DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

元素の英名 実は意外に間違えやすい

今回は元素の英名について書いて行きたいと思う。

元素の名称についてはつい最近の記事に書いたと思うがあの時書いた内容は

-ium, -ide, -on, -ine, -genで終わる元素について書いたので今回はそれ以外について書いて行きたいと思う。

 

1. 金属原子の英名

金属原子と言うと-iumで終わるものが大半ではあるが古代から知られている金属はこの法則には当てはまっていない。

例えば金銀銅は英名ではGold, Silver, Bronze...

ではなく銅はカッパー(Copper)である(ゴールド, シルバーは正しい)。

ここはかなりの人が間違えるところであり、銅は一般的にブロンズで通っているようにも見える。

しかし、これは当然間違っていることであり、ブロンズとは青銅のことを指しており、青銅とは銅と錫(原子番号50番)の合金であり、合金と言っても銅が大半であるために

銅=ブロンズの認識が広まったと考えられる。

そして、これら3元素の元素記号に着目してみると金はAu, 銀はAg, そして銅はCuと

一見英名とは関係が無いように見えるがその理由はラテン語由来であるためであり、

ラテン語で金はAurum, 銀はArgentum, 銅はCuprumと呼ばれており、元素記号はこれに由来しています。

 

以上が金銀銅について書いたがこれ以外にも-iumで終わっていない元素は数多く存在しており、金属元素についてだけ挙げると

マンガン(25), 鉄(26), コバルト(27), ニッケル(28), 銅(29), 亜鉛(30), モリブデン(42), 銀(47), 錫(50), ランタン(57), タンタル(73), タングステン(74), 白金(78), 金(79), 水銀(80),鉛(82), ビスマス(83)

の計17元素である。

そして、この中には語尾が-umで終わるものがあり、この条件に当てはまるものは

モリブデン(Molybdenum), ランタン(Lanthanum), タンタル(Tantalum), 白金(Platinum)

の4原子であり、このumの意味はiumと同じような意味で使われており、金属であることを示している。

 

では、umで終わっている元素、及び金銀銅を除いた原子について書いて行くと

マンガン(Manganese), 鉄(Iron), コバルト(Cobalt), ニッケル(Nickel), 亜鉛(Zinc), 錫(Tin),

タングステン(Tungsten), 水銀(Mercury), 鉛(Lead), ビスマス(Bismuth)

の10元素であり、金銀銅を含むと13元素となる。

この13元素は古代から知られているものが多く、原子番号25~30番までの元素はすべてこの条件に当てはまっている。

しかし、タングステンやビスマスなど聞き覚えの無い元素も紛れ込んでいるがタングステンは融点が最も高い金属元素で用途はフィラメントとして有名であり、そしてビスマスは単離されたのは比較的最近だが存在自体は昔から知られていた。

そして、驚くことだと思われるがビスマスは原子番号が83と大きいため、安定同位体は一切存在せず、全てが放射性同位体である。

しかし、半減期は最も安定なビスマス209で1,900京年と宇宙の年齢を軽く上回っているために実質的には安定同位体と見なすことが出来る。

 

さて、ここまではタングステンとビスマスの話を中心に書いたが実は英名と元素記号が一致していないものが多少存在する。

それは鉄(Fe), 錫(Sn), タングステン(W), 水銀(Hg), 鉛(Pb)の5元素であり、ここからはこの元素記号の由来について書いて行きたいと思う。

鉄のFeはラテン語が由来であり、鉄はラテン語でFerrumと呼ばれているためにFeと称され、また錫のSnもラテン語由来でラテン語ではStannumと呼ばれているが故にSnと称される。

