DS930810のブログ

筆者は自然や自然現象に関心が相当あるので自然に関する記事(天文, 地理, 生物)を書いていきたいと思います。かつては1日2記事を適当な時間に投稿していましたが今のところは午後6時に1記事投稿する形にしています。

方位磁針のN極は北極点を示していない?

今日は方位磁針の示している方向について書いていきたいと思います。

方位磁針は一般的にN極は北極点、S極は南極点を示しているように解釈されています。

しかし、実際にはこれは誤りであります。

このことを順を追って説明していきたいと思います

 

 

1. 地磁気とは

地球の中心は鉄(原子番号26)やニッケル(原子番号28番)の核が存在しており、これらが地球を大きな磁石のような状態にし、これが原因で地球が帯びる磁力のことを地磁気と言います。

 

この時、北極がN(North: 北)、南極がS(South: S)のポジションに当たり......

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ではなく、実は北極がSで南極がNです

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何故そう言うことになるかと言いますと磁石はNとSが引き合うため、北極がSだと北極のほうを向くときNが北極の方向を示すことになるからです。よって、地球の磁石(地磁気のこと)は北がS、南がNとなります。

 

イメージ的なはこんな感じです(理科年表オフィシャルサイト参照)

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 参照 : 理科年表オフィシャルサイト/地学部:日本各地の地磁気要素(2000.0年値)

 URL : https://www.rikanenpyo.jp/kaisetsu/chigaku/chigaku_003.html

 

 

 

2. 真に北を指し示す方向

先ほどは地磁気について話しましたがこの時、北を指し示すのは「北極」であると書きました。しかし、これは話をつけやすくするために書いたもので実際には北極圏を示しています。

では、北極圏とはなにかと言いますと

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このような感じです。

地球には緯度(北緯、南緯)がありましてその地点の緯度とはその地点と赤道が角度にして何度ずれてるかを示す尺度です。図に示した通り、緯度の数値が大きくなるほど緯度当たりの距離は短くなります。

 

北極圏とは北緯が66度33分以北の地域であり、図の黒線以上の地域を示します。

逆に南極点は南緯が66度33分以南の地域のことであります。

分とは度の60分の1の単位。また、分の60分の1は秒

 

 

では、方位磁針のN極はどこを指し示すかと言いますと(すみません、前置きが長くなりました)

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参照 : 北磁極 - Wikipedia

URL : https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E7%A3%81%E6%A5%B5#/media/File:Magnetic_North_Pole_Positions.svg

 

まあ、こんな感じです。

実は常に一点を指し示すわけではなく、年々動いていることになります。1820年ぐらいは北緯70度よりも低い地域が磁極であり、北極点とは大きくずれていました。しかし、この200年間で磁極はどんどん北極点に接近していき、2000年を超えたあたりから北緯80度を超えるようになりました。

一応であるが相対的に方位磁針の性能が上がったともいえますが...

 

では、北極に方位磁針を置いたらどうなるかというと当然磁極を示しますが磁極に方位磁針を置くとN極は地面を示すことになります

 

また、磁極はカナダにあるため、これらの地域だと方位磁針は北極を示さず、方位磁針はあまり意味をなさないものとなります。

 

逆に赤道付近だと影響が大きくないため方位磁針は大いに活躍してくれると思います