DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

哺乳類の胃と腸 偶蹄目は胃が多くそして腸も長い

今回は哺乳類の胃と腸について書いていきたいと思います。

腸の長さは非常に長く、数メートルから中には数十メートルに達する動物もおり、

また、胃のほうもとある動物は非常に面白い構造となっております。

 

1. 胃

初めに胃のほうから書いていきたいと思います。

胃は大半の動物では1つしか無いがある種の動物では複数あります。

その動物とは牛であり、他にもカバ, 羊, ラクダ, 鹿, キリンなどが胃が複数あり、カバやラクダは3つ、そして他の動物は胃が4つあります。

これらの動物はいずれも偶蹄目に属しており、馬などの奇蹄目は胃が1つしかありません。

ここで勘違いされがちなのは胃が4つあるからと言って胃が腎臓のように分かれて存在しているわけではなく、1つの胃が4つの部屋に分かれているといったほうが正しいです。

そして、胃にはそれぞれ役割があり、偶蹄目の代表生物である牛を例に挙げて書いていきたいと思います。

 

牛は偶蹄目の代表的な生物であり、偶蹄目特有の反芻を行います。

反芻とは一度胃に入れた食物を消化し、口にいったん戻してからまた胃に入れる行為であり、牛以外にも羊, ラクダ, 鹿, キリンなどが行います。

しかし、偶蹄目の中にも反芻を行わない種もおり、カバや豚などがこれに当てはまります。

 

ここまで反芻の話をしましたがこの反芻こそが複数の胃を持つからこそ起こす行為であります。

では、ここから牛の消化について書いていきます。

牛は草を食べるとまず一番広い第一胃に草が入ります。この第一胃は非常に広く、容量で言うと100リットルもあり、更にこの中には草を分解するバクテリアが数多くおり、分解後には第二胃に行き、更に分解されますが実はこのままでは消化には十分な状態とは言えません。

そこで行われるのが反芻であり、反芻をすることにより、食物が再び口に戻され、ここで草をかみ砕きます。

そして、より細かくなった草は第三胃に運ばれ、更に砕かれて第四胃に運ばれることによりここでようやく消化されます。

以上のことをまとめると

口→第一胃→第二胃→口→第三胃→第四位→腸

となっているがここまで見るとこの方法は非常にめんどくさいように見え、あまり良さそうには見えません。

では、何故このようなことになるかと言うと草は非常に栄養を吸収しずらく、ここまでしないと消化、吸収することが出来ないからです。

なので肉食動物が草を食べても栄養を吸収することはできず、実際に肉のほうが栄養を吸収しやすいです。

実際に草を食べるタイプ、つまり反芻する草食動物は肉食動物から進化しており、草を食べることに特化しています。

なので一応ウシは肉から栄養を取ることはできるものの草を食べることに特化しているため逆に肉からは栄養を取りづらくなっております。

逆に言えば反芻動物以外の動物は草を食べても栄養を取ることは不可能とも言え、人間が道端に生えている草を食べたとしても消化吸収はできないと思われます。

しかし、馬は反芻をすることは無いが草だけでも栄養を補えるので決して反芻動物以外の動物が草のみで生活できないとも言い切れませんが...

 

ちなみに反芻しないタイプの偶蹄目もおり、カバがその代表的な生物として挙げられますがカバは頻繁に肉を食べており、個人的には反芻しないから肉からも栄養を取りやすいのではないかと思っております。

※かつての記事ではカバは肉食に進化していると書きましたがこの意見もまだ可能性があると考えております。カバは反芻しないために肉食に戻っているという可能性もあり、逆に牛が肉食になる可能性は絶対に無いと思っております。

 

草食動物は他にもおりますが反芻する特性を持つ草食動物は偶蹄目だけであるため偶蹄目以外の動物は胃の数は1つしかありません。

ちなみに偶蹄目ではあるが肉食動物であるクジラ類も胃が4つあり、一概に胃が4つある動物=草食とは言えませんがクジラ類は反芻をすることはありません。

 

 

 

2. 腸の長さ

胃の次は腸について書いていきたいと思います。

腸は消化された食物を吸収する役割があり、基本的には非常に長いですが動物によって長さは大きく異なります。

一般的に腸の長さは草食動物のほうが肉食動物よりも長い傾向があり、何故草食動物のほうが長いかと言うと先ほども書いたように草は栄養を非常に吸収しずらく、栄養を吸収するには4つの胃を用いたとしてもまだ困難であり、腸を長くすることでやっと吸収できるからであると考えられております。

 

よって、草食動物の中でも反芻するタイプの動物の腸は特に長いとも言え、特にウシ科の動物(牛, 羊など)の腸の長さは体長の20倍以上の長さの腸を持っております。

しかし、馬の腸の長さはあまり長くなく、肉食動物であるネコ目の動物の腸の長さと比較すると長いですが体長の10倍強程度の腸の長さしかありません。

これはマッコウクジラの腸の長さの体調比よりも短く、マッコウクジラの腸の長さは体長の20倍ほどもあります。

マッコウクジラは肉食動物ではあるが偶蹄目でもあるのでおそらくではあるが偶蹄目自体が腸が長い傾向にあるのではないかと考えられます。

 

ちなみに肉食動物であるネコ目の腸の長さは短く、大体体長の4倍ほどしか無く、ネコ目ではあるが草食のパンダの腸の長さも他のネコ目の動物の腸の長さと大差はありません。

なのでパンダは笹からは大した栄養を吸収できず、多く食べることによって栄養を十分量吸収しております。

しかし、それでも栄養が足りないことがあるのでパンダは時折肉食をします。

 

ちなみに人の腸の長さは西洋人と東洋人では大きく異なるみたいであるため体長(身長)の何倍であるかは正確には書けません。

 

参考文献 (腸の長さ)

京都市青少年科学センター | Kyoto Municipal Science Center For Youth

http://www.edu.city.kyoto.jp/science/online/story/24/index.html