DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

変温動物にも利点がある? 一見恒温のほうが良さそうだが...

今回は変温動物についての記事を書きたいと思います。

一見変温動物は不便そうに見えますが実はある点で恒温動物に勝っています。

このことについて順を追って書いていきたいと思います。

 

1. 寒さに弱い変温動物

地球の気候は赤道と極では大きく異なり、極地方には寒さに適応した生物が生息しています。

例えば北極圏にはホッキョクグマ、セイウチ、オオカミ、トナカイ

南極圏にはペンギンなどが生息しています。

これらの動物は全て恒温動物であり、高緯度地方には爬虫類や両生類は生息しておらず、爬虫類は熱帯地方に数多く生息しています。

爬虫類や両生類は変温動物であり、当然ではありますが低温になると体温が下がり、とても生きていくことができないため熱帯地方や温帯地方にしか生息していないのです。

日本にワニが生息していない理由も日本の温度は寒すぎるからであり、もし日本にワニがいたとしても冬になると凍死します。

まあ、ワニなんていてほしくないが...

けれども恒温動物は熱帯にも当然生息しており、恒温動物の適応温度は変温動物とは比較になりません。

 

また、日本では冬になると昆虫がいなくなるがこの理由も昆虫が変温動物だからであり、昆虫は冬になると冬眠するか凍死するかのどちらかになり、活動をすることができなくなります。

ここで冬眠と書きましたが冬眠という手段は変温動物が寒さに耐える手段であり、仮死状態にすることで冬を乗り切る方法であり、この手段を取る動物で有名なのは蛇で、蛇は冬眠することで冬を乗り切ります。

ここで疑問に思うことが1つあると思いますが恒温動物である熊も冬眠をするのではないかということです。

確かに熊も冬眠をするがその目的は寒くなることによる食べ物の不足であります。

なので熊の体温は蛇みたいに少しのことで下がることはありません。

まあ、どちらも仮死状態にするということでは共通していますが...

 

別に熊は寒さに弱いわけではないが食糧が不足すると体温の低下を招く危険性があり、恒温動物にとって体温が下がることは相当危険な状態とも言えます。

恒温動物はちょっとやそっとのことで体温は下がりませんし...

 

このように恒温動物も食糧が不足すると大変なことになりますが変温動物との違いは周りの温度が10℃だからと言って体温も10℃になるわけではなく、寒さに対しては圧倒的に強いです。

 

ここで変温応物は爬虫類、両生類、昆虫類(まあ、昆虫以外の虫も変温ですが)と書きましたが魚類についてはふれていません。

その理由は魚類の中には寒さに適応した種類もおり、寒さに弱いという言葉に当てはまらないからです。

まあ、これらの魚は逆に暑さに弱く、更に熱帯魚は当然ではあるが寒さに弱いです。

要するに変温動物は暑い、寒いの両方に適応することはできないのです。

 

 

 

2. 変温動物の利点

 ここまでの経過を見ると変温動物は温度の高低に適応できず、日本のように四季がある地域では1年中活動することは不可能で、更に寒さに適応した種以外は低緯度側に限られ、かなり不利なように見えますが実は変温動物にも利点があります。

 

恒温動物の体温は30℃代後半程度であるがこれほどの体温を保つためにどうすれば良いのでしょうか?

それは食糧をエネルギーに変換することで保たれるのであり、この時に使われるエネルギーは相当なものになります。

なので恒温動物は絶食には相当弱く、食糧が不足すると餓死する可能性が非常に高くなります。

先ほど書いた熊の冬眠も食料不足が原因であり、恒温動物の熊に取っては死活問題となります。

また、草食動物は草が不足すると高栄養の肉を食べざるをえない状況となり、草食動物が肉食をするということが世界中で報告されており、日本の動物園でも栄養不足と思われしキリンが鳩を食べるという報告がなされ、このキリンに高栄養価の餌を与えたら鳩を食べるという報告が一切なくなったほどです。

まあ、某河の馬(Hippo)は雑食で肉を食べていると思われるが...

 

以上のことより恒温動物は食料不足に極めて弱いが変温動物は体温を上げることができない、即ちそちらのほうにエネルギーを使うことは無いために食料不足にはものすごく強く、爬虫類でも数カ月単位の絶食に耐えられるほどです。

 

ちなみに言うまでもありませんが恒温動物は哺乳類と鳥類にしか見られない性質であり、鳥類は恐竜から、哺乳類は単弓類という生物から進化しており、進化の系統では変温動物→恒温動物ですが進化したからといって完全上位互換になるわけでもなく、進化したことによる欠点も出てきます。

例えば生物ではないが精密機械の機能は単純な機械と比較しても非常に高いが壊れやすく、更に修理も難しいという欠点があり、

電子媒体も意外なほど寿命が短く、石板のほうが圧倒的に寿命が長く、後世に残しやすいという利点があります。

 

要するに完全なものなどこの世にはなく、ある所を向上させると必ずといってもよいほどに欠点も出てくるのです。

 

 

まあ、このように大きな話になってしまいましたが変温動物は体温を保てないために気温の変化に適応することができない代わりに絶食に強いという利点があるということです。