DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

深海魚とは? 深海にすむ興味深い魚たち

今回は深海魚について書いていきたいと思います。

深海魚と言うと外見が浅い所に生息している魚とは違いかなりグロテスクであり、正直恐怖心を覚える人も多いと思いますが筆者は深海魚が結構好きであります。

そして、深海魚は非常に面白い生物なので紹介していきたいと思います。

 

1. 深海魚と圧力

深海魚は水深200m以上の海に生息している魚のことであり、地上の魚と比較してもかなり特異な外見をしています。

そして、水深200mと言うと光が届かず、一般的に水深50m以上となると植物の光合成が行えなくなるため、深海魚の餌はプランクトンの死骸や他の深海魚となります。

当然、深海は光が届かない以外にも圧力が異常に高い環境であり、水深200mともなると地上の十数倍(数メガパスカル)もの圧力がかかります。

そのような環境で生息しているため、深海魚の外見は地上の生物とは大きく異なり、地上の生物である人間から見れば普段は見られない、要するにグロテスクな外見に見えるのです。

 

このように見ると深海は特殊であり、かなり限られた環境であるように見えますが

海は意外なほど深く、全水量中90%以上の海水は水深200m以上に存在し、むしろ浅い海のほうが特異と言っても過言ではありません。

このように見てみると深海魚は普通の生物であり、普通の魚こそが特異に見えるようにも感じます。

 

そして、深海魚の一番興味深いところは最低でも十数気圧(数メガパスカル)、最高で800気圧(80メガパスカル)程度の超圧力(と言えば微妙だが...)に耐えられるという点です。

では、何故深海魚はこのような超圧力に耐えられるのでしょうか?

 

その答えを解説するために圧力についての話をしていきたいと思います。

ここで、空気が入ったペットボトルにがあるとします。

そのペットボトルを水の中に沈めていくとだんだんと潰れていき、やがて完全にぺちゃんことなります。

この理由は空気と水の密度が大きく異なるからであり、

中の空気は外の方向に出ようと外側に圧力をかけているが外にある水は反対に内側に圧力を加えており、深く沈めれば沈めるほど水の圧力、つまり内向きの圧力が強くなっていくのでペットボトルはつぶれていってしまうのです。

 

そして、このペットボトルに栓をしなかった場合について考えていきたいと思います。

ペットボトルに栓をしなかった場合は水の中に沈めても内部の圧力と外部の圧力が変わらなくなるのでペットボトルに圧力が加わることは無くなるので(内側→外側、外側→内側の圧力が等しい)ペットボトルがつぶれることはありません。

 

しかし、この場合は内部が外部とつながっているので潜水艦をこのような状態にすると内部に浸水してしまうので潜水艦を設計する際には内部と外部の圧力が異なることが前提となっております。

そして、生物もこの条件に例外ではなく、生物の体は外部とは圧力が異なり、地上の生物の内圧は1気圧と等しいので深海に沈めると間違いなく潰されます。

実はその点にヒントがあり、深海魚の体内の圧力は深海の圧力と等しく、

深海魚の内圧(外に出ていこうとする圧力)と深海の外圧(押しつぶす圧力)が等しいと言う訳であります。

その圧力の要因となっているのは深海魚の体内にある脂であり、脂は液体であるので気体と比較しても圧力に対する耐性が高いので深海魚は深海の高圧に耐えられる構造となっているのです。

 

 

 

2. 深海魚の弱点と対策

深海魚は高圧に強いと書きましたが正確には異なり、その圧力が普通であると考えたほうがよろしいでしょう。

何故なら深海魚の内圧は深海の圧力だけに釣り合っているのであり、どの圧力にも耐えられるわけではないからです。

つまり、深海魚を海上に持って行ってしまうと内圧だけが凄まじくなり、外圧が内圧の数十~数百分の一になるので内圧が過激になる、即ち内部にあるものが一気に飛び出してしまうこととなります。

こうなると生きていくことはできず、深海魚は決して圧力に強い生物ではないということになります。

 

現実に深海魚を釣り上げると内臓や眼球が破裂してしまい、外見が悪くなってしまうので無いとは思いますが深海魚を個人で釣り上げるようなことは決してしないようにし、もしするのであればゆっくりと釣り上げたほうが形状は良くなります。

 

 

しかし、水族館などでは普通の魚と一緒に展示されていることもあり、あの水槽の圧力は決して高くはありません。

では、何故一緒に泳いでいられるのでしょうか?

 

その理由は深海魚を外の圧力に徐々に慣らしているからであり、深海魚が破裂する理由は一気に釣り上げるからであり、単位時間当たりの圧力変化が大きいからであります。

そこで深海魚を釣り上げるときに徐々に深海魚は膨らんできますがその時に発生した気体を抜いていくことで圧力が低い状態にも耐えられるようにし、最終的には比較的小さい圧力にも耐えられるようになります。

このことより深海魚は案外低圧にも耐えられる体をしていることが分かるのでやはりすごい生物ではないかと思います。

 

まあ、あまりにも深いところに生息している深海魚はさすがにこのようにすることは不可能なので比較的浅い所に生息している深海魚に限りますが...

 

 

このように深海魚は面白い性質を持っており、深い所にいる生物ほど謎が多いので深海魚は宇宙人以上に面白い、または宇宙人をイメージする時に役立つかもしれません。

 

そして、環境が違いすぎる場合は一気にではなく徐々に慣らしていくほうがどのような場合でも確実に良いです。