DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

実はいろいろ複雑な性別 半々存在しているように見えるが

今日は性別について書いていきたいと思います。

性別と言うと雄(♂)、雌(♀)の2種類があると思われがちですが中には性別が無い、または雌雄同体の生物も存在します。

 

1. 無性別

無生物の生物は全生物中でもかなり多く、それらの生物は分裂によって増えています。

例えば全生物中最も簡単な構造である細菌は分裂によって増殖し、原生生物であるアメーバも同じく分裂によって増殖します。

これらの生物には性別と言う概念は無く、強いて言うならば「無生物」という性別が1種類存在しているということになります。

 

そして、無性別の生物は条件さえそろえば分裂をすることができる上に相当短期間で子孫を増やすことができるため一見便利そうに見えます。

しかし、無性別の生物は分裂した後の個体も分裂する前の個体と全く同じであり、いわばクローンであるのです。

つまり、分裂する前の個体がある弱点を持っていると分裂した後の個体も同じ弱点を持っているのであり、その弱点を突かれるとたとえたくさん同じ個体がいたとしても全滅します。

要するに無生物の弱点は多様性の無さであり、有性生物に進化した理由は多様性をつけ、様々なタイプの個体が生まれることにより、同じ弱点を有さないようにするためであります。

 

 

 

2. 雌雄同体(☿)

先ほどは無生物について書きましたが性別を有する生物の中にも性別が一種類だけの生物が存在します。

このように書くと性が一種類なのに性別があるように見え、一見矛盾しているように見えますがその理由は同じ個体に雄、雌が同時に存在しているからです。

その状態のことを雌雄同体と言い、雌雄同体の生物は一匹だけでは繁殖できないが他の個体に会うと片方が雄、片方が雌として交尾します。

そして、これらの生物にはカタツムリなどがいます。

 

このような繁殖法を取ると、性別を有した上でどの個体とも交尾が可能と言う利点があるため、「多様性を持ち、その上でどの個体とも交尾が可能」な生物と言えます。

しかし、一見完璧のように見えますが雌雄同体ということはどの個体も卵を産まなければならなくなるため、多くの栄養を蓄えなければならないというリスクがあります。

 

ちなみに上記で書いた「」の記号は水星を表す記号であり、雌雄同体の記号としてかつて♂♀と共に使われていました。

しかし、☿はその後廃れていき、最終的には使われなくなったために♂♀のみ使われるようになりました。

そして、☿は惑星の記号であるので♂♀も当然惑星記号であり、

♂は火星、♀は金星の記号であります。

これらの惑星記号を性別記号として使った人物は植物学者であるカール・フォン・リンネであり、雌しべに♀、雄しべに♂を使い、現在にまで至ります。

 

 

 

3. 性転換

これからは性別は雄と雌に分かれた生物について書いていきたいと思います。

性別が個体によって決まっている生物の中には性別が変わってしまう生物もおり、

雌から雄、または雄から雌に性別が転換します。

先ほど書いた生物はいずれも非脊椎動物であり脊椎動物は含まれていませんでしたが性転換を行う生物には脊椎動物である魚類も含まれています。

勿論、無脊椎動物の中にも性転換をする生物がおり、ホタテなどが例としてはいます。

 

ホタテは生まれた時は全て雄でありますが生後1年から2年程で全個体のおよそ半数が雌に性転換をします。

勿論逆の場合も存在し、マダイなどが雌から雄へ性転換をします。

 

 

このような方法は一見紛らわしく見えますが結構便利な方法でもあります。

まず、雌から雄の場合について書いていきたいと思います。

例えば全て雌の生物がおり、その中でも卵を産みづらい個体がいたとし、

その個体は雌として生きていてもあまり繁殖が上手くいきません。

そこで雄に変換する繁殖に有利になるのでこの方法を取るのです。

 

逆に雄から雌に変換する場合、当然初めは全個体が雄であります。

しかし、雄の中で弱い個体がいたとするとこの個体は雄としているとかなり不利な状態であり、繁殖には向きません。

そこで雌に変換することにより、周りの雄たちに守ってもらうことで繁殖に有利になるということです。

 

 

 

4. 温度によって変わる生物

ここで紹介する生物は雌雄異体でない上で性転換もしない生物であり、生まれた時点で性別が決まっている生物であります。

これらの生物には一部の爬虫類が当てはまっており、ワニやカメなどがいます。

 

ワニやカメは孵化する温度で性別が決まり、温度が高いと雌、温度が低いと雄ばかりが生まれてしまい、しかもその温度の範囲はかなり狭いです。

つまり、雄と雌が半々で生まれる温度の範囲は非常に狭く、非常に限られた温度がその生物に取っての適温なのであります。

 

ここで考えておきたいのが地球温暖化であります。

地球温暖化で水温が1℃上がるとかの話がありますがこのわずかな水温上昇がこれらの生物に取っては脅威となり、地球温暖化によってワニやカメが雌だけになってしまうのです。

これらの生物は性転換をすることは決してないため一生雌であり続けなければならず、このようになると有性生物にとっては致命的になります。

 

そして、これらの生物は非常に限られた温度で安定するため繁殖させることもかなり難しいです。

 

 

 

一見半々に存在しているように見える性別もかなり複雑な事情があるのです。

一応、性別に関しての過去記事を載せておきたいと思います。

www.rigelultragiant.com