DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

近隣の恒星 へびつかい座編

今回はへびつかい座にある太陽系に近い恒星2つについて書いていきたいと思います。

 

1. バーナード星

突然ですが下の画像をご覧くださいf:id:DS930810:20171126115737j:plain

一見見るとただのオリオン座のように見えますが明らかに一つおかしい所があります。

それはオリオン座の三ツ星の延長線上に地球からは見られない1等星が見えることです(画像中央上)。

実はこの星は太陽であり、このオリオン座は地球から見たものではありません。

では、どこから見たものかと言うとバーナード星と言う地球からわずか6光年ほどしか離れていない恒星から見たものであり、この恒星はへびつかい座の方向に輝いている恒星であります。

しかし、バーナード星と言う星を見たことも聞いたこともある人はほぼおらず、その理由はバーナード星は非常に暗く、地球との距離が近いにも関わらず9.57等星と肉眼で観測することが出来ないからです。

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少し見づらいですがバーナード星は画面中央やや左上の赤いポインターの位置に見えます。

この恒星の絶対等級は13.25等、絶対等級は太陽の0.043%ほどと非常に小さい恒星であり、直径も木星の倍程度しかありません。

そして、質量も非常に軽く、もし現在の半分しか質量が無いともはや恒星として輝くほどが出来ないほどしかありません。

また、この恒星は太陽と同じ単独星であり、太陽系から最も近い単独星でもあります。

※太陽系から一番近い恒星はケンタウルス座α星であり、この星は三重連星であるため単独星ではなく、この次に近いバーナード星は単独星であるため。

 

ちなみにこの恒星は距離が太陽と極めて近い(それでも56兆キロほど離れているが)ため、天球上をかなりの速度で動いており、全恒星中で最も大きく動いております。

また、太陽系に接近もしており、最も近づくときは3.8光年まで接近し、この時の明るさは8.58等にもなります。

しかし、8.58等星でも肉眼では余裕で観測することが出来ず、実際に肉眼で観測するためには1.46光年程度にまで接近しなければなりません。

その一方で太陽は1.46光年先から見るとマイナス1.915等星とシリウスよりも明るく見えます。

ここまで書くとこの星の明るさは極端に暗いように見えますが実際にはこれ程度の恒星の割合は非常に多く、太陽の明るさは全恒星の中でも明るいほうに分類されるといっても過言ではありません。

 

 

 

2. へびつかい座70番星

今度は若干離れた所にある恒星について書いていきたいと思います。

その恒星とはへびつかい座70番星という恒星であり、この恒星は太陽系から16.6光年とアルタイルとほぼ同等の距離に位置しております。

そして、この恒星はバーナード星とは違い、そこそこ明るいので地球から観測することが可能であり、ケンタウルス座α星と同じく連星でもあります。

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この星の位置はバーナード星と比較的近くであり、地球から見た明るさは大体4等星であり、主星は4.21等、伴星は6.01等と両恒星とも肉眼で一応見れるほどの明るさはあります。

ちなみに絶対等級は主星は5.67等、伴星は7.47等と太陽に比べると小さく、主星はくじら座τ星やケンタウルス座α星Bとほぼ同等と言えます。

 

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へびつかい座70番星の主星は太陽の明るさの46%ほどであり、直径は124万キロほどで太陽の直径を若干下回っております。

また、表面温度もスペクトル型K0Vより太陽よりも低く、この恒星はケンタウルス座α星Bと極めてよく似ております。

そして、この恒星はケンタウルス座α星、カシオペア座η星と同様に太陽系に近い連星系であり、これらの恒星と同じように望遠鏡を用いれば容易に連星であることが分かります。

ただケンタウルス座α星やカシオペアη星の主星と比較するとやや小ぶりの恒星でありますが...

 

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こちらはへびつかい座70番星の伴星であり、光度は太陽の9%ほどとかなり暗い恒星ではあるがこの恒星単独でも肉眼で観測することは一応可能ではあります。

また、直径も95万キロほどとギガメートルを下回っており、太陽と比較してもかなり小さい恒星であります。

そして、スペクトル型はK5Vであるため、表面温度は4,000℃を若干上回る程度であり、太陽と比較しても低いため、若干橙色がかかって見えます。

 

ちなみにこの恒星系は意外にも若く、誕生してから8億年ほどしか経っていないために太陽が赤色巨星と化した後に白色矮星となり一生を終えた後もしばらくの間輝き続け、今から200億年後ぐらいになると主星が赤色巨星、そして白色矮星となり一生を終えた後に、更に時間が経つと伴星が赤色巨星、そして白色矮星となり、恒星系の一生が終えると考えられております。

 

余談ではあるがこの星から太陽を見るとバーナード星から見た太陽とほぼ同じ方向に見えますが太陽系とは距離が若干遠いため、太陽は3.37等星程度にしか見えません。

そして、この恒星とアルタイルは距離が非常に近いのでアルタイルが非常に明るく、マイナス0.89等星として観測できるが距離がほぼ倍離れているベガのほうが若干ではあるが明るく見えます(マイナス1.02等)。

この理由は単純にベガの絶対等級がアルタイルの4倍以上あるからであります。

 

 

 

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