DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

明るい2等星 明るいもののあまり注目されない星たち

今日の2記事目は明るいもののあまり注目されない2等星達について書いていきたいと思います。

全天の恒星で最も明るいものはシリウスでマイナス1.47等であり、次いで明るいカノープスはマイナス0.72等です。

ここまでをマイナス1等星と呼び、カノープスに続くリギル、アルクトゥルス、ベガ、カペラ...で0.5等星よりも明るいものを0等星、1.5等星よりも明るい星を1等星と呼びます。

まあ、普通は1.5等よりも明るい星を1等星と呼ぶのでこの分類は正直どうでもいいが...

 

ちなみに1等星は2シリウスからレグルス(1.35等)まで21個もあります。

同じ1等星でもレグルスとシリウスは明るさは13.4倍ほど違います。

まあ、絶対等級ではレグルスのほうが勝ってはいるが...

 

では、2等星、つまりレグルスの次に来るものとは...

 

 

1. 最も明るい2等星は?

1等星ばかり注目されており、2等星はあまり注目されてはいないものの2等星の中で一番明るい2等星、つまり一番1等星に近い2等星は何なのでしょうか?

 

その答えはもちろんふたご座のカストル!

 

では、明るい恒星ランキングを並べてみます。カストル涙目...

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かっこつけて恒星名だけ英語で書きましたがこれが順位です。

あれっ? カストルの上にアダーラと言う見慣れない星があるが...

しかもこの星の明るさは1.50等と本当に2等星ギリギリだが...

 

そうなのです。おおいぬ座ε星のアダーラはカストルよりも明るい2等星で、ギリギリ1等星に入れなかったなんか悲惨な恒星なのです。

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参照 : John Chumack's Astrophotography prints, images, and photos - Galactic Images

URL :  http://www.galacticimages.com/catalog/product_info.php?products_id=212

 

画像の赤丸がアダーラ、右上の非常に明るい星がシリウス。シリウスとアダーラは実は同じ星座に属しており、おおいぬ座は全天で一番明るい星と2等星で一番明るい星を保有している星座でもあります。

ちなみにシリウスはアダーラの15.4倍も地球から見たら明るいが実際の明るさはと言いますと...

 

シリウスまでの距離は8.6光年と非常に近いですがアダーラまでの距離は405光年とシリウスの50倍近くも離れています。

これだけ離れていても2等星で一番明るく見えるので絶対等級も当然明るく、マイナス3.97等と非常に明るい数値を示しており、シリウスの100倍以上です。

表面温度も高く、シリウスの2倍程度あり、非常に質量の重い天体なので長い寿命を持たず超新星爆発を起こします。

 

ちなみにこの星から見てもシリウスは見えないが全天で二番目に明るいカノープスは非常に明るく見えマイナス1.93等とシリウスの明るさを軽く超える明るさで観測されます。

当然カノープスが一番明るい星であるがこの星から観測すると少なくとも36個もの恒星が1等星以上の明るさで観測することができます。

2等星で一番明るい星からみた星空は地球のものよりもかなり豪華な模様です。

 

しかし、この星は非常に地味でその理由はやっぱり2等星であることが理由だと思います。なんか受験でぎりぎり落ちたような星だな...

筆者も受験にはトラウマがいろいろあったが。

 

ちなみに今は2等星だがかつては地球から34光年ととんでもなく近づいたことがあり、その時の明るさはマイナス3.88等にも及んだ模様です。

当然こんなに質量の重い星が接近するのは地球史上でも稀であり、もしも赤色超巨星の段階で接近したら地球の命運が危うかったでしょう。アンタレスと同等の質量だし。

 

星の意味は乙女たちと言う意味だそうです。

 

 

2. 1番ではないが有名なカストル

1番明るい星はアダーラだがやはり知名度ではカストルのほうが圧倒的に上回ります。カストルの隣には1等星のβポルックスがおり、αカストルは2番目に明るいです。

その明るさは1.58等であり、アダーラに次ぐ全天23番目の恒星です。

カストルはしばしば2等星で一番明るい星として認識されやすいがそれはやはりアダーラとカストルの知名度の差から来ていると思います。

 

では、カストルとはどのような星なのでしょうか?

 

残念ながら大して明るい星ではありません。

カストルの恒星系との距離は51光年で、そこまで遠くなく、暗いものの肉眼で太陽を観測できるぐらいの距離なのです。太陽の明るさは5.8等ぐらいになりますが...

 

恒星系と書きましたがカストルは何と6重連星であり、明るい星が2つと暗い星が4つで構成されています。

ちなみに構成要素は明るい+暗い、明るい+暗い、暗い+暗いの二重三重系となっております。

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まあ、こんな感じです。

 

ちなみに系全体の絶対等級は0.61等とベガと同等程度です。

 

余談だがふたご座にはポルックス、カストル以外にもアルヘナというそこそこ明るい星があり、絶対等級はちょっと強く、マイナスに達しています。

恒星名の意味は特に神話と関係ないですが...

 

 

 

3. アダーラを超す輝星、シャウラ

最後に書きたいのは全天で25番目に明るいシャウラと言う星です。

何故ガクルックスを飛ばしたかと言いますとガクルックスは南十字座ガンマ星であり、そのことは南十字星の記事に書いたからです。

詳しくは「南十字星とは? 実は1つだけ仲間はずれがいる」の記事を参照に

ちなみにその仲間はずれの星のことです...

 

とまあ、この星の知名度は低い上に位置も低く、本来の明るさで見るのは困難です。

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参照 : Scorpius Constellation - ThingLink

URL : https://www.thinglink.com/scene/559171649950187520

 

画像左下の矢印で示された赤丸がシャウラです。

ベガ、アルタイル、アンタレス、デネブは知っていると思いますがその次に明るい星はご存知でしょうか?

実はこのシャウラであり夏の星の2等星の中では最も明るい星なのです。

しかし、2等星のせいで知名度は無く、1等星かそれ以外と言う制約を最も受けた星だと思います。アダーラもそうですが...

 

しかし、この星の真意は絶対等級と表面温度にあり、地球からの距離は571光年と非常に遠く、絶対等級はマイナス4.59等にも及びます。

更に表面温度も非常に高く、アダーラの温度をも凌いでいます。

当然総エネルギー量も太陽の数万倍もあり、銀河屈指の明るさの恒星なのです。

 

ちなみにこの星も恒星系を形成しており、何と5重連星ともいわれています。

主星はケフェウス座β型変光星で、ハダル、おおいぬ座ιと共に同変光型の中では最強クラスのものであり、アダーラと同等かより早い段階で超新星爆発を起こすと考えられています。

また、連星の1つに白色矮星を含んでおり、白色矮星にガスが積もると超新星が起こるとシリウスでは言われているがこの星は先ほども書いたように主星自体が自力で超新星爆発を起こします。シリウスには絶対に無理だ...

 

ちなみにさそり座で二番目に明るいのにも関わらず、何故かギリシャ文字はλ(11番目)とかなり遅く、理由は謎です。

 

更にこの星の近くにはレサト(Lesath)と言う恒星が輝いており、日本では兄弟星と呼ばれています。ちなみにシャウラが兄、レサトが妹のようです。

正直、名前的にはシャウラが女、レサトが男のように聞こえますが...

まあ、シャウラとレサトはアラビア語なので何とも言えないが...

実は距離は7光年しか離れておらず、何とシリウス-太陽間よりも近いのです。

まあ、察しが付くと思いますがレサトも大質量かつ非常に明るい恒星なのでシャウラとレサトは本当の連星の可能性があります。

つまり、本当に兄弟の可能性があり得るということに...

 

 

ちなみに当然ではあるがベガやアルタイルと違い、同星座のアンタレスとは夫婦星とは呼ばれてはいません。

 

 

 

以上で最も明るい2等星についての記事はおしまいです。