったら砂漠となり、もし沖縄県がモンスーンの影響を受けなかったら砂漠となっていたであろう。

 

 

 

以上、亜熱帯と砂漠の関係についてでした。