DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

ナメクジに塩をかけると溶けるのは嘘 そして、塩以外をかけると...

今日はナメクジに塩をかけると溶けるという噂があるがそのことについて書いていくと同時にナメクジについても書いていきたいと思います。

 

1. ナメクジと塩

ナメクジに塩をかけると溶けるという話があります。

確かに筆者も小学生の時の掃除の時間中に排水管にナメクジが張り付いているところを発見し、クラスメイトに塩を持ってくるように依頼した後実際に塩を振りかけたらナメクジの大きさが縮みました。

この時、ナメクジが小さくなるという噂が本当であることを確証したと同時にナメクジが張り付いている感触がトラウマになりました。

 

このように書くと、ナメクジに塩をかけると溶けるという話は本当のように見えますが実はあれは溶けているわけではないのです。

 

 

では、何が起こっているのかということを書いていきたいと思います。

ここで重要となっていくのが

  • 浸透圧
  • ナメクジの大半は水分である

ということであります。

 

初めに浸透圧について書いていきたいと思います。

濃度の違う水溶液を混ぜると濃度が均一になるように混ざりますがここで半透膜と言う膜で濃度の違う溶液を仕切りたいと思います。

半透膜は水分子は通すものの水に溶けている物質(イオン、分子)を通すことができませんが溶液には濃度を均一にしようとする性質があります。

分子は通れないが水は通れる。この条件で濃度の異なる2溶液が同じ濃度になるにはどのように動けばいいのでしょうか?

その答えは簡単で、濃度の濃い溶液の側に濃度の薄い溶液の水が移動すれば同じ濃度になることが可能となります。

この水が半透膜を超えて半透膜で仕切られた濃度の違う溶液の濃度が同じようになる現象を浸透圧と言い、ナメクジにはその現象が起こっています。

 

ナメクジの体はまさにこの半透膜に当たるものに覆われており、ナメクジに塩をかけるとナメクジの外側の濃度が大きくなるためナメクジの体内の水が外側に出ていく浸透現象が起こります。

その結果、ナメクジの体内の水分が外に出て行ってしまい、ナメクジの体は水分が大半を占めているので結果として水不足になる、要するに小さくなっているように見えます。

 

つまり、ナメクジに塩をかけると確かに小さくなりますがあれは水が外に出ているだけであり、ナメクジが溶けているのではありません。

要するにナメクジに塩をかけると干からびるのです。

そして、意外にもナメクジに塩をかけた後もナメクジは生きており、そこから再生させることも可能であります。

その方法は単純にナメクジに水をかければよいだけで、ナメクジに水をかけるとナメクジの外側の濃度が水によって薄まる、つまりナメクジの内側の濃度が相対的に濃くなるためナメクジの体に半透膜を超えて水が入り込むこととなります。

つまり、ナメクジは元の状態に戻るので再び動き回ることも可能となります。

 

 

 

2. 塩以外の時、そしてカタツムリの場合は

ここまではナメクジに塩をかけるとどうなるかについて書きましたが塩以外のものをかけるとどうなるかを書いていきたいと思います。

塩以外の物質と言うと真っ先に砂糖が思い浮かびますが砂糖をかけるとどうなるのでしょうか?

その答えは砂糖をかけても縮まるが正解です。

 

何故かと言いますと重要なのはあくまでも水溶液の濃度であり、溶けている物質は影響しないからです。

では、同じ質量の塩と砂糖をかけるとどちらがより大きい効果があるのでしょうか?

その答えはのほうが効果が高く、砂糖は塩の6倍近くの質量がないと同じ効果が表れません。

 

その理由はここでの濃度は分子(またはイオン)のであり、塩(塩化ナトリウム)の分子(正確にはイオン物質なので違いますが)の質量と砂糖分子の質量は砂糖分子のほうが6倍近く重く、そのため同じ質量だと砂糖分子のほうが数が少なくなるからです。

つまり、同じ量だと分子の質量が小さいほど濃度が濃いと考えられます。

 

よって、砂糖をかけたら確かにナメクジは縮まるが塩のほうが溶けやすいと言えます。

まあ、水に溶ける物質ならナメクジを縮めさせることは可能でありますが...

 

 

ここで、ナメクジに塩をかけると水が抜ける話をしましたがカタツムリの場合はどうなるのでしょうか?

その答えはナメクジと同じで塩をかけると縮みます。

ナメクジとカタツムリは若干は異なりますが近縁な生物であり、カタツムリも半透膜に覆われているために塩をかけると浸透圧の関係で水が外に出て行ってしまい、結果として縮まります。

まあ、カタツムリも水をかけると復活しますが...

 

 

また、余談ではあるがナメクジは葉っぱを食い荒らす害虫として扱われますがナメクジを退治する方法で塩をかける方法は適していません。

何故かというとナメクジに塩をかけても致命傷にはならない上に雨が降っていたら水が入り込み、結局は元に戻ってしまうからです。

更に塩化ナトリウムは腐食の原因ともなるので環境にはあまり良くありません。

ナメクジの弱点は熱湯であるのでこの方法がナメクジ退治に一番適しているといえます。