そして、タングステンのWは少し面白いものとなっており、これはドイツ語由来であるがドイツ語でタングステンはWolframと呼ばれています。

このWolfは狼の意味であるが何故タングステンが狼かと言うと錫と反応して複雑な化合物が出来、このことより狼のように貪り食うということからこの名になったそうです。

また、水銀の英名はMercuryであり、これは水星と全く同じであるが実は古代では水銀と水星が同一視されていたために水星と同じ名前になりました。

しかし、元素記号はHgであり、この名称は水星とは関係が無く実は合成語から取られており、ラテン語のHydro(水)+argentum(銀)から取られた説が有力とされており、Hgとなったそうです。

つまり、水銀のHは水素と同じ、gは銀と同じということになるものの当然水銀は水素とも水とも銀とも全く関係が無い元素であり、単に液体=水, 金属=銀と言う概念から来たということを想像することは難くない。

最後に鉛について書いて行くと鉛の英名はLeadであり、この単語は他にも導くという意味があります。

導くと鉛の関連性は分かりませんがそれはさて置き鉛の元素記号はPbと書かれるがこのPbもラテン語由来であり、Plumbumから取られている。

 

このように一部は違うものの古代から知られている金属は単純に-iumでは終わらず意外な由来があるため調べてみると面白いものである。

 

 

 

2. 非金属元素の英名

実は金属元素の数と比較すると非金属元素の数は非常に少なく、更に非金属元素の中には半金属とよあれるものもある。

そして、初めは半金属から書いて行きたいと思う。

2.1 半金属の英名

半金属は主に13族から16族に渡って存在しており、計7種類存在する。

そして、半金属を全て書くと

5. ホウ素(Boron)

14. ケイ素(Silicon)

32. ゲルマニウム(Germanium)

33. 砒素(Arsenic)

51. アンチモン(Antimony)

52. テルル(Tellurium)

85. アスタチン(Astatine)

であり、アンチモン以外は全て英名と関係のある元素記号を取っている。

中には半金属にも関わらず-iumで終わっているものもあり、これは半金属故に金属のように見えるからだと考えられる。

そして、アンチモンは窒素族元素であり、砒素とビスマスに挟まれているが知名度はかなり低く、元素記号はSbである。

この意味は実はアンチモンのことではなく、アンチモンの化合物である三硫化アンチモンから取られており、これをラテン語で言うとStibiumである。

 

2.2 非金属の英名

最後に非金属について書いて行きたいと思う。

非金属は言うまでも無く金属ではない元素のことであり、例を挙げると酸素や水素のことであり、水素以外は周期表の右側に追いやられている。

そして、非金属は意外にも数が少なく原子番号94番までの間ではわずか17個しか存在しない。

前回の記事では18族原子, 17族原子, 水素, 窒素, 酸素については書いたため、これらを除く4元素(炭素, リン, 硫黄, セレン)について書いて行きたいと思う。

英名で書くと...

6. 炭素(Carbon)

15. リン(Phosphorus)

16. 硫黄(Sulfur)

34. セレン(Selenium)

であり、実は全ての元素が英名と関係がある。

 

上3つの元素はあまりにも有名で、まず知らないということは無いがセレンだけは知名度が皆無であり、しかもこの元素は非金属であるのにもかかわらず語尾がiumで終わっている。

これは非金属にもかかわらず金属のような形態を取るからであり、ここでは非金属と書いたが現在では半金属に分類されるほうが多いと言っても過言ではありません。

ちなみに名前の由来は月の女神からであり、この元素よりも1つ下にあるテルルは地球から取られている。

 

 

 

余談ではあるが実は周期表は英語ではなく、ドイツ語およびラテン語が中心となっており、多くの元素はドイツ語と英語で名前が似ている, または被っているため英名と一致するものの一部の元素は英名とは全く異なるためにナトリウムやカリウムは英語とは全く異なるものとなっている。

 

左がドイツ語、右が英語

ナトリウム(Natrium)⇔ソディウム(Sodium)
カリウム(Karium)⇔ポタシウム(Potassium)

 

 

 

前回の記事ですwww.rigelultragiant.com