DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

緯度と経度による星座の見え方 実は経度のほうは大した影響がない

今回の内容は前回書いたこの内容と若干、と言うよりも結構かぶりますが他の国での星の見え方の違いについて書いていきたいと思います。

www.rigelultragiant.com

 

1. 南の星のほうが1等星が多い

日本からだと南十字星が見えないですが南半球では見えます。

前回の記事では恒星には赤緯と言う物があり、この数値が90度に近ければ近いほど天の北極(赤緯90度)に近く、マイナス90度に近ければ近いほど天の南極(90度)に近いことを書きました。

そして、今回は南の星と北の星ではどちらのほうが明るい星が多いかを書いていきたいと思います。

 

地球から見える1等星以上の恒星は合計21個ありますが、この中で一番北に位置している、つまり赤緯が大きい恒星はカペラ(Capella, ぎょしゃ座α)であり、赤緯46度程度であります。

しかし、カペラの赤緯の絶対値よりも小さいカ所に位置している南の星(つまり、赤緯マイナス46度未満の星)は21星中何と6つも含まれています。

細かく分けるとマイナス1等星が1つ、0等星が2つ、1等星が3つであり、その内2つの星がカペラよりも明るい恒星です(カペラは0等星)。

 

そして、それらの恒星の内、東京都から見えるものはわずか1つであり、その星はこの中で最も明るい星であります。

前にも何回も書きましたがその星とはカノープス(Canopus, 竜骨座α)であり、シリウス意外に唯一存在するマイナス1等星です。

つまり、ベガよりも明るく見え、実際にベガの2倍の明るさで見える星です。

しかし、この星の知名度はあまり高くなく、その理由は何といっても日本からはギリギリにしか見えず、とても明るい星とは認識できないからです。

 

言うまでもありませんがカノープスは南半球に行くと非常に明るい星であり、北半球に住む人にとっては信じられないような光景に見えるほどです。

筆者は海外に行ったことは無いので見たことはありませんが個人的には南半球に行ったときにはぜひ見てほしい星であると思います。

一応九州や沖縄では見ることはできるもののあまり高く昇らないので本来の明るさよりかは少し暗く見えてしまいますが...(沖縄では0等星程度には見えそう...)

ちなみにメルボルンでは一年中沈まないそうです。

 

 

他にも南半球には1等星以上の星が4つも集まって見える所もあり、これらの星は東京都からは全く見ることができません。

それらの星とはケンタウルス座リギル、ハダルと南十字座α、βのことです。

これらの中で一番明るい星はリギルであり、カノープスの次ぐマイナス0.27等で観測することが可能です。

そして、ハダル(0.61)、南十字座α(0.77)、β(1.25)の順に明るく、ハダルに至っては1等星の中で一番明るい星であります。

 

ちなみにどのように見えるかと言うと小さな南十字星の横(方向は冬側→春側)に南十字星よりも明るい2つの黄色い星(リギル)と青い星(ハダル)が見事なまでに並んで見えています。

つまり、北半球では決してみることのできない4つの明るい星の集まりが南半球では見ることができるのです。

個人的にはカノープスと同じぐらいおすすめです。

 

そして、前回書いた記事にはリギル、ハダルと南十字星の関係が書いてありますので一応参照にしていただければ嬉しいです。

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これらの星が南半球の星でお勧めできる恒星です。

 

以上のことから南半球のほうが明るく見える星が多く、北半球よりも南半球のほうが星空はお勧めできます。

まあ、北半球には北極星があるので北半球にも北半球なりの良さがありますが...

 

 

 

2. 経度が違うとどうなるのか

 先ほどは緯度の違いによる星の見え方と南半球の星について書きましたが今度は経度のほうに着目したいと思います。

地球は24時間で一周するので1時間当たり15度の角度を自転していることとなります。

当然地球上のどの地点でも太陽の方向を向いていることは無く、そのため時差が存在しております。

時差は1時間当たり15度の角度を地球が自転しているため、15度ずれるたびに1時間の時差が生じ、明石市とグリニッジ天文台では9時間もの時差があるのです。

 

では、この時差が星空にどのような影響を及ぼしているかと言うと単に見える時間が違うだけであり、グリニッジ天文台と同じ経度明石市と同じ緯度のカ所では明石市の9時間後にぼぼ同じ星座が見えるだけであるのです。

ここで「ほぼ」と書きましたが何故ほぼかと言うと地球は自転と同時に公転もしており、6カ月後には太陽と向けている面が真逆になります。

つまり、半日経つとずれが0.5度弱生じることとなるので

時間に換算して2分弱のずれが生じるわけです(15度で1時間より)。

 

まあ、これほどのずれは無いに等しいので結局はほぼ同じ時間帯に同じ星座が見えるわけですが...

 

このように経度のずれは見える星座には特に影響はなく、夜になれば自然と同じ星座が見えてくるわけであるのです。

 

 

 

3. 極点で見える星座

これはもうおまけですが北極点や南極点では星座はどのように見えるのでしょうか?

それは簡単であり、北極点では天の北極を中心に赤緯が正の星が高さを変えずに周るように見え、

南極点では天の南極を中心に赤緯が負の星が高さを変えずに周るように見えるだけです。

ちなみに北極星は天の北極と微妙にずれているので北極星も天の北極を周っているように見えるだけです。

これは地球の地軸の上に立っているがゆえに起こる現象であり、地軸の上では自転速度が0なので単に同じ地点で24時間かけて回転をしているだけであります。

 

余談だが北極点や南極点ではオリオン座が途切れており、北極点ではリゲル、南極点ではベテルギウスが見えません。

 

 

星座の見え方は地球の自転による動きであり、実際に動いているのは地球上に立っている観測者であるが地球が大きすぎるためにあまり実感がわかないだけであります。

もし、地球の自転がゼロの場合は星座は公転があるので動くことは動くのだが1年でようやく一周する上に半年間は太陽にさらされるので半分の星座しか見えなくなります。