DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

金星と水星の見え方 内惑星だからいつも太陽の側にある

前回は木星と土星の見え方について書きましたが今回は水星と金星の見え方について書いていきたいと思います。

これとは少しずれますが下の記事は水星と金星の性質についての記事であるので参照にしてください。

www.rigelultragiant.com

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1. 内惑星の見え方

1.1 内惑星が見える時間

内惑星とは地球よりも太陽に近い位置を公転する惑星のことであり、水星と金星がこれに属しています。

そして、内惑星は地球よりも内側にあるため、夜に見えることは決してなく、太陽が出ている時のみに見ることができます。

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このように夜というのは太陽が全く見えない方向のことであり、内惑星の場合だと地球よりも太陽寄りの所に常に存在しているので夜に内惑星が見えることは絶対にありえません。

また、太陽に近すぎると太陽の明るさによって惑星の輝き(と言うよりも太陽によって反射しているだけですが)がかき消されるために太陽が出ているかつ太陽と位置が最も離れている明け方か夕方に最も見えやすくなります。

それ故に金星が明けの明星や宵の明星と呼ばれているのです。

 

勿論水星も明け方か夕方にしか見えないが太陽との距離が近い、大きさが小さいなどの理由があるため金星よりかは観測がしづらいです。

 

 

1.2 内惑星の見える大きさと形

ここまでは内惑星の見える時間帯について書きましたが今度は内惑星の見える大きさと形について書いていきたいと思います。

内惑星は太陽の内側に位置しており、

そして、月みたいに地球の周りではなく太陽の周りを公転しているため、当然ではあるが地球との距離も大きく変わります。

 

ここでは分かりやすいように金星を例に挙げていきたいと思います。

金星は最接近時の距離が非常に近く、地球外天体の中では月に次いで二番目に近いです。

金星と太陽の距離は108,208,930 kmであり、地球と太陽との距離である149,600,000 kmと比較しても70%強程度しか離れていません。

そして、金星と地球が最も接近する時、つまり並びが太陽-金星-地球が一直線上になる時、地球との距離が41,391,070 kmとなります(正確には地球と太陽間は距離が若干変わるため、これよりも近くなる場合もありますが)。

また、最も離れるときは金星-太陽-地球の順になり、距離は257,808,930 kmと最接近時と比較しても6倍以上の差があります。

しかし、この時金星は太陽と重なるため、いずれの場合でも見ることはできません。

 

そして、金星(水星)は月と同じように満ち欠けをし、その理由は太陽の光が角度によって金星にどれほど当たるかが変わるからです。

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金星に最も近い時は見た目の大きさは最も大きいが

  • 地球から見える金星の面に太陽光が全く当たっていない
  • 地平線すれすれ
  • そもそも太陽と重なっているため見ることができない

の理由で地球から観測することはできません

余談だがこの時、金星(水星)の太陽面通過を観測することができますが望遠鏡で太陽を観測するのは非常に危険ですので特殊な機器が無い場合には控えるようにしましょう。

 

また、最も遠ざかる時は全面が太陽に当たるがやはり太陽と重なっているので地球から見ることは不可能となります。

 

そして、金星は地球に近ければ近いほど見える面が狭くなり、

遠ければ地球から見える面が広く見えるのです

しかし、金星との距離が遠くなると当然ではあるが大きさも小さく見えるため

  • 金星が大きい時は金星が大きく欠けている
  • 金星が小さい時は金星は円に近い

と覚えておけば金星がどの辺の距離にいるかが分かります。

 

これは水星も同じです。

 

 

 

2. 内惑星の明るさ

ここまでは内惑星の見え方について書きましたが次は内惑星の明るさについて書いていきたいと思います。

地球から見て最も明るい天体は言うまでも無く太陽であり、次が月であるがその次は金星であります。

金星は最大等級がマイナス4.7等にも及び、全天で最も明るい太陽以外の恒星シリウスよりも10倍以上も明るいです。

しかし、最大光度があるということはこれよりも暗く見える日も当然ではあるが存在し、その理由は先ほど書いた満ち欠けと距離に起因しています。

当然距離が近いほうが明るく見えますが距離が近い時は見える面積が小さいので近ければよいかと言うとそういう訳ではありません。

 

つまり、絶妙な距離にある時に明るさが極大となるのでその距離が金星の最大光度となるがその時の金星の形は三日月よりかは太いが半月よりかは細い、いわば五日月のような形になっています。

そして、その形の時よりも近づく、要するに細くなると光度が急激に落ち、

その時ではないですが最も暗くなる時はマイナス3.9等ほどとなります。

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しかし、マイナス3.9等程度では最輝時の半分程度の明るさであるのでとても暗いようには見えません。

 

 

 

ちなみに水星は最輝時にはマイナス2等級を超えることがありますが太陽に近い上に暗い時はまず見ることができないので観測するならば金星のほうが断然良いです。

金星の場合だと小さい望遠鏡でも満ち欠けが観測できますし...