DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

オリオン座と三ツ星 実は地球からの距離はかなり違うがどの星も遠い

今日はオリオン座と三ツ星について書いていきたいと思います。

オリオン座は非常に有名な星座であり、更に真ん中に位置する三ツ星も相当有名です。

 

1. オリオン座とは

オリオン座は冬に良く見える星座であり、明るい7つの星によって構成されています。

そして、オリオン座には0等星が2つあり、0等星がある星座も数少ないですが2つある星座はオリオン座しかありません。

ちなみに0等星はオリオン座以外にケンタウルス座、うしかい座、こと座、ぎょしゃ座、こいぬ座、エリダヌス座に存在し、

0等星よりも明るいマイナス1等星はおおいぬ座、りゅうこつ座のみに存在します。

 

それに加えてオリオン座は天の赤道を挟んでおり、このため非常に多くの地域から全貌を観測することが出来、全貌を観測できない地域は緯度が80度以上の地域に限られます。

 

以上のことよりオリオン座は明るい星が多い上に配置も極めて良い上天の赤道を挟んでいるため非常に見つけやすいため、全星座の中でも一番だといっても過言ではありません。

 

また、オリオン座は地球上の殆どの地域で全貌を観測可能と書きましたが一部分なら全世界で観測することができ、南半球で観測するとオリオン座は反転して観測されます。

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この理由はオリオン座は天の赤道上に位置しており、

北半球から観測するとオリオン座が南方向に見え、ベテルギウス(オレンジ色)が上、リゲル(水色)が下に見えるが

南半球からだと北半球とは反対に北方向に見えることとなり、リゲルが上側になり、ベテルギウスが下側になります。

ちなみに赤道上から見ると天頂にオリオン座が見え、北にベテルギウス、南にリゲルが見える状態となります。

 

このようにオリオン座はどの地域からも見ることが出来るが見え方は緯度によって異なり、北緯が低くなればなるほど見える位置が天頂に近くなり、赤道にに達すると定位長に輝き、南半球に入るとだんだんと北方向に沈んでいくように見えます。

また、オリオン座が太陽の方向と逆の位置に見える、つまり観測が可能となる状態になる時は1月ぐらいとなるため、北半球では冬ですが南半球では夏となっております。

つまり、オーストラリアではオリオン座は夏の星座であり、更に北に日本とは逆の方向に観測されることとなります。

そして、オリオン座だけではなく、日本では南に見える星座も南半球では北方向に反転して見えます。

 

ちなみにオリオン座は0等星が2つ、2等星が5つあり、それぞれの名称は

α ベテルギウス(Betelgeuse)

β リゲル(Rigel)

γ ベラトリックス(Bellatrix)

δ ミンタカ(Mintaka)

ε アルニラム(Alnilam)

ζ アルニタク(Alnitak)

κ サイフ(Saiph)

と言います。

 

 

 

2. 三ツ星

オリオン座と言えば三ツ星、三ツ星と言えばオリオン座と言うようにオリオン座には3つの2等星が並んだ配置があります。

そして、三ツ星に当たる星はミンタカ、アルニラム、アルニタクの3つであり、どの星も非常に表面温度が高く青色をしています。

その温度は一番低いアルニラムですら26,000℃程もあり、アルニタクとミンタカに至っては30,000℃程もあり、全恒星の中でもトップクラスに高温の星であります。

 

地球からの明るさは

ミンタカ(2.23)

アルニラム(1.70)

アルニタク(1.76)

であり、アルニラムとアルニタクの明るさは似通っており、北極星よりも明るいもののミンタカのみ若干明るさが足りません。

 

そして、地球からの距離はと言うと

ミンタカ 689光年

アルニラム 1977光年

アルニタク 736光年

とアルニラムだけが飛びぬけて遠く、この距離は2等星以上の星の中でも

アルドラ(η CMa)に次いで遠いぐらいです。

 

しかし、アルニラムは三ツ星の中で最も明るく、それにもかかわらず遠い理由は星自体が異常に明るく、その絶対等級は可視光だけでもマイナス7.22等、

即ち太陽の66,000倍にも及びます。

この明るさは5,000光年以内の星の中でもトップであり、アルニラム自体とんでもない星であることが分かりますがこの星から放たれる電磁波の中で可視光はかなり小さい割合となっています。

何故かと言うとアルニラムは非常に高温であるので紫外線領域が強く、目に見えない光を多くはなっているからです。

つまり、アルニラムの66,000倍の可視光はほんの一部であり、総合的なエネルギー量は太陽の何十万倍にも及び、総合的な絶対等級はマイナス9等を軽く超えているともいわれております。

この明るさはLBVなどの極超光度天体を除くとトップと言っても過言ではなく、目に見える恒星の中ではきりん座α、しし座ρと並び、トップの恒星であるといえます。

当然アルニラムの質量は非常に大きく、太陽の30倍以上はあると言われているため将来的に超新星爆発を起こし、ブラックホールになる可能性がある数少ない天体であります。

そして、アルニラムの年齢は400万歳と推測されており、この年齢はリゲルの半分ほどですがこれほどエネルギー量が多いと寿命は極めて短くリゲルよりも先に尽きると考えられています。

 

そして、アルニラム以外の星、つまりアルニタクとミンタカは可視光は大したことは無いが(それでも太陽の数千倍から一万数千倍はあるが)こちらはアルニラム以上の高温であるため紫外線の割合はアルニラム以上であり、総合的なエネルギー量は太陽の数万倍から十数万倍と言われております。

 

ちなみにどの星がどれかと言うと

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このようになっており、ミンタカはリゲルに寄っており、アルニタクはベテルギウスに寄っていると覚えておけばよいでしょう。

 

ちなみに地球からの距離はベラトリックスが一番近く(255光年)、次いでベテルギウス(497光年)、サイフ(651光年)、ミンタカ(689光年)、アルニタク(736光年)、リゲル(863光年)、アルニラム(1977光年)となっており、アルニラムだけが群抜きで遠いことが分かります。

 

 

 

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