DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

76年間だけ惑星であった天体、冥王星 実は衛星の数が多い...

今日の内容は冥王星についてです。

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Wikipediaより参照 (2015年7月13日にニュー・ホライズンズが撮影)

 

ご存知の通り、冥王星は11年前まで惑星であり、

水星,金星,地球,火星,木星,土星,天王星,海王星,冥王星の9つの惑星があるとされていました。

けれども冥王星はその小ささや似たような大きさの天体が数多く見つかったこともあり、2006年8年についに惑星から外され、準惑星に降格しました。

そのような不遇の準惑星冥王星について順を追って書いていきたいと思います。

 

1. 冥王星の発見

冥王星は地球から見ても15等程度(肉眼で見える明るさの下限が6.5等、その2,500分の1の明るさもない)と極めて暗く、望遠鏡で見てもまず発見できないといってもよいでしょう。

しかし、今から87年前の1930年2月18日24歳クライド・トンボー(Clyde Tombaugh)冥王星が存在する証拠を発見しました。

勿論偶然の発見ではなく、海王星の軌道のずれから冥王星の存在が確認されており、そこから発見に至りました。

それでも発見すること自体、相当難易度が難しく正直普通の人だと現在でも不可能であると考えられます。いや、相当熟練していても無理か...

その発見を若干24歳のトンボーがしたのだからとんでもない偉業だと思います。

 

その後、探査機が冥王星に向けて送られ、実際に冥王星の画像が撮影されましたが発見の76年後である2006年8月に冥王星はその小ささからついに惑星から外されました。

これで太陽系の惑星数は76年ぶりに再び8つになってしまいました。

しかし、冥王星自体は当然消えておらず、それだけ小さな冥王星を24歳で発見したトンボーの偉業は更に素晴らしいものになったと思います。

 

 

 

2. 小さすぎる冥王星

冥王星はかつては地球型惑星に分類されていましたが現在はあまりの大きさの小ささなどから地球型惑星と呼ばれることは無くなりました。

冥王星の直径は月よりも小さく、質量も相当微小なものとなっています。

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この表から見ると内部の組成はともかく水星は小さいながらも地球と密度が似ており、地球型惑星と呼ぶのには十分であります。

月の密度は地球と比べてもかなり小さく、やはり月は地球と似ているとは言えませんが冥王星は更に地球に似ておらず、月と比較しても直径、質量はもちろんのこと密度も地球はおろか月と比較しても相当小さく、地球の3分の1ほどしかありません。

これほど質量が軽いので表面重力も小さく、0.62 g /㎤と地球の6%程度しかありません。

さすがにこれだと地球型惑星と呼ぶのには相当無理があります。

 

ちなみに直径は太陽系最大の惑星である木星と比較して60分の1程度しかなく、質量に至っては14.6万分の1程度しかありません。

まあ、木星は地球と比較しても大きすぎますが...

 

 

 

3. 冥王星のいろいろ

 冥王星は小さいだけではなく、太陽との距離も非常に遠く、太陽との距離は平均にして59億キロも離れています。

平均と書きましたが冥王星の軌道は相当な楕円軌道となっており、近日点では44.24億キロ、遠日点では73.76億キロと近日点と遠日点では30億キロ近くの距離差があります。

ちなみに近日点での太陽の等級はマイナス19.39等、遠日点ではマイナス18.28等になります(地球から見た太陽の等級はマイナス26.74等)。

 

このような楕円軌道を冥王星は250年近くかけて太陽を公転しており、実は海王星よりも内側を公転していた時期もあり、1979年から1999年の間は冥王星のほうが太陽に近かったです。

 

また、これほどの距離にあるので海王星の温度は極めて低く、マイナス220~マイナス240℃程しかありません。

更に大気も極めて薄く、地球の10万分の1程度しかなく、大気の成分は窒素が90%、メタンが10%ほどと推測されています。

 

以上のことより冥王星は太陽からものすごく遠い上に大きさも小さく大気もないので地球と比較してもいいところが無いように見えますが実は地球に確実に勝っている所があります。

 

 

 

4. 5つもの衛星

その勝っている所というと衛星の数であり、地球型惑星4つの衛星数は合計でも3つ(というよりも月以外まともな衛星が無い)であり、冥王星は1つでもその数を抜いています。

有名なものとしてはカロン(Charon)があり、冥王星の直径の半分程度の大きさがあり、直径にすると1,208㎞小惑星帯で最も大きいセレスよりも直径が大きいです。

また、カロンの密度は冥王星よりも若干小さい程度であり、冥王星と似ているので冥王星と双子の衛星と呼ばれることもありました。

ちなみに距離も異常に近く、地球の直径の2倍も離れていない19,571㎞の所を周っており、お互いに大きな影響を及ぼしあっています。

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このように冥王星カロンはとんでもなく近く、地球と比較すると目と鼻の先であることが分かります。

 

長らく衛星はカロンだけだと思われてきましたが他にも衛星が発見されており、ニクス(44㎞)、ヒドラ(45㎞)、ケルベロス(25㎞?)、スティクス(20㎞?)と4つもあるが大きさはいずれも小さく、ニクスとヒドラがかろうじで大きいと言えるほどで残り2つは偶然あるような大きさに見えます。

当然ではありますが球体ではありません。

 

このように冥王星には5つもの衛星がありますが4つの大きさはかなり小さいです。

けれどもカロンだけは非常に大きく、月と地球の比よりも大きいため、カロンは非常に重要な衛星だと言えます。

カロンのおかげで冥王星は地球に似ているとも言えるのです。