DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

太陽の明るさは全恒星の中でどれぐらい? 実は案外...

今日の1記事目は太陽は銀河系の中ではどれほどの明るさを誇るのかを書いていきたいです。

 

 

1. 3等星までの星で太陽よりも暗い星は?

太陽の明るさは1週間前の記事に書いた通り、70.3光年まで肉眼で観測することができます。

そして、その明るさは絶対等級にして4.83等です。

けれども、他の恒星は数百光年離れても1等星で見えるものも多く、太陽は相当暗いのではないかと考えられます。

そして実は太陽よりも暗い恒星は3等星までの恒星の中ではたった1つしかありません。

しかもその恒星はリギルケンタウルスBと言う恒星系の主星ですらありません。

これから見ると太陽は相当暗い星なのではないかと思います。

 

ちなみに太陽に一番似ている星はカシオペア座η星であり、この星は地球からの距離が19.42光年とかなり近く(ベガよりも近い)、

また、連星であり主星のほうが太陽に似ています。

 

主星の地球からの明るさは3.45等で絶対等級は4.59等です。

なのでかつて惑星が存在するのではないかと考えられ、実際に調査されましたが存在は確認されませんでした 

一応、この星が3等星までの中で1番暗い星であります(伴星を除くと)。

果たして、太陽よりも暗い星はあるのでしょうか?

 

 

 

2. 太陽よりも暗い星はくじら座の星?

実はギリギリ3等星に入らなかった星の中で太陽よりも暗い恒星があります。

それはくじら座のτ星であり、地球からの明るさは3.50等です。

この星は地球からの距離がわずか11.9光年しか離れておらず、近いことで有名なアルタイルよりもずっと近距離にあります。

しかし、全く有名でないのはタイトルの通り、非常に暗い星なので近くても明るくないからです。

実際の明るさは絶対等級にしてわずか5.69等であり、太陽の45.3%程度の明るさしかありません。

もしも、太陽がこの星だと金星の気候がちょうどよくなっていた可能性があります。

詳しくは金星の記事を見て下さい(金星は太陽との距離が原因でああなったため)。

 

そのため、この星に惑星があり、文明があるのではないかという調査を1,960年にアメリカで行われました。

そしてこの調査の名称をSETI(Search for Extra-Terrestrial Intelligence)、日本語にして地球外知的生命体探査と言います。

ちなみにもともとはくじら座τ星(Tau Ceti)にちなんでCETIと呼ばれてたがNASAの学者が名称を変えたためこのようになりました。

 

ちなみに知的生命体の痕跡は発見できませんでした。

 

他にももう一つSETIの対象になった恒星があり、この恒星も太陽よりも暗いです

それはエリダヌス座ε星です。 

 

 

エリダヌス座イプシロン星は更に太陽に近く、たったの10.5光年しか離れていません。この距離はアルタイルはおろかプロキオンよりも近く、肉眼可視星の中ではリギルケンタウルス、シリウスに次いで3番目に近い星です。

ちなみに地球からの明るさは3.74等であり、お世辞にも明るい星とは言えません。

また、絶対等級は6.19等であり、太陽と比較してもかなり暗く、太陽の28.6%ほどの明るさしかありません。

ここまでくると水星当たりの距離が適している...と考えられますがこの明るさでも水星にとっては過酷な明るさとなります。

 

まあ、こんな感じで4等星まで範囲を広げるとようやく太陽よりも暗い星が出てきます。

 

これ以上書くと話が長くなるので簡潔に書きますがこれ以上に暗い肉眼可視星があり、インディアン座ε、白鳥座61番星ABが肉眼可視星の中ではワースト3に入ります。

ちなみに下から数えますと白鳥座61番B、白鳥座61番A、インディアン座εとなります。

つまり、肉眼可視星のなかで一番暗い星は白鳥座61番Bになります。

その明るさはと言いますと絶対等級にして8.33等で太陽のわずか4%程度の明るさであり、ここまで暗いと水星ですらまともなエネルギーを受けることはできません。

 

ちなみにインディアン座εぐらいで水星は適した気候になります。

 

 

 

3. 太陽はどのぐらい明るいのか?

これまでの話を聞きますと太陽よりも暗い星は例外的なものしかないように聞こえるので太陽の明るさはかなり暗いほうに分類されるように見えます。

 では、どれぐらいの順位かと言いますと...

 

上位5パーセント程度に入ります

これは相当意外です。

なぜそうなるかと言いますと恒星の大半は1光年ですら見えないようなものが占めているからです。

これらの星は当然ながらどんなに地球に近くても観測することができず、存在にすら気づいてもらえないのです。

つまり、星空の恒星たちは単純に明るいから観測ができるような星ばかりなのです。

 

ちなみに主系列星の76%ほどは赤色矮星と呼ばれる全恒星の中で最も下位に位置する恒星であり、これらの恒星の中で地球から観測できるものは1つもありません。

 

これらの星が多く生まれるのは単純に低質量であるためです。

日本の山や建築物も低いものほど多いのと同じ理由です。

 

また、赤色矮星はM型主系列星とも呼ばれ、エリダヌス座εやインディアン座εはこれよりも一階級上のK型主系列星であり、太陽はもう一階級上のG型主系列星です。

 

太陽は決して明るい星ではないものの目に見えないほど暗い星が数多く存在するので総合的に見れば明るいほうに分類されるのです